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可愛いって癒しだよな

ペロペロ


聖:「……うう、まだ起きるには早いだろ。もう少し寝かせてくれよコロ(犬)。」


ペロペロペロペロ


聖:「…分かったって今起きるから、やめろって。(まだ寝たりないが、起きるか)」


気持ち的にはまだ寝ていたいが、あまりの攻撃に耐えかね起きようと目を開けた瞬間


聖:「うわわわわ!!!」


3mはあるだろうかクマっぽい?生き物が目の前に現れた。大まかの部分はクマなのだが、耳はウサギのように長く垂れ下がり、額には一角獣のような角が生えていた。


聖:「な、な、なんだ、お前は?!」


思わず後ずさりながら部屋の隅へと移動する聖にクマっぽいやつは紙を突き出してきた。


怯えながら、そろりと近づき紙の内容を読んでみると


内容:

無事目が覚めたみたいだな。

ようこそ、カサンティアへ。

このカサンティアってとこは君の視点から言うと異世界ってとこだ。君にはさっきも言ったが、この世界のお悩み相談をしてもらいたい。

そんな相談なんて人見知りの俺には無理ですよーって君は今思っているだろうけど、そんなとこもちゃんと配慮してあるぞ。

相談は電話対応のみだ。しかも、君が今いる家は人里から100㎞は離れているところだから、人も来ない。

かなりいい物件だろ?

買い物とかは君の身体をちょっといじってネットスーパー使えてるようにしてるから安心しろ。

後、他にも色々つけといたからステータスとか見て試しみるといいぞ。

それじゃあ、私はこれで失礼する。

カサンティアを頼む!


PS.そこにいる生き物はパゴって名前で、お前の世話をしてくれる。会話は出来んが、頭も手先もいいから家事とか手伝ってくれるぞ。











聖:「…ふざけんなぁぁぁ!!!あの神、俺に世界の問題を全部押し付けてるんじゃねぇか!!!」


怒りのあまり大声を上げながら、ビリビリと紙を破り捨ててしまう。


聖:「(あの神、ぜってえ自分で解決するの面倒くさがって押し付けただろ?!ああもう、これからどうすればいんだよ!)」


と思わず頭を抱える俺にパゴが心配そうに見つめてくる。身体は大きいが、仕草や目元は可愛く、見てるだけで癒されくる。少しずつだが、気持ちも落ち着き、周りを見る余裕が出来てきた。


家は一軒家でひと昔前の洋風の作りのようだ。部屋は何部屋かあり、机やベッド、かまどもあり、生活する分には問題ない様子だ。家の周囲は自然に囲まれており、神様の言った通り人里から離れた場所のようだ。


聖:「(まあ、一通りみたけど、テレビとか、冷蔵庫とか電化製品は無かったな。…あるのはこの黒いダイヤル式電話のみか。コードとかないけど、どうやってつながるんだ?魔法とかか?)」


とりあえず、受話器をとり適当にダイヤルを回すが、なんの音もせず。どうしたもんかとため息をつき、受話器を置いた瞬間



チリリリン、チリリリン



部屋の中で電話の音が鳴り響いた


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