254:みてはいけないものをみてしまった
お待たせしました!
最近スランプになっては戻ってはを繰り返しています。
あと梅雨!!!雨降るのをヤメロォォォ!
頭が痛いのじゃあああ!!!
バーチャルコミケを終えて、薫さんとご飯を食べに行く事になった僕は、ささっと準備をすると、薫さんが到着するのを待っていた。
「うぅ、ダメだなんか意識しちゃう⋯⋯」
薫さんが到着するって言っていた時間まで30分ほど時間もある事だし、ここは意識を逸らす為にも、何かして気を紛らそう!
「あっ、そうだ! さっき買ってきた本でも読んでみようかな!」
あれから、僕が描かれた同人誌とかを沢山買ってきたから、適当に表紙が可愛いと思った物から読んでみる事にした。
「あっ、これなんか凄い可愛い絵柄だ!」
そう言いながら選んだ表紙には、右端に小さくとあるマークが描かれていた。
僕がこの瞬間に気付く事はなかったけれど。
♢
『ん⋯⋯ここ⋯⋯は?』
『あ、あれ!? な、何で鎖なんか!?』
「ふふふー、ようやく目覚めたんですねー」
目が覚めると、鎖で手足が拘束されていた。
そんなボクの前にいたのは⋯⋯
『ふ、ふわりお姉ちゃん?』
「そうですよー」
『ど、どうしてこんなこと⋯⋯』
「決まってるじゃないですかー」
「ゆかちゃんを⋯⋯私だけのもののするためですよー?」
ふわりお姉ちゃんは邪悪な笑みを浮かべながらボクに対してそう言った。
『ひっ!?』
「怯えないでくださいよー
安心してください、私はゆかちゃんをシアワセにしたいだけなんですからー」
『そ、それならこれ、外して欲しいな⋯⋯って』
「外したら逃げちゃいますよねー?
シアワセになるまでは外せないですよー」
『ふ、ふわりお姉ちゃん? そ、その手に持ってるのは⋯⋯?』
「シアワセになる為の⋯⋯オクスリですよー?」
『や、やだっ!』
「それじゃ、シアワセになりましょうねー」
『い、いやあああああああ!』
「待ったああああああああああああ!!!!」
「チッ、ゆるママさん⋯⋯ですかー」
『ゆ、ゆるお姉ちゃん⋯⋯!?』
「助けに来たよ、ゆかちゃん」
カッコいい笑顔でボクにそう囁くゆるお姉ちゃん。
すぐにふわりお姉ちゃんを倒すと、ボクを優しく抱き抱えてゆるお姉ちゃんは家へと送って行ってくれた。
『ゆ、ゆるお姉ちゃん⋯⋯その、ありがとう⋯⋯』
「無事で本当に良かった⋯⋯それじゃ、私は帰るから、気を付けてね? ふわりさんみたいに、怪しい人に捕まらないようにね?」
『え、えっと、そ、その事なんだけど⋯⋯』
「どうかしたの?」
『い、今一人でいるのが怖くて⋯⋯ゆるお姉ちゃん、ボクと、一緒にいてくれないかな⋯⋯?』
「う、うん、分かった。 ゆかちゃんがそう望むなら⋯⋯」
そして、夜中になり⋯⋯
『ね、ねぇゆるお姉ちゃん⋯⋯』
「ど、どうしたの?」
『一人で寝るの怖くて⋯⋯その、一緒に寝ても⋯⋯いい?』
「ッ!?」
ボクがそう言った瞬間、ゆるお姉ちゃんはボクを押し倒した。
「ゆかちゃん、誘ってるの⋯⋯かな?」
『ふぇっ!? そ、そう言う訳じゃ⋯⋯』
「ゆかちゃん、私がゆかちゃんを大好きだって、知って言ってるんだよね?」
『えっ!?』
「好きな人にそこまで言われたら、もう、止まれないよ?」
『ゆ、ゆるお姉ちゃん⋯⋯』
『や、優しくして⋯⋯ね?』
そして僕は次のページを開くと⋯⋯そこには<見せられないよ!>
♢
「って何この漫画ああああああああああ!!!????」
僕はその漫画を読んで思わず叫んでしまった。
「と言うかふわちゃんがただのヤベーやつになってるじゃん!? ふわちゃんここまで酷くは⋯⋯ないはず⋯⋯」
「と、と言うかこれって⋯⋯ぞ、俗に言うえ、エッチな⋯⋯」
僕は開かれた目に入れてはいけないものから目を逸らす為に一旦見るのをやめた。
表紙が映し出され、よく見てみると⋯⋯
「こ、これ成人向けだ⋯⋯」
「何で僕が買えちゃったの、これ⋯⋯」
そしてよーく考えてみると⋯⋯
「僕18歳になったんだった⋯⋯」
薫さんを意識しない為に読み始めた筈の同人誌のせいで、かえって意識してしまうようになってしまった僕は、精神を統一して冷静になろうとした。
「だめだ⋯⋯緊張感が高まってきちゃう⋯⋯」
そんな事をしていると、ついに薫さんが到着してしまった。
「ふぅ、僕は何も見なかった⋯⋯僕は何も、見なかった」
そう心に言い聞かせて、僕は家を出た。
♢
「優希くんお待たせ」
「ま、ま、まってないでしゅ!!!」
もうそれは噛みに噛みまくった。
「アッ⋯⋯」
「う、す、すみません、盛大に噛んじゃいました⋯⋯」
「ダ、ダイジョブダヨ-」
「か、薫さん!? ほ、本当に大丈夫ですか!?」
「はっ、私は何を⋯⋯」
「え、えっと、大丈夫そうですかね?」
「う、うん、大丈夫。 ありがとう優希くん。
それじゃ行こっか」
「は、はい!」
さっき読んじゃった同人誌のせいでまともに薫さんの顔が見れない⋯⋯怪しまれてない、よね?
「え、えっと、今日はどこに行くんですか?」
「あんまり考えて無かったけど、何か食べたいものとかあるかな?」
「うーん、これ言っちゃうとあれなんですけど、特に無い⋯⋯ですね」
「じゃあ適当に走って良さそうなところあったら行ってみようか?」
「は、はい!」
薫さんはそう言ったけれど、詰まる所これはドライブってやつだよね。
うぅ⋯⋯顔赤くなってないかな? 大丈夫かな?
♢
優希くんとご飯を食べに行くために準備して迎えに来たのは良い。
初手噛みまくって可愛い所を見せてくれたのも良い。
ただ、何で⋯⋯
「(何で優希くんは私をチラッと見ては顔を赤くしてるの!?!?可愛すぎるんだけど?!!!!)」
優希は気付いていなかったが、薫の脳内も相当騒がしくなっていた。
え?この同人誌はどこで買えるかって?
僕が聞きたいです




