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2話 変わる日常 〃

 中途半端は嫌いだ。どちらでもない、曖昧な状態。あの頃は良かった。何でも出来て、そして、何でも決められた。けど、今は違う。もう、あの頃のように、出来ないし、決められない。

 けど、どうすればこの状態から抜け出せる。僕はどうしたら良いんだ。そんな思いが頭の中を今日も駆け巡る。


ーーーーーーー


 まぶしい光によって、僕は目が覚めた。ベット側の窓から光が差し込んで来ている。

 陽の光を見て僕は確信する、寝過ぎたと。ここ最近、寝坊したことがない僕にとって、こんなに遅くに起きるのは珍しかった。しかし、僕はその事に疑問を抱かなかった。何故、自身がここまで寝てしまったか、心当たりがあったから。


 僕は少し慌てた手つきで学校へ行くための支度をすると、自室がある二階から一階へと駆け降りていった。

 一階へと降りた僕が入った部屋はリビングである。僕はいつもそこで、両親と共に朝食を食べるのが、日課であった。

 しかし、今日は遅くに起きたということもあってか、リビングには父と母の姿はない。けど、無人だったわけじゃない。いない両親の代わりにある人物が朝食を食べていた。


 妹である。

 血色の良い肌に、女子にしては短い黒髪、そして今だ中学生と思えるような体格に、子供っぽい童顔。そんな実の妹が、手早く、朝食であるサンドイッチを口元へと運んでいる。

 いつもなら両親や僕の後に起き、一人で朝食をたべる妹だが、この日に限っては僕より先に食べていた。

 けど、別に珍しいものではない、妹が朝食を食べる光景は。僕が家を出る頃、僕はいつもそんな妹の姿を見てきた。

 そう、いつもと変わらない光景。こんな光景を僕は何千回と見てきている。

 しかし、そんな光景が何だがすごく儚げに、変わっているように今の僕には見えた。けど、それはきっと僕の方に問題があるのだろう。何せ、昨日見ていたものが、一日たった今でも僕の頭から離れない。


 僕は挨拶もなしに、妹と向かい合うように、テーブルへと座る。こんなさりげない動作でも、僕にとっては神経を張り巡らせた行為だ。

 そして、そのままテーブル上にある、妹とは分けられたプレートに乗っかっているサンドイッチに手をつける。けど、今の僕にとっては朝食なんてどうでもよかった。

 僕には尋ねたいことがあった。妹に尋ねたいことが。 


「……部活、上手くやってるか」


 しかし、僕の口から出てきた言葉は、僕自身思い描いたものとは随分遠回りした言葉であった。

 そんな自分自身に、僕は情けない思いとなる。問いかけですら上手くできないのかと。

 けど、ありがたいことにそんな僕の思いを、妹は推察せず、ごく当たり前の口調で返してきてくれた。


「上手くやってるよ。撮るのが上手いって誉められたし」

「へ、へぇそうか。それで誰に誉められたんだ、友達か?」

「いや、先生に」


 その瞬間、僕の手からサンドイッチがずり落ち、柔らかな音と共に床へと落下する。

 その時の僕の頭と言えば、サンドイッチ無駄にしたとか、どんくさい自分に嫌気がさしたとか、そういうことではなく、ただ妹の、先生という言葉、声が駆け巡っていた。


「いや、悪い。落っことしちまった」


 虚ろに返し、頭を下げ床へと落ちたサンドイッチを手にする僕。そんな僕を見ていた妹が頭上から声をかけてくる。


「もぅ、兄さんはどんくさいんだから。早く食べないと来ちゃうよ」


 そう言った妹は食べ終わったプレートを、台所に置くと、鞄を取り、部屋を出た。

 一方の僕はと言えばそんな妹の言葉に返すことなく、一人テーブルに再度着くともう食べられないサンドイッチをプレートにのせる。

 その最中、玄関の扉を開ける音と、妹とは違う人の声が僕の耳に入ってきた。

 まずい、もうこんな時間か。リビングの時計をチラ見した僕は食べられないサンドイッチをごみ箱に捨てると、鞄を手に取り部屋を出た。


ーーーーーーー


 玄関を出た僕を待っていたのは、いつもと変わらぬ日常の光景だった。

 玄関前に立つのは、活発な妹とは正反対の静観な少女。昨日と変わらない姿の、愛梨陽がそこにはいた。

 

「おはよう、広」

「おはよう、陽。ごめん、待たせちゃって」

「ううん。いいよそれくらい」


 そんなごく当たり前の、当たり障りのない会話を僕らはし、学校へ向け歩き出した。


 僕と陽は家が隣同士の近所である。だが、昔から縁があったかと言われればそうではない。陽の家族たちが僕の家の隣に引っ越してきたのは、今から10年前、僕が小学1年の時だ。

 だから、幼馴染みといっても、生まれた時から関わっている訳ではない。もっと言えば、見治よりも関わりは短い。彼とは幼稚園からの仲だ。

 けど、見治とは違う関わりが陽と僕との間にはある。それは家が隣同士ゆえに、彼女と学校までの登校を共にしているということ。

 下校は共にしていない。その理由は、昔だと僕が放課後友達と遊ぶからであり、今だと陽が部活に所属しているからである。

 それでも登校に関しては小学校から、中学校、そして高校2年になった今でも、継続している。


 五月とは言え、日差しが射せばそれなりに暑くなる今日この頃、太陽のもと歩く僕らは互いに暑い暑いと、何の身もない会話をしていた。けど、そんな話題でも僕は意識している、あの話題を出さないように。

 しかし、陽は違う。陽は僕の思いを知らない。


「そう言えば添ちゃん、部活に馴染んでるかな。広はどう思う?」

「……馴染んでるってよ、今日の朝聞いた」

「聞けたんだ……なら、さ……いや、ごめんなんでもない」


 言葉半ばで止めにする陽。あまり自己主張しない彼女ではあるが、それでもそんな含みある言い方をする人じゃない。

 だからこそ、気になる。何が言いたいのか。

 そんな事を思った矢先に、陽がこと明るげな声を上げた。


「けど、良かったね。写真部で。あそこの顧問、教助先生だからきっと問題ないよ」

「教……助だって?」


 僕は立ち止まってしまう。その衝撃的とも言うべき内容に。そして陽はそんな僕を、首を傾け見つめていた。


ーーーーーーー


 学校へついたのはギリギリでだった。それこそ自分の席へ着くなり、直ぐホームルームが始まる鐘が鳴る。


 ホームルームでは、クラスの担任が教卓に立ち、その日の連絡事項を生徒に伝える。その為、基本生徒は集中して話を聞く、無論いつもなら僕も集中して聞いている。けど、この日に限っては僕は先生が話す言葉のほとんどを耳から耳へ流してした。

 ホームルームの時僕が思っていたことは、言っては何だが先生の事である。無論、邪な理由ではない。

 ただ昨日の、妹の、あの表情を向けられていた人物がうちの担任である教助先生と知っては、無視できぬ話だ。

 この時、僕はきっと教卓に立つ先生の事を熱心に、食い入るように見ていただろう。それこそ一挙手一投足見逃さまいといった様相で。

 けど、それで僕が得られた物は何もなかった。考えてみれば僕は担任の事を何も知らない。そもそも、今はまだ5月半ばであり、先生とそんなに触れあう機会がまだなかった。そんな知識0で先生の事を見つめようとも、考えようとも、何か情報を得られる筈がないのだ。


 だから、僕は幼馴染みである見治に頼る事にした。クラスの人気者である彼なら担任である教助先生の事を知っているかもしれないから。ホームルームが終わり、1時間目が始まるまでの空いた時間、僕は前の席に座る見治に声をかける。

 見治は僕の予想したとおり、教助先生の事を良く知っていた。先生の学校内の立ち位置や、キャリア等。その中には彼が写真部の顧問だということもあったが、何よりも僕が驚いたのが彼の私生活だった。


「既婚者っ!?」


 見治からもたらされた情報に僕は思わず声を上げる。

 だが対称的に、椅子の背に片腕をかけ、こちらを向いている見治の顔は、冷めたような表情だった。


「広、自分の担任が、結婚してるかどうかすら知らなかったのか?」

「うん、まぁ正直言って知らなかった」


 僕は正直に白状する。そんな僕に見治はため息をつく。


「広、もう少し他人に興味もったほうがいいぞ。その方が自分の為にもなるし、相手の為にもなる」

「最低限な興味は持ってるよ。実際僕は孤立してないし、見治や陽以外にも話す相手はいる」

「まぁそれはそうだが……」

「それで、既婚者ってどういうことなんだよ。それって有名な事のか?」


 身を乗り出す僕。

 一方見治は、あまり納得がいかないのか、口を真一文字にしていたが、それは長くは続かなかった。


「有名っちゃ有名だな。と言っても男子は広のように知らない人がまだいるけど、女子に関してはいないんじゃないのか。教助先生、人気者だけど特に女子から好かれているし」

「女子に……」


 僕の頭に教助先生の顔が浮かんでくる。ふんわりとワックスで固めた黒髪に童顔の塩顔、その上メガネをかけている彼は実年齢よりも随分と若く感じられる。それこそ大学生のような大人びっていない顔立ち。そんな彼が女子に好かれていると聞かれた僕は、特に疑問は抱かなかった。

 きっと、先生の事が気になる女子達は先生が既婚者だという情報を入手するだろうし、女友達に広めることなど簡単に想像がつく。

 なら、添はその事を知っているのだろうか。知っていてあんな顔を先生に向けたのか。いや、それとも知らない?添はまだ1年生、2年のクラスを担任する先生の私生活なんて知らない可能性も……

 巡る僕の思考。しかし答えを導き出す前に、僕は思考の回路を止めざるを得なかった。

 

「添ちゃんの事を考えているのか?」


 唐突な見治の切り込み。僕の意識は内から外へと舞い戻る。


「お前っ、どうしてそれを」

「やっぱりそうか、添ちゃんがらみか」


 にやにやとからかう表情をする見治、一方の僕はと言えば冷や汗をかいている気分だった。


「添ちゃん写真部だろ。あそこの顧問は教助先生だ。だから、兄として担任の話を聞いたんだろ、シスコンな兄としてはさ」

「なっ!?」


 僕は分かりやすく動揺してしまう。そんな僕の姿を見て、見治は声をたてない程度に笑った。


「そんなに、驚く事じゃないだろ?むしろ分かりすぎる」

「……そんなに分かりやすいか」

「分かりやすいさ。そして、二人兄弟の仲が、以前より良くない事も」

「……」

「ケンカでもしてるのか?以前はあんなに仲が良かったじゃないか」

「昔と今は違う。それだけだよ」


 吐き捨てるような口調となる。けど、その事を気にする余裕は、この時の僕には無かった。


「悪かった、怒ったのなら謝る」


 手を合わせ、見治が謝るジェスチャーをする。そんな彼に、僕は首を振る。


「怒ってはないよ。ただ僕と妹はケンカしてない。それは本当だよ」


 そう、僕と妹はケンカしていない。だが、昔のように馴れ合う事もしなくなった。原因は分かっている。分かりすぎる程に。

 弁解する僕。けどそれが信じてもらえるかは話が別だ。結局僕らは若干の気まずさを残しつつ、その日を過ごすこととなった。


ーーーーーーー


 その日の夕方、いつもなら定時で帰る筈の両親が、残業ということもあり、家には僕と妹二人だけしかいない状況となっていた。

 その妹と言えばリビングにあるソファーにて、写真専門誌を読んでいる。

 初めて見たときは、専門紙を買うほどに写真が好きなのかと思った程である。けど、妹が何故写真が好きなのか僕は知らない。別に僕と妹が不仲だからというわけではなく、誰も、両親さえ知らないのだ。

 家のなかで、写真好きは妹しかいない。その為、妹が誰に、何に影響され写真好きになったのか、全くもって不明だ。両親が聞いても、妹はいつもはぐらかして答えない。


 そんな妹の後ろ姿を僕は食卓の椅子に座り、見つめている。といっても見つめている理由は妹が珍しい専門紙を読んでいるからではない。

 あの事を切り出すべきかどうか考えているから。また切り出すにしてもどう、切り出せばいいか。こう言った答えのない問題を前にすると、今の僕はとことん弱い。

 そして、この弱さの悪いところは解が出せない点だ。


「兄さん、私に何か聞きたいことあるの。言いたいことがあれば、はっきり言えば」


 強めの言葉で、専門紙を読みながら、それこそこちらを見ずに妹が呼び掛けてくる。見つめすぎたのだ、後ろからでも視線を感じるほどに。僕は歯噛みする。解答せず、結論を先伸ばししていた自分に。

 それこそ、妹に尋ねられなかったら、僕はまだ悩んでいただろう。きっと、妹がリビングから出るまで。

 そんな自分自身が嫌になる。いつも相手に先手をさされる僕自身が。

 そして、これまでと同じように後手に回る僕自身が。


「お前、教助先生のこと、どう思っているんだ?」


 一呼吸置いたのち、僕は尋ねた。肝心の事を。


「どうって?」

「ほら、嫌いだとか、気にくわないとか……」

「悪意があるように聞こえるけど……私は先生のことは好きだよ」

「えっ?」


 思わず、声が裏返る。しかし、そこで妹は終わらなかった。


「好きだよ、likeじゃなくloveの方で」


 専門紙を読んだまま妹は言った。自身の思いを。

 この時、正直言って妹の事を凄いやつだなと思った。自身の恋心をはっきりと家族に打ち明けたのだ。それこそ迷いなく。僕なら出来ないそんなこと。

 

 けど、尊敬に似た思いの後にやって来たのは、拒絶に似た否定の思いである。

 手が震えだす。僕自身止められないほどに。こんな姿を妹に見られてなくて良かったなと思いつつも、声には直に出てしまう。


「け、けど、相手は先生なんだぞ。い、いくら好きだと言ってもダメなんじゃ……」

「先生だからダメだっていう法律でもあるの?」


 震え風が吹けば飛びそうな僕の声と、心に突き刺すような頑丈かつ鋭利な妹の声。

 確かに、一般的には先生と生徒の恋愛は好ましくは思われないが、性的行為にさえ走らなければ犯罪ではない。まして、妹は片想いである。けど、片想いと言ってもしてはならない存在がいることを僕は知ってる。


「けど、でも、先生は……」

「奥さんがいる……でしょ?」

「えっ」


 言葉につまる僕。それに反するように、妹の声は事の重大さとは無縁のように軽い。


「奥さんがいることぐらい知ってるよ。わりかし、有名だし」

「し、知ってるなら駄目な事ぐらい分かるだろ」

「どうして?」

「ど、どうしてって。だって、結婚してるんだぞ」

「好きになった人が、結婚してるかどうかなんて関係ないと思うけど」

「い、いや、関係あるだろ。普通諦めるだろ」


 その瞬間、妹が読んでいた専門紙をソファー前のテーブルに叩きつけた。バシッと甲高い空気を切り裂く音が部屋を駆け巡る。

 

「兄さんのそう言う何もしないで諦める癖、私は嫌い。それに私に何か言えるような事が兄さんにあるの?」


 有無を言わせぬ圧と言葉。顔を見ずとも妹が怒っていることぐらい分かる。妹はテーブルに叩きつけた雑誌を手に取るとソファーから立ち上がり、僕に顔を合わせることなくリビングを出た。乱暴に扉を締めて。その後に続く階段の音。二階にある自分の部屋に行ったのだ。


 妹がいなくなったリビング。けど、まだここには妹のあの怒気が残っている。

 そんな部屋の中で僕は頭を落とす。妹に嫌いと言われたこともそうだが、それ以上に、最後の妹の言葉が胸に突き刺さっていた。


「お前に言えるんだよ。僕は」


 そんな言葉が、二階にいる妹に届くはずはなかった。


ーーーーーーー


「ハァ」


 全くため息しかでない。朝の学校がこんなにめんどくさいとは思いもしなかった。

 翌日の朝の学校。登校して早々自分の机にて、ため息をつく僕。そんな僕を前の席にいる彼が気づかない訳がなかった。


「大丈夫か、落ち込む事でもあったのか?」


 前の席、見治が椅子を移動させ、僕に詰め寄ると尋ねてきた。

 僅かに汗くさい事から朝練があったのだろう。そんな朝から体を動かし、気分爽快となる見治を見ていると、少しだけ落ち込んでいた自分がバカらしくなる。


「少し落ちこんでただけ。それだけだよ」

「そうか、落ち込んでるだけか」


 彼は追求してこなかった。きっと、昨日の一件を引きずっているのだろう。そう思うと、しっかりと釈明しとけば良かったかなと、後悔する。

 ただ僕の知る見治は、そのまま人の落ち込みを放置する男じゃない。


「気分転換として、祭りに行かないか。土曜からだろ、始まるの」


 案の定、彼は遊びに誘う提案をして来た。また、その案は僕にとっても魅力的に見えた。僕らの街外れにある神社はこの時期になると、花火大会を伴った祭りを行う。無論屋台も多く出店する。そんな祭りに久しぶりに行くのも悪くない気がしたのだ。


「そうだね、陽も誘って3人で行くか」


 何気ない提案のつもりだった。幼馴染み3人で行く、それだけのこと。

 けど、それを聞いた見治の表情が一瞬曇ったように僕には見えた。しかし、それはあまりに一瞬だったため、本当に見治がそんな表情をしたのか、僕には自信が持てなかった。


「そうだな、陽も誘って久しぶりの三人で出掛けよう」

「そう……だね。久しぶりに三人でいこうか」


 小さな違和感。けど、それを気にし続けるほど、僕はこの事を深く考えなかった。

 今の僕にとっては、妹との関係性。それと祭りのことで頭が一杯だった。

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