274:ゆるママの決意/オリジナルソングの収録①
お待たせしました!!!!
発売日は⋯⋯明日!!!!
電子書籍だと0時から買えるんですかね?
試したことは無いですが電子派の方是非チェックしてみてくださいね!
「⋯⋯」
私は今非常に悩んでいた。
焦ってはいけない、頭では理解している。
だけど⋯⋯
「もし、このままあの子と付き合うなんてなったら⋯⋯」
動けば未来は変えられる。良い方にも、悪い方にも。
だけど、今回は勝手が違う。
「ライバルとなるあの子にはまだ優希くんに会う為の口実がある⋯⋯」
そう、WCSだ。かと言って私にも優希くんに会う理由はある。優希くんの新衣装や、イラスト関連の打ち合わせの名目で会う事もしようと思えば出来る。
かといって、ここで行動しなければ確実にアピールが強くなってるあの子に勝てるとも思えない。
「ここが分水嶺⋯⋯慎重に、でも大胆に、優希くんの気を引かないと」
確かに支えるだけでも良いと思っていた時期もある。
だけど、今の私の中で優希くんは日に日に大きくなっている。
可愛いだけじゃない。素直で、決めた事は一直線で人が良い。
そんな所が魅力的で、近くにいるだけで私は幸せな気持ちで一杯になる。
でも、それだけではもう⋯⋯嫌だ。
私の中で優希くんは特別で、逆に優希くんの特別になりたい。
でも、優希くんのことを特別に思っている人は多くて、皆が皆綺麗で、魅力的。
「ライバルに負けない為にも、まずは優希くんとの関係を深めていかないと」
その為にも、もっと会う理由を作らないと。
♢
そろそろ6月になろうかという頃、僕は毎日歌の練習や、ダンスの自主練習をしていた。
最初の頃は結構大変だったけれど、今となっては楽しく感じはじめてきている。
「⋯⋯あっ、ハジマタPさんから連絡が来てる」
とうとう、レコーディングスタジオでの収録をしたいから週末予定が無いかどうかという確認のメールだった。
「今週末は空いてる⋯⋯けど、とうとうかぁ」
頑張ってやってはいるけれど、まだ自信はない。
「⋯⋯でも、期待を裏切らない為にも頑張ってやってみよう!」
全力でやってダメならダメで、諦めもつくし!
♢
そして連絡を貰った日の週末、名古屋にあるとあるレコーディングスタジオにて、ハジマタPさんの指導のもと、レコーディングをする為に僕はその場所へ足を運んでいた。
「あなたが、ゆかちゃんの中の人ですか?」
「えっ!?は、はい!そうです!」
スタジオに入ると、声をかけられた。おそらくこの人がハジマタPさんなのかな?凄く細身で紳士的なイメージの人で、勝手に想像していた人と全然違って少しびっくりしてしまった。
「初めまして、私がハジマタPと申します。
いつも配信を楽しく聴かせて頂いています。
今日はどうぞよろしくお願いしますね」
「こ、こちらこそ初めまして!白姫ゆかをやらせてもらっています!よろしくお願いします!」
お互い挨拶を済ませると、スタジオの方に案内された。
「ここが今日レコーディングを行うスタジオになります」
「ここが⋯⋯」
スタジオの中には沢山の機材が置かれていて、見たことも無いような凄いものばかりで思わず目を奪われてしまった。
「す、凄いですね⋯⋯」
「レコーディングは初めてですか?」
「はい、いつも家で録音しているので⋯⋯」
「それだと驚くのも無理は無いかもしれませんね。
ここにある機材はどれも買うとかなりの金額がする高級な機材ですし、一般の方ではまず買うことがありませんから」
「高級機材ですか?」
「マイクでも物によっては数十万円なんて物を使っている所もありますからね。それに他の物もピンキリですが安い物でも数万円くらいでしょうか?
音楽に関わる機材はガチの物を使うと高いので、こうしてレコーディングスタジオまで来たのですが」
「なるほど⋯⋯そ、そんな機材を使って収録⋯⋯緊張します⋯⋯」
「ふふっ、ご安心ください。私がいますので」
なぜかわからないけれど、その自信の持ち方を見て、僕でも出来る⋯⋯そう思わされた。
「はい!頑張ります!」
「では、まずはストレッチから始めましょうか」
「⋯⋯ストレッチ?」
「運動をする前と同じ、声を出す前にストレッチをする事は効果があるのですよ?」
「そうだったんですね⋯⋯初めて知りました!」
「まぁ、そこまでガチガチにやるのはプロくらいでしょうけれど、やって損はありませんからね。一人でやり辛いものはお手伝いしますのでやっていきましょうか」
「はい!」
そして、ストレッチを終わらせると身体がぽかぽかとして来た。
「よし、では次は発声練習です。
リップロール、タングトリル、ハミングをやっていきましょう」
「あのぷるぷる⋯⋯ってやつですね!」
「まぁ、ある程度発声練習をすれば喉の調子が分かりますので、喉に違和感などがあれば良い物が収録出来ませんし、喉にも大きな負担を与えることになります。なので、その時はまた来週にするなどしてずらしましょう」
「はい!」
そして、ハジマタPさんの指導で発声練習も終わらせると心無しか滑舌が良くなったような気がした。
「よし、これでウォーミングアップは完了です。次は早速収録を始めて行きますよ」
「はい!」
こうして、多くの人達を脳内から破壊する大量尊死兵器が生まれることになった。
こうして2巻が発売できる事に感謝しています!
いつもいつも応援してくれている読者さんや関係者の方に感謝を!
僕自身も明日は秋葉原まで足を運んで書店巡りをするつもりです!!!!




