332:合宿一日目!前編
お待たせしました!
5巻発売日まで⋯⋯あと4日!
「さて、自己紹介もしてもらった事だし、早速コーチングの方やって行く⋯⋯と言いたい所だが、まずは全員の実力の把握からしていかないといけないな」
Stylish Buddhaことスタブさんがそう僕達に言うと、早速用意されていたパソコンを起動し、ゲームのログインをするように促された。
「まず最初はカジュアルで3人で動いてるところを見せてもらおうか」
「「はい!」」
「はいなの!」
そして、カジュアルを何戦か回していると、スタブさんが一旦やめようと言ったので、少し休憩がてら話を聞くことに。
「まず、ゆか⋯⋯ちゃんでいいのか?呼び方は」
「い、一応男なので呼び方は任せます!」
「「えっ」」
僕がそう言うとスタブさんは信じられないものを見たかのような目で僕を見てきた。
「マジ⋯⋯?世界は広いな⋯⋯」
「ほんとに⋯⋯ついてるの?」
「ついてるとか言っちゃいけません」
「あうっ」
うるさんがちょっととんでもないことを口走ったと思ったらスタブさんが軽くチョップをして止めた。
「痛い⋯⋯むぅ⋯⋯」
「まぁまぁ怒りなさんな、あとで構ってやるから」
「約束⋯⋯」
「はいはい」
何やら甘い空間が広がっている気がするけど、気のせいではないよね?
「っと話が逸れたな。それならゆかって呼ばせてもらう。
とりあえず君の場合はインファイトを鍛えた方が良いな。
それ以外はランクよりは上の水準があると思うからもう少し頑張れば金剛帯にも行けると思う」
「それからふわりさんだったか、アンタもインファイトだな。
あとは最終安置付近の立ち回りを覚えるのが良いと思う」
「なのさんは⋯⋯あれだな、全体的にバランスが良い。
だけど逆に言えば尖った強みが無い。何か一芸を伸ばすのが良いと思うがこのメンバーならインファイトにならないために中距離を磨くのも良いと思う」
「なるほど⋯⋯確かに僕はよくインファイトで負ける事が多かったです。単に有利不利の問題だと思ってましたけど⋯⋯」
「私もですね。インファイトにしても最終アンチにしてもついつい焦っちゃうんですよね」
「なののアドバイスだけ絶妙に難しい内容だと思うの」
「まっ、細かい事は俺達が教えるから大丈夫だ。
ちなみにうるには二人のインファイトを見てもらうつもりだ。
だからまずなのさんは俺と1on1の練習、うるとゆかとふわりさんの3人でインファイトの練習と行こうか」
「えっ、うるさんも教えてくれるんですか?」
「これでも達人帯の上位に入ってる⋯⋯ぶい」
「いまなんじで一番上手いって言われてますからね、うるちゃんは」
「一番⋯⋯照れる」
「そんじゃ、やって行くぞー
お喋りもいいけど時間が少ないからなー詰め込んで行くぞ」
「「はい!」」
「はいなの!」
♢
あれから5時間ほどぶっ続けで特訓をした僕は外をチラ見すると、既に暗くなり始めている事に気がついた。
「へっ?もう夜!?」
「早いですねー」
「ちょっと疲れて来たの」
「そろそろ一旦休憩するか」
「私も疲れた」
「俺達は泊まり込みではないから、もう少ししたらホテルに帰る。
だからその後どうするかは3人で考えてくれれば良い。
やりすぎも身体に毒だから、適度に休むんだぞ」
「じゃあ休憩して、ランクマに潜ってみて、改善点とかあったらまた明日教えてもらう⋯⋯っていうのはどうでしょうか?」
「僕もそれで良いと思います!」
「なのも賛成なの」
「じゃああと3戦したら一旦今日は解散にしようか」
「はい!」
「了解しましたー」
「わかったの」
そして言っていた通りに3戦終わらせると、スタブさんは改善点をまとめてまた明日の朝に来ると言って帰って行った。
「ふぅ⋯⋯疲れました」
「優希くん、お疲れ様です」
「優希くんお疲れ様なの」
「二人ともお疲れ様でした!」
「それじゃあ、早速⋯⋯」
「早速?」
「ご飯にしましょうか!」
「あっ」
そう言われるとまだ食べてなかったんだ⋯⋯
「腕によりをかけて作りますからね!」
「えっ、華さんが作ってくれるんですか!?」
「優希くんは肉じゃがはお好きですか?」
「はい!大好きです!」
「じゃあ楽しみにしていてくださいね!
練習して来たので自信アリですからね?」
「はい!楽しみにしてますね!」
「ぼくも好きなの」
「はいはい、綾乃ちゃんも一緒に食べましょうね」
「わーい!なの」
そして華さんはキッチンへと向かって歩いて行った。
僕も何かお手伝いした方が⋯⋯良いかな?
後で聞いてこようっと。
♢
「ふっふっふ⋯⋯」
私はとうとう大きなチャンスを得ました。
「名付けて、胃袋から掴んじゃえ!優希くんのハート大作戦です!」
まずどうして肉じゃがを選んだか。理由は単純なんです。
男の子は肉じゃがが大好き!だから肉じゃがです!
安心する味とか言われてますし、絶対外れないメニューだと思うんですよね!
材料もスタッフさんに先に伝えておいたので準備してくれてますね。助かります。
さーて、作りますよ!
優希くんの笑顔のために!
「あ、あの⋯⋯華さん、僕も何かお手伝いしましょうか?」
そんな風に私が気合を入れていると、突然優希くんがそんな事を言いながらキッチンへ現れました。
つまり、共同作業って⋯⋯コト!?




