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8話 たどり着けない幸せ(視点:川瀬広)

 土曜日、僕は珍しく朝早くに起きた。といっても、既に時刻は9時を過ぎており、太陽は既に地平線から顔をだし、辺りを照らし出している。

 けど、それでも珍しいことに代わりない。だっていつもの僕は、休日はいつも昼過ぎまで寝ているのが当たり前だから。

 だからまだ、眠気が抜け切れていない。そんな状態で、顔を洗い身支度を済ませると、僕は自室がある二階から一階へとおりた。

 

 一階へと降りた僕だけど、そのままリビングへと行かず、直接玄関へと向かうつもりだった。

 けど、そんな僕の姿は、リビングからは丸見えだったらしい。


「ん、広どこか今日出掛けるの?」


 意外なものを見たような、そんな声音で母さんは尋ねてくる。リビングの扉が空いていたため、廊下を歩いていく僕の姿が見えたのだろう。

 親に尋ねられて、無視するほど、僕と両親との仲は険悪ではない。いたって普通だ。違うのは妹との仲だけ。


「少し、陽と出掛けてくるよ」

「ふ~ん、陽ちゃんとねぇ」

「何でもないよ。陽に買い物に付き合ってと頼まれたから行くだけ」

「またまた、添も何か言ってやりなよ」


 妹の名前、それを聞いた瞬間、思わず僕は母さんが分からない程度に仰け反る。

 妹の恋心を聞いてからというもの、僕はこれまで以上に妹との関わり方が分からなくなった。それにこれから僕は幼馴染と一緒に出かける。そんな時に。ふとしたきっかけで妹と喧嘩でもしたら目も当てられない。そんな訳で今、僕は妹とは会いたくはなかった。

 そんな僕の思いに反して、リビングの中から足音が響く。そして母親の隣に並ぶようにして妹が現れる。妹はまだ寝巻き姿のままだった。


「兄さん、陽先輩と出掛けるの」

「うん、少し……な」

「ふーん……まぁいいんじゃない、楽しんできなよ」

「あぁ、そうする」


 それだけ言うと、あっさりと妹はリビング奥へと姿を消す。

 その後、二言ぐらい母さんと話した。昼御飯はどうするのとかそんな話。その後、僕は再度玄関へ向け歩き出す。

 妹と喧嘩せずにすんで良かった。けど、そんな僕は少しだけ先程の妹の言葉が引っ掛かる。


 何か含んでいるようなあの言い方。僕に何か思うことがあるのだろうか。

 また何か妹の気に障ることを僕はしたのかな、と少しだけ自嘲気味な思いを抱えつつ、僕は外に出た。


 自室にある窓からでも分かっていたことだけど、外は雲ひとつない快晴だった。

 そんなお日様の下、すでに家の外には約束の人物が待っている。


 いつもは何も弄くっていない髪に編み込みを入れ、ガーディガンやスカート、サンダルを履いたオシャレな女子高校生らしい年頃の格好を彼女はしていた。

 彼女、陽は元々ルックスやスタイルが良い。それを活用できる服を着こなせば、普段のおとなしい雰囲気は消え、新しい彼女が形成される。

 そんな彼女は、傍目から見ればきっと目立つだろう。もちろんいい意味で。けど僕は違う、僕はきっと目立たない。そしてそれを許容している僕がいる。

 ジーンズにパーカーと、祭りの時と似たような格好で、僕は陽の元へ向かった。


「ごめん、待った?」

「うぅん、待ってないよ。私もさっき家を出たばかりだから」

「良かった、遅刻したかと思った」

「広はお寝坊さんだからね、この前もお母さんが作りすぎちゃった昼御飯の料理届けに行ったら、まだ寝てたもんね。もう12時まわってたのに」

「土日は用事がないから、寝てたいんだよ」


 さりげなく言ったつもりだった。けどそれを聞いて少しだけ陽の顔が曇ったのを見て、僕はすぐに言葉を付け加える。


「用事があったら、話は別だよ。退屈な時間を楽しく過ごせるから」

「……本当に?」

「本当」


 即答する僕。

 それを聞いて、陽は良かったと。小さく安堵する。

 陽なりに思うところがあったんだろう。そもそも陽がこうして僕に、お出かけの約束を取り付けるということ自体、珍しい。

 陽とは家が隣同士だけど、彼女と二人きりで出かけるということは、あまりない。

 陽は誘って来ないし、僕もまた誘わないから。

 今の僕は、自分から行動するということがない。他人に引っ張ってもらわないと、動けない。だからこそ、こうして陽に誘ってもらったというのは嬉しい反面、他人の力がないと動けない自分自身を痛感する結果となり、ますます僕は僕自身を嫌いになった。

 


ーーーーーーー


 ヤオンは、全国各地にある大型ショッピングモールである。もっとも、都会や土田舎にはなく、ヤオンがあるのは僕達が住んでいるような地方の街だ。だからこそ、僕はヤオンが嫌いだった。ヤオンを見るとお前の住んでいる街は、ヤオンが進出出来るような中途半端な街なんだと、突きつけられているように感じるから。

 だから、僕はヤオンにはあまり行かない。来るときは決まって今日のように誰かに誘われた時ぐらい。


 僕たちは自転車を使って数分足らずでヤオンへとたどり着く。

 ヤオンは僕たちが住んでいる街の中で一番大きな建物だ。かつそれに加え今日が土曜日ということもあり、店内は大勢の人で賑わっていた。友達連れに家族づれ、恋人の二人組や、一人客など。多種多様な人たちがこれまた多種多様な店を見て回っている。


 そんな店内は、僕一人なら人混みに溶け込むことが出来るだろう。それこそ、迷彩柄の模様のように捉えどころなく。

 でも、今日僕は一人じゃない。だからこそ有象無象の人たちの中に溶け込めない。いや寧ろ僕たちは目立っていた。

 僕たちの周りには、人がよって来なかった。みんな遠目から、僕たちを見ている。けど、これは正確ではない。正しくは、みんな遠目から、陽だけを見ていた。


 陽は目立つ、無論良い意味で。それは学校の中でもそうだ。けど今の陽は学校の時とは目立つ理由が異なっていた。

 学校の時の陽は、月のような儚さを伴った美しさがあった。人の心を捉えるような、そんな美しさ。

 そして、今の陽には月ではなく、太陽のような華があった。人の目を捉え離さない華。

 けど、そんな彼女と一緒に行動しても僕の心は揺らがない。ただ少し、目立っているなとか、周りの人が勝手に道を開けてくれるから移動が楽だなとか、それくらいしか僕は思わなかった。


 陽の買い物に付き合うという形で、僕はヤオンに来ている。だからこそ、僕は陽に合わせて店内を歩いていく。

 そんな僕らがたどり着いたのは二階にある腕時計専門店であった。

 ここは通りから見えるように、商品である腕時計が並べられた大きなガラスケースを店先に設置していることが特徴の店だ。実際僕自身もこの店を通りすぎる際、買いもしないのに良く見てしまう。


 買い物するには妥当なお店。けど、ここは男性の腕時計専門だ。それに加え取り扱う商品も一応千円ぐらいの物もあるにはあるが、大多数の商品は万越えの物である。

 つまり、何が言いたいかというと、ここは女子高校生である陽には縁がなさようなお店だということだ。


「本当にここが、目当ての店?」


 着いて早々、ガラスケースに飾られた腕時計を見る陽に、僕は後ろから声をかける。

 けど、陽は僕の方なんか見ず、ガラスケースに飾られた腕時計をそれこそ食い入るように今だ見つめ続けていた。


「そうだよ、ここで、腕時計を買う予定」

「けど、ここは男性用しか取り扱ってないよ」

「うん、知ってる」


 あっさりと答えた陽。

 そんな彼女の答えは、僕にとって少し意外だった。

 なら陽は、一体何の目的で、ここに来たのだろうと。

 自分が着けるためではないだろうし、誰かへのプレゼントだろうか。

 男?でも、陽は誰かと付き合ってない。いや、付き合ってなくても、プレゼントくらい送るか。けど、それでも腕時計を送るものだろうか、高校生がプレゼントとして。

 無言のまま悩む僕。そんな僕の事を知ってか知らずが、ガラスケースを見つめたまま陽は口を開いた。


「プレゼントなの、お父さんへの。お父さんの着けてる腕時計安物で、もう壊れかけてるから、新しくて良いものを買ってあげようと思って」


 彼女が発した、優しげな声が僕の耳に入る。

 そうだ、そう言う子だった、陽は。いつも家族のことを思っている心優しい子。

 一方の僕はと言えば、両親へのプレゼントという可能性に気づけなかった。普通なら思い付くであろう事に、気づかず最初に僕が考え付いたのは恋愛面だった。妹を兄妹ではなく異性として気にする僕らしい考え方。


 この呪いは解けそうにないなと、自嘲気味な思いになりつつガラスケースを見つめる陽の隣へと行く。一緒に陽のお父さんへのプレゼントを考えるために。

 ただ、隣に並んだとき、陽が何かに反応したように、体を僅かに揺らしたのが気になった。だが、それも一瞬であり、僕の頭から、その疑問は直ぐに消える。

 

「それでも、お父さんへのプレゼントにしてはここは高すぎない?僕たち高校生だと特に」

「えっ、う、うん。広の言うとおり確かに高いけど、それでも私がプレゼントしたいの。私を見守り、育ててくれたお礼に」

「育ててくれたお礼……か。前から思ってたけど、陽は本当に両親と仲が良いんだね」

「うん、だって産まれてからずっと一緒にいるから。仲が良いのは当たり前だよ」


 微笑をもらす陽。

 彼女は本当に良く出来ていると思う、人間として。

 普通、言えるだろうか、そのようなことを。いくら思っているとはいえ。その上プレゼントを送るだなんて、両親から見たら本当に良く出来た娘なんだろう。


 僕はどうなんだろう。

 僕は両親から見て、良い子に見えているだろうか。

 いや、そんな事は分からないか。自分がどう思われているかなんて。

 けど、少なくとも、僕の秘密を知られてはいけないことだけは分かる。この秘密は両親への、僕を産んで育ててくれた事への仇返しだ。

 皆が傷つく、特に両親は。だから、この思いは隠さなければならない。多分この先ずっと。誰にも打ち明けずに。


 それこそ、幼馴染みの陽にも。


「そうか、それで何か買うものは決まった?」


 僕は胸の内とは違う言葉を発する。この事は今に始まった事じゃない。だからこそ、何気ない会話が出来たとは思う。


「うん、これが良いと思うんだけど、どうかな?」


 陽は、そんな僕に特に反応することなく、ガラスケースの中にある、とある腕時計を指差す。

 

「良いと思うよ。ごちゃごちゃしてなくてシンプル、それに派手じゃなく、纏まってるデザインで」

「お父さんにこれを渡したら嬉しがると思う?」

「僕は陽のお父さんの好みはよく知らないから何とも言えないけど……けど、働いてる大人の男性はこういうのが好きなんじゃないかな。なんというか、その、子供っぽくなくて」


 プレゼントの相談、付添人としては当然の役目だろうけど、僕自身、こんなアドバイスで良いのかどうか分からない。

 僕としては陽が選んだ隣にある、文字盤がいくつもある複雑そうな時計の方が好きだったけど、でもきっと陽の選んだものの方がセンスはいいのだろう。

 それに彼女、娘が選んでくれた物の方がきっと親としては価値があるに違いない。


 こうして彼女はプレゼントする腕時計を決め、購入した。1万円の腕時計。高校生の僕らにとっては大金である。陽ならお金を無駄使いせず貯金としてかなりの金額を貯めているのだろうけど、それでもやはり高いことにかわりはないと思う。


 その後、陽はお母さんへのプレゼントを買いに別の店へ向かった。お母さんの使っているエプロンが古いからという理由で。無論僕も彼女のお母さんへのプレゼント選びに付き合った。

 けど、買い物はそれで終わらない。

 今度は陽自身の買い物に付き合わされた。服に、化粧品に雑貨。両親のプレゼントは予め決まっていたからこそ、早くに終わった。だが今度は陽が、気になったお店にどんどん入っていくので、際限がなく時間がかかる。

 こう言う所は、陽も普通の女の子だったのだ。


 だが、それでも買いすぎだと思えるほど、陽は欲望を解放したように物を買っていく。

 そしてそんな彼女の後を、男の僕は荷物を持って追いかけていくのだった。


ーーーーーーー


「ハァ」


 思わず溜め息をついてしまう。

 今僕らはヤオン店内にある、柱を囲むように円形状になっているソファーに腰を掛け休んでいた。そんな僕の右隣には陽が買った様々な品物が入ったお店の袋が、そして左隣には彼女本人がいる。


「ごめん、こんなに持たせちゃって」


 小さな声で、左隣に座っていた陽が謝罪する。彼女は僕ほど疲れた様子はないが、それでも頬が僅かに上気していた。


「いいよ、別にこれくらい」


 首を振り、僕は努めて明るい声を出す。疲れた様子をこれ以上見せたくはなかったから。彼女の買い物に付き合う事ぐらい、今の僕にだって出来ると、僕自身が確かめたかったから。

 けど、それは先程の溜め息で、既に無意味なものとなっていた。


「無理しないで、本当は疲れてるでしょ。私が買ったものだから、本当は私が持たなくちゃいけないものなのに……気づかなくてほんと、ごめん」

「陽が謝ることじゃないよ。だって陽の荷物を持つと言い出したのは僕なんだから。寧ろ謝るのは僕の方だ」

「広?」


 不安げな表情で陽は僕を見てくる。そして、そんな彼女を見ていると心が痛んだ。

 彼女を疲れさせない為にやったことなのに、それが原因で彼女を心配させたとなっては意味がない。でも。見治なら。彼なら疲れることなく、そして彼女のいる前でため息をつくなんて愚行をしないでこなすことが出来るだろう。

 僕とは違って。

 

「僕が、この程度の荷物を持てなかったから……ほんと情けない」


 顔を俯かせる僕。目に入るのは大理石の床と、履いている黒のスニーカーだけ。つまらない光景。

 そんな僕相手でも、彼女はいつも通りの優しさを届けてくれる。


「そんなことない、カッコよかったよ。それこそ……」


 届けられる陽の言葉。けど、言葉半ばで彼女は声を止める。

 その事を不思議に思い、僕は顔を上げ、隣にいる陽を見た。陽は僕とは真反対の方へ顔を向けていた為、僕には彼女の後頭部しか見えない。

 だから何故、陽が言葉を止めたのか分からなかった。けど、少なくとも彼女が励まそうとしていることだけは僕には分かる。


「ありがとう、そう言ってくれて」


 僕は、彼女へお礼を言う。本当にそう思ったから。

 そんなおり、彼女が小さく声をあげた。

 おかしな事だっただろうか、お礼を言うなんて。そんな不安に僕は苛まれたが、直ぐにそれは違うということが分かった。

 

 陽の視線の先に見覚えのある人物を見つけたから。

 塩顔の女性受けしそうな顔と眼鏡の奥にある優しげな目元。そしてテレビタレントのようなワックスでふんわりと固めた髪。教助先生だ。

 そんな僕らの担任である教助先生は、一人でなく、見知らぬ大人の女性と二人仲良く歩いている。けど、僕は直ぐにその女性が何者か分かった。

 彼女が教助先生の奥さんだということが。


ーーーーーーー


 同じように僕たちの存在に気づいた教助先生は、素通りするなんて行動はしなかった。

 先生たちは近づいてくると、僕たちにあいさつを交わした。こんにちはとか、そんなありきたりの挨拶。


 学校外で、先生に会うのは稀だ。実際僕は学校の先生と外であったことなんて一度としてない。だからこそ、先生が夫婦でいる所と鉢合わせ、なんてのは、本当にごく稀なんだろう。

 けど、僕たちはそんなケースに立ち会ってしまった。


「初めまして、私、この人の妻をやっております崎島京子(さきじまきょうこ)と言います」


 先生の隣にいた女性が僕たちに、挨拶をする。予想した通り、彼女は先生の奥さんだった。

 先生と同じ優しい雰囲気を漂わす女性。そんな彼女に挨拶をかわされた僕たちは、互いに顔を見合わせた後、再度先生たちの方を向いた。


「京子さん、初めまして僕は教助先生のクラスの生徒である川瀬広と」

「同じく、愛梨陽です。お会い出来て嬉しいです」


 僕らは立ち上がると、それぞれ挨拶をした。正直、初対面となる担任の奥さん相手の挨拶がこれで良いのかどうか少しばかり僕は不安だった。けど挨拶した後、目の前に立つ彼女の表情を見て、僕は安堵した。


「良い子達ね、あなた。私少し安心しちゃった」

「私も安心したよ。君がそう言ってくれて」

「私がこの子達を気に入らないと思ったの?」

「そうじゃないけど、少しだけ不安だった」

「そんなことないわよ。私は、あなたなら良い生徒を育て上げれると信じてたんだから」

「そんなこと言われると、少し照れるな……」

「ふふ、私を信じなかったバツよ」


 育てあげるもなにも、教助先生のクラスになってからまだ二ヶ月ちょっとしか経っていないけど……。というツッコミが出来ないくらい先生達はイチャついていた。それも僕たち生徒の前で。

 それから、少しばかり学校のことについて話した後、先生達は僕らから去っていった。


 去った後も相変わらず楽しそうに話している先生達。仲睦まじいことこの上ない。でなければ、僕たちの前であんな夫婦漫才じみたことをしないだろう。そんな先生達の姿に僕は、あの家族を重ねる。数日前、見治と帰った時に、出会った赤ん坊づれの夫婦、幸せの家族の姿を。


 僕は妹の事を思わずにはいられない。妹はあの人が好きなのだ。けど、あの人にはもう好きな人がいる、幸せな家庭がある。そんな人を添は好きになってしまったのか。それはなんて……なんて悲しい事だろう。報われることができない恋。人の幸せを壊し、傷つける恋。そしてその恋の先に、先生達のような幸せな生活はない。

 妹も、そしてこの僕にも……。


 しばらくそんな先生達の背中を見ていた僕は、隣にいる陽の事を忘れてしまっていた。きっと不思議がられたに違いない。いつまで二人の事を見ているのだろうと。

 けど、僕が隣を見た時、陽はまだ先生達の背中を見つめていた。それこそ食い入るようにじっと。それに先生達を見つめる彼女の瞳は関心や興味といった色合いではなかった。

 彼女の瞳は、僕と同じ羨望を宿した瞳だった。

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