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02:自己紹介動画を作ろう!

頭空っぽにして書くと妙に筆が乗るのは何なんでしょうね。

不思議です。


日刊ランキング55位に載っていました!

本当にありがとうございます!

出来る限り早くに更新出来る様に頑張っていきますね!

「うーん、どうしたものかな......」

 僕は今非常に悩んでいる。


 そう、自己紹介動画の撮影を行わないといけないからだね。


 本来なら男性アバターで考えていたのでその時の原稿なんかは全て書き直し。


 考えていた名前も完全に没行きに。


 まぁこの3Dモデルどちゃくそ可愛いから良いんだけど、この娘をもっと広めたい。


 ゆる先生の絵をもっと広めていきたい......まぁ広めるのはピヨッターでやっていたけど知名度の無いただのモブアカウントだったからね。


 でもそんな事よりも大事な事がある......それは——


「いやでもやっぱり性別の問題がなぁ......声、作ってみるかな?」

 僕は一人部屋の中で呟きながら考えていた。


「うーん、本人には分かり辛い問題だし、動画を誰かに見てもらって声の問題は解決しよう」

 この辺りは友人にこっそり見せたりするのがベターかな?


「次に名前だけど、これも考え直さないとだね

白い髪の毛だから安直だけど白は入れたいし

僕の名字にもある姫をいれたらそれっぽい名前になりそうな気もするなぁ」

 そして長い事考えた末に出た名前の案がこれだった。


 白姫(しらひめ)ゆか


 まずキャラデザをした先生がゆるという名前なので、それに似せる事で先生のキャラだと思ってもらいやすいような響きの名前にしたよ。


 白は髪色を意識して入れて、姫と言う言葉にピンクのイメージを持っている僕は、これを入れる事で完全に髪色をモチーフにした名前になった気がする。

 他の人がどう思うか僕には分からないけどね。


 そうなると次にキャラの方向性、キャラ付けっていうやつだね。


 この娘の見た目だとどちらかと言えば妹キャラの方が合っている気がするから、視聴者の事はお兄ちゃん、お姉ちゃんと呼ぶ方がしっくりと来そう。


 次に喋り方なんかはクラスにいる友人に動画を見てもらって判断してもらう事にしよう。


 友人もVtuber沼にハマってるからきっといい意見をくれると思うし。



 そうして原稿の内容を改変し、僕は動画を撮るために今モーショントラッキングをする装置を身に付けた。


 正直この装置を着けて動くと暑いのでクーラーを入れておく。

 季節も7月になったばかりとは言え長袖を着てると流石に暑いしね。


 そして僕は意を決して録画開始ボタンを押し、録画を開始した。


----------


 次の日になり休みも終わってしまい学校へと向かう。


 いつものように教室へと入り、まだHRの前なので席に座っている友人に動画を見せに行く事にした。


「おはよう裕翔、見てもらいたいVtuberの動画あるんだけど見てくれない?」


 彼の名前は佐々木(ささき)裕翔(ゆうと)

 僕が小学生の頃から連んでいる俗に言う腐れ縁ってやつ。

 でも僕が困ってる時に助けてくれたりととても頼りになる友人だね。


「おぉ優希か、おはよう、それで動画って?」

「これなんだけどさ、どう思うか教えてくれないかな?」

「オッケーオッケー、任せてくれたまえ」


 そうして僕の撮影した動画を裕翔に見せる。


 画面からは僕が中に入ったバーチャル美少女が動きながら喋っている。


『この動画を見てくれているお兄ちゃん、お姉ちゃん初めまして!ボクは白姫ゆか、今日からVtuberとして活動していくことにしました!』


「なぁ優希、何この娘めっちゃ可愛くね?」

「だ、だよね」

 動画を見ながら裕翔は僕にそう語りかけ、僕も同意するしか無いくらいこの娘は可愛い。


 中身が僕じゃなければ素直に可愛いと言えたかもしれないけど今は何とも言えない複雑な心境だったりする。


『そしてこの動画はタイトルの通り、ボクの自己紹介動画になっています!良ければ最後まで見ていってね!お兄ちゃん♪』


「ぐはっ」

 裕翔がいきなり胸を抑えて苦しみ始めた。


「えっ裕翔どうしたの!?大丈夫!?」

「このお兄ちゃんはダメだ、胸がきゅんとなる、死ぬ」

 そ、そこまで?


「え、えぇ……?」

「とりあえず冒頭だけの感想を言うぞ、この娘は流行る、この声にキャラデザ間違いなく強い」

 声については流石に素のままだと男バレしそうだからちょっと作ってはいるのは確かだけど、そこまでなのかな?本人からするとよく分からないなぁ。


『まずボクの名前は最初にも言ったと思うけど白姫ゆか、17歳!本当だからね!』


『次にボクの趣味はゲームや歌う事、流石に版権の問題があると思うから歌ってみたはボカロ曲で許可が取れたものや民謡なんかになっちゃうと思うけど許してね!』


『それと配信は基本的に週末にやる予定だから皆良かったら遊びに来てくれると嬉しいなー、なんて』


『初配信は来週の7月11日、夕方の18時から始めるからよろしくね♪』


『次に動画の投稿についてなんだけど、基本的に週に3本を予定しているよ!動画は配信と違ってボクが話題の物を食べた反応だったり、動画にしやすいゲームをプレイしたり、そんなちょっとした事をしていく予定なので是非皆見ていってね!』


 裕翔は自己紹介が始まってからはずっと口を閉ざしていた。


「どうだった?何か違和感とか感じた?」

「俺、推すわ。」


「へっ?」

「ヤバイ、俺Vtuberにガチ恋したかもしれん」

 やばい、このままでは裕翔が叶わぬ恋に落ちてしまう。


「あのさ、裕翔?」


「「「何この娘!!!ちょーカワイイんだけど!!!」」」

「えっ?あれ?」

 僕のスマホがクラスの女子達の注目を集めている。


 流れているのはさっきの動画、あっこれだめなやつだ。


「「「白姫ゆか、検索しよ」」」


 待って!!!!まだチャンネル無いの!!!

 バレる!!!!神様助けて!!!!!!


「俺も検索しよう」

 裕翔まで検索を始めた。


 でも出る訳がない。


 だってまだ未発表なんだもの。



「「「「あれ?存在しない?」」」」


「なぁ、優希」

「「「ねぇ、姫くん?」」」

「ひゃ、ひゃい!?」


「「「「この娘の動画、どうやって手に入れたのか教えてもらおうか?」」」」


あぁ、もうだめみたいです。

都合良くHRを告げるチャイムなんてなる訳が無く。


「......くです」

「「「「ん?なんて?」」」」


「このVtuberは僕だよ!!!!!」

「「「「え“っ?」」」」


「まだチャンネルも作ってないのはこれで裕翔の反応良ければこの動画でデビュー飾ろうと思ってたの!」

「え?マジで言ってるのか?企業勢?」


「いや個人だよ?」

「マジで?どうやってあんな破壊力抜群のモデル手に入れたんだよ」


「50万出したからね......」

遠い目をしながら僕は答える。


「50万出してまでやるとか姫くんちょーやる気じゃん......私応援してるよ!」

「うちもうちも!姫くんがんば!」

「ロリ声出せるショタ......うぇへへ。」

 同じクラスの香月さんと天音さんと花園さんの3人が応援の言葉をくれた。

 あれ?花園さん何か変な事言ってなかった?


「なんか今変な事言ってた人いなかった?」

「き、気のせいだと思うよ。」

「スパチャさせて!私が姫くんを養うんだ!」

香月さんも僕と同じ事を思ったみたいだけど花園さんは否定してるし、気のせいかな?

それと天音さん、何とんでもない事を言ってるのかな!?


「優希、お前凄いな……俺に出来ることあったらさ、手伝うから何かあったら言ってくれよ?」

裕翔もそう言ってくれて、かなり心強い。


「「「私たちも何かあったら協力するよ!!」」」


 裕翔に動画を見せた結果、クラスの女子と裕翔が早速ファンになったようだった。


 あれ?喋り方とかの問題解決してなくない?

まぁ、あれでよかったのかな?

ブクマや評価頂けるとモチベーション向上に繋がりますのでよければお願いします!


ちなみに主人公のクラスでの呼ばれ方は男子からは優希や優希君。


女子からは姫くん、優希くんって感じです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] おとまほみたいで和む
[良い点] サクサク進んでストレスフリー。 何よりちゃんと自白できた心の強さと潔さ。 そしてそれにまっすぐに応えた同級生。 正直出来が微妙なら反応は真逆で、先に魅せたが勝ちだったのはあるんだろうけど。…
[一言] クラスメイト三人娘ですが 花園さんはコミケ会場で会い 香月さんはコスプレショップで会いました。 天音さんもどこかで会わせてやってください。 (三人娘の名前を確認しに来たのでここに書きます)
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