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失恋したのでVtuberはじめたら年上のお姉さんにモテました【コミカライズ完結】  作者: 二兎凛@失恋Vtuberコミカライズ最終巻8/27発売予定
WCS日本代表選考会編!

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308:夏コミ初日④

お待たせしました!

 あれから少し休憩した僕達は、裕翔の待っているスペースへと歩いていた。


 話そうとすると、お互い恥ずかしくなってしまうのか、言葉は出てこない。


 でも、繋いだ手が熱くて、お互いの今の気持ちを表しているようだった。


「おっ、戻って来たんだな!」


 裕翔がそう言いながら僕達を見る。


「ただいま、ユート」


 深呼吸して、頭を切り替えようと思っても、変な緊張のせいでうまく白姫ゆかになりきれない。


「⋯⋯ははーん」


 裕翔は僕らの様子を見て何やらニヤニヤしている。

 も、もしかしてバレたのかな?


「ま、今は人いないし、少し集中しても大丈夫だぞ?」


 どうやら何があったかまではバレていなかったみたいだけど、僕の話し方が違うからそこがバレたのかな?


「あ、ありがと」

「(何があったかは聞かないでおいてやるよ)」


 ボソリと裕翔は僕の耳元でそう呟いた。


 裕翔は伊達に付き合いが長く無い⋯⋯か。


「まっ、もう少しだし折角だから楽しんでいこうぜ!」

「うん!」


 そして僕と裕翔は遊びに来てくれる人達と話をしたり、一緒に写真を撮ったりしているとあっという間に閉場の時間が近付いて来た。


♢


『それじゃ、今日はこれで撤収するからね!』


 時間的にも終わりが近いのもあって、ある程度キリが良いところで切り上げると全員で帰り支度を始めた。


 スペースの周りに人がいなくなり、僕らしかいなくなると、裕翔がふと、思い付いたような顔をした。


「折角だから、皆で写真撮って優希のピヨッターに投稿しません?」

「優希くんが大丈夫なら私も大丈夫だよ」

「うん、良いと思う!」

「んじゃ、撮るか!」


 そうして、僕は裕翔と薫さんに挟まれる形で写真を撮ると、それを早速ピヨッターに投稿した。


「うん、良い感じだね!これを投稿して⋯⋯っと」


 無事に投稿も完了すると、すぐにピヨッターでは反応があったみたい。でもその反応を確認するのはまた後で。


「それじゃ、そろそろ帰るか!」

「私は帰る前に由良と合流してくるからまた駅前辺りで待ち合わせで大丈夫かな?」

「大丈夫です!というか着いて行きましょうか?

 離れるより一緒の方が楽だと思いますし!」


 何より由良さんに早くお礼を言いたいのもあるから。


「えーと、ユートくんは大丈夫?」

「大丈夫ですよ。と言っても俺は夜は親戚の家に戻らないとなんで、ここからは別行動になりますけど」

「あっ、そうだったんだ」

「だから優希のことは任せます」

「うん。ちゃんと一緒にホテルまで帰るから大丈夫だよ」

「えっ、裕翔そのまま帰っちゃうの!?」

「俺言ってなかったっけ?」


 裕翔はキョトンとした顔でそう言ったけれど、僕は何も聞いていなかったからびっくりしてしまった。


「聞いてないけど!?」

「まっ、そう言う訳だから俺は着替えたらそのまま帰るからな!」

「まぁ、気を付けてね?」

「大丈夫大丈夫、今日は楽しかったぜ!」

「うん!こっちもだよ!それに凄く助かったよ!」

「おう!んじゃ俺は更衣室行ってるわ!

 あっ、そうだ。衣装はどうすれば良い?」

「あー⋯⋯別行動するなら一旦持って帰ってもらっても大丈夫?」


 流石にわざわざ持って来てもらうのも悪い気がするし。


「大丈夫だぞ!」

「ありがとう!とりあえず、これに衣装は仕舞って貰えば持ち運びも楽だと思うよ!」


 そう言いながら僕は裕翔の衣装を入れるのに使えそうなエコバッグを渡した。


「ありがとう、んじゃまたな優希!」

「うん!気を付けて帰ってね!」

「んじゃゆるママさんもお疲れ様でした!」

「お疲れ様!」


 そう裕翔は挨拶をすると、更衣室へ向かい歩いて行った。


「それじゃ、優希くん行こっか」

「はい!」


♢


「うぅ⋯⋯優希くんとお話し出来ませんでした⋯⋯」


 私はコミケへ来て優希くんのスペースでASMRのセットを購入しましたが、優希くんの友達っぽい売り子さんの方の列に並んでしまって声をかける事も出来ませんでした。その後はふわゆか本を買い漁っていたらこんな時間になってしまいましたし、完全に行動を見誤ってしまいました。


「流石にあと少しで閉場時間ですし、スペースに行っても意味ないですよね⋯⋯?」


 でも、優希くんに会いたい。私はどうするべきでしょうか。


「って、あれ?あれは優希くんでは?」


 一瞬、ゆかちゃんの衣装を着た優希くんっぽい子が目に入りました。


 そう言えばこの付近はゆるママさんのスペースの近く、もしかして本人では?


「試しに行ってみましょうか。ダメなら何もなかったフリをして歩いて行けばいいですし」


 そうして私は優希くんっぽい子を追いかけて行くと、私の予想は当たっていたようでした⋯⋯が。


「ゆるママさんと手を繋いでいる⋯⋯だと⋯⋯?」


 えっ、何あれずるい。


 私も!私もしたい!


 でも、何やら近寄りがたいオーラのようなものも感じます⋯⋯言うなれば良い雰囲気と言いますか。


 でもそんな事でここで引くんですか?私は。


 優希くんともっと距離を詰めたいと思っていたのは嘘だったのですか?


 否!!!!


 私は浮雲ふわりでもあるんです!


 そんな私がそんな事で諦める訳にはいきません!


 さぁ、行きましょう!


「ゆかちゃん、ゆるママさん、こんなところで偶然ですね!」

 

 私の譲れない物の為の戦いを始めましょう!

最近ピッコマさんやヤンチャンWebさんの方でかなり売り上げが良いらしく、ランキングに入ったりしていて大変ありがたいです。

こちらも頑張って書いていきますのでよろしくお願いしますね!!!

それと、地味に失恋vtuber3周年を超えていました⋯⋯三年もよく頑張ったな僕⋯⋯

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― 新着の感想 ―
[一言] ふっ、醜い戦いが始まったな……(薫×優推しのワイ、臨戦態勢ヨシ)
[一言] 恋の戦いが始まる
[一言] この空気を読みつつもあえて読まないその姿勢!!嫌いじゃない!!
感想一覧
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