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17話 惑わされた僕(視点:川瀬広)

 僕の部屋は殺風景だ。話題となっていた小説や漫画が置かれた本棚に、教科書やノートが置かれた学習机。テレビとその近くにあるゲーム機。そして、毎日寝るためのベット。

 これだけしかない。ポスターを貼ったりとか模型を置いたりとか、はたまた部活動の道具を置いたりとか、そんな個人の趣向を反映したものは、僕の部屋にはない。

 

 僕には趣味はないし、その上部活動にも所属していない。だから妹の部屋のように風景のポスターやカレンダーを貼ったりとか、見治のように部活道具や筋トレグッズを置いたりとかは、僕には出来ない。

 陽の部屋に最後に入ったのは小学生の頃だから、今はどうなのか分からない。けど、少なくともあの時は、彼女の部屋には大きな本棚があり、そこに本がびっしりと埋め尽くされていた。あと世界地図や地球儀なんてのもあった。


 皆がみんな、自身の部屋を自分色に染めていく。でも、そんな中、自分の色がない僕の部屋は、なにものにも染まっていない。

 そんな部屋で今、僕はベットに寝転がり天井を見上げている。

 思い出すは今日の事。四条さんの言葉。


「陽のこと、見ていてくれない……か」


 昼間、学校にて四条さんに言われた言葉を、僕は口に出す。

 僕は陽のことを見ているつもりだった。いつも学校への登校を共にしていたし、教室内でも時おり彼女の方を見たり、話しかけたりしていた。

 けど、僕は陽の変調に気づかなかった。情けないことに四条さんから聞いて始めて僕はその事を知った。学校までの道を共にし、同じクラスにも関わらず。


 妹からのプレゼントに夢中になったばかりに、僕は見落としてしまったのだ。本当に情けない。

 けど、本当に情けないのは、過去ではなく今の僕だ。

 ベットに寝転がる僕の手にはスマホが握られている。当然その中に入っているラインには、陽が友達として登録されている。だから、連絡しようとすれば、僕は陽に連絡できた。彼女が僕を買い物へと誘ったように。


 誕生日の翌日落ち込んでたみたいだけど何かあったの?と僕は簡単に尋ねる事が出来る。

 けど、僕はそれをやらない。今さら尋ねてどうなるんだというんだという思いがあるから。

 けど、僕はあきらめきれていない。今さらでも尋ねるべきだという思いがあるから。

 諦めきれず、やりきれず。中途半端な状態。それが何よりも僕自身は嫌だった。妹への思いをはっきりと自覚、再確認した僕だけど、中途半端な性格が治った訳じゃない。


 だからこのとき、より正確性をきすならば、僕はベットに寝転がり自己嫌悪に陥っていた。逃れることが出来ない嫌悪感、それをひたすら享受している僕。

 そうして、時間は過ぎていく。チクタクと、妹からもらった腕時計が時を刻んでいく。


 そんなとき、僕の手が震える。バイブだ、それはスマホに着信があった事を告げていた。

 僕は寝転がりながらスマホ画面を見る。見ると、電話であった、それも見られぬ電話番号。当然僕は困惑すると共に、寝転がった状態から、半身を立ち上げる。

 流石に知らないからといって無視することは出来ない。僕は通話ボタンをスワイプすると、スマホを耳に当てた。


『もしもし、どなた……ですか』

 

 不馴れな口調で僕は電話に出る。誰なのか、内心ドキドキしながら。電話に出た僕だけど、電話の主は知っている人物であった。


『あ、川瀬君。昼休みはごめんね。私だけど、四条だけど今いい?』


 聞き覚えのある声。僕は思わず身動きする。

 早口で、一方的に盛り上がるような声。彼女が名乗るより先に、僕は通話相手が誰か分かった。

 きっと、陽に僕の電話番号を聞いたのだろう。だって彼女と陽は同じ部活仲間だから。

 四条結、誕生日の事といい、今日の昼休みの事といい、僕はあまり彼女にいい印象を持っていない。でも陽の変調を教えてくれたのは彼女だ。だから、感謝する思いも彼女には抱いているという、中途半端な何とも言えない感情を僕は彼女に抱いていた。


 だから、それが声に出た。いつも以上にはっきりしない、声音となってしまう。


『いいけど……何かあったの?』

『何かあったというほどでも無いんだけどさ、川瀬君明後日の日曜暇?』


 ゆっくり気味な僕の声と、早口な四条さんの声。彼女は捲し立てるように言葉を発していく。

 陽はよく彼女と仲よくやれているなと、僕は思わずにはいられない。

 でも、今はとりあえず返答せねばならない。彼女の思惑はどうだとしても。僕は彼女の質問に策謀を巡らせず、正直に答えた。


『暇だけど……』

『そっか~それは良かった』


 安堵した声が電話先から響く。そんな声も出せるんだなと内心僕は思った。

 そして、続く彼女の言葉。それは僕に驚き以上のものを与えた。


『明後日買い物に付き合ってくれない』

『……はっ?』


 思わず間の抜けた声が出る。

 本気なのか?いや、きっと僕の聞き間違いにちがいない。

 と、その時の僕の思考はそんな感じだったのだが、それを先回りするかのように彼女は再度言葉を続けた。


『はっ?て事はokということ?』

『え、いやちょっと待って。買い物に付き合って、て言った?』

『そう、買い物に付き合ってと頼んでる』


 まだ2回ほどしか会っていないが、それでも電話先で首を傾げる彼女の姿が目に浮かぶ。

 彼女の性格がより分かってきた。と、同時によくやるよという思いが浮かんでくる。

 自然と電話しながら、立ち上がった僕は、窓から顔をだした。闇のなか、街灯や向かい側にある家から光が溢れている。夏というのに夜となった外は、ひんやりとした空気が漂っていた。そんな中、僕は隣家を見る。隣家はここいらにある他の家と同じように明かりがついていた。


『どうしてって、聞いてもいい?』

『良いよ、てか、誘う理由が分からないと川瀬君も不安でしょ?』

『うん、不安』


 窓から顔を引っ込めると、先程まで寝転がっていたベットに腰かける。ベットが軋んだが、この音はきっと四条さんには聞こえないだろう。


『私、陽へのプレゼントを買いたいのよ。ここ最近お世話になっているからそのお礼に』

『うん』

『けど、私ってまだ陽と知り合って一年くらいしか経っていないじゃない。だから、まだ陽の好みとか自信がなくて』

『それで、僕に一緒に来てほしいと』

『そう言うこと』


 僕の声とは正反対に四条さんの声は明るい。彼女と陽は本当に仲が良いらしい。その事を少しだけ僕は嬉しく思った。


『良いよ、買い物に付き合うよ』

『本当!』


 僕は了承した。押しに弱い僕だけど、この時は僕自身の意思で決めた。陽に僕達以外の話し相手が出来たのなら、応援してあげるべきだと思ったから。

 けど、それを当の四条さんに言うことは出来ない。

 だから僕は咄嗟に嘘ではないが、それでも本音とも言いきれない理由を話した。


『うん、僕もこの前誕生日を祝ってくれたお返しをしたいし。それでどこに行くの』

『少し遠いんだけど、遠縁市にあるアウトレットモールに行きたいんだ。川瀬君知ってる?』

『知ってるけど、確かに少し遠いね。何時に待ち合わせにする』

『朝6時にヤオン近くの、しじま駅に集合はどうかな』

『う~ん、少し早いなぁ』


 僕は意味もなく左腕につけられた腕時計を見る。

 朝6時。それは、普通な僕にとっては、起きるのが厳しい時間であった。


『良いものは直ぐに品切になっちゃうからね。だから開店と同時に直ぐに行きたいんだよ』


 さながら追い込み漁のように、四条さんは僕を追い込んでいく。僕はそのアウトレットモールに行ったことがないから分からないけど、目玉商品なんかは直ぐ売れ切れてしまうものだろうか。

 欲しい品物が見つかっても売れ切れていた、何てことがあったらきっと、彼女もそして僕も早く来なかった事を後悔するだろう。

 僕は耳からスマホを離すと、小さくため息をついた。そして再度スマホに耳を近づける。


『良いよ、朝6時、しじま駅に集合で』

『ほんと!良かったぁ陽が喜ぶ』

『えっ、陽が?』

『あっ、いや、その……』


 尋ねる僕。一方の四条さんはなんだか歯切れが悪い。まだあまり関わり合いがないからこんな事を思うのは可笑しいのかもしれないけど、あまり彼女らしく無いとは思った。


『……』

『そう、陽は喜ぶよ。だって川瀬君がプレゼントを選ぶのを手伝ってくれるんだから、陽が好きなものをプレゼント出来る』


 つらつらと、先程とは違うように思える早口で四条さんは持論を述べていく。

 でも、確かに四条さんの言うとおりだ。だってその為に彼女は僕を誘ったんだから。


 結局僕は先程の四条さんの言葉に深く突っ込まず、そのまま流した。その後僕らは明後日の事について少し話をした。

 内容は電車で行こうとか、昼御飯は向こうで食べようとか、だからお金は余裕を持って多めに持っていこうとか、そんな所。


 一通り話終わった後、僕は電話を切った。

 既にスマホ画面に映るは通話画面ではなく、面白味のない風景画のホーム画面。僕は画面を消すとベット上にスマホを落とした。するとベットのスプリングによってスマホは一弾みする。

 スマホに習うように、ベットに腰かけていた僕は、体を倒しベットへと寝転がる。


 疲れが体を襲う。全く四条さんと話すのは一苦労だ。

 そんな四条さんと二人きりで買い物……大丈夫なのだろうか。そんなおり、僕は思い至る。妹や陽以外の女の子と二人きりで出掛けるのは始めてだと言うことに。でも、その事実に僕はさほど動揺しなかった。

 四条さんは僕の苦手とするタイプだけど、嫌いとまではいかない。それに女子と二人きりで出掛けるというのも、今の僕を変えるきっかけになるかもしれない。


 けど、一先ずはお金……か。

 僕はベットに寝転がりながら、ベット脇にある鞄から財布を取り出すと、中身を確認する。


 千円札が一枚……

 明日ATMで卸そうと僕は密かに決意した。


ーーーーーーー


 朝6時弱、早朝の時間帯。真冬ならそれこそ、外に出るのも憚れるが、7月ともなれば話は変わる。

 陽は既に地平線から出ており、辺りは街灯がなくても十分に明るかった。

 でも、人が少ないのは冬と同じだ。駅前にいる僕はポケットに両手を突っ込み、人が来ないか道路先を見ている。

 人が少ないから、人探しは楽だ。けど、早朝だからまだ眠気が抜けきっていない。

 ハァと僕はあくびをする。白い吐息ではない、透明な吐息。それが陽の光の中に溶け込んでいく。


 一昨日の四条さんとの約束。彼女とアウトレットモールに行くためにこんな朝早くに起きるだけの価値があるかと問われれば、無いとその時の僕は即答しただろう。それだけ僕はこの時眠く、同時に後悔していた。

 

 しかし、後悔した所で、何か変わるわけでもない。一先ずはこの眠気を吹き飛ばそう、そう思い、僕は辺りを見渡す。すると少し離れた所に自動販売機があるのを僕は見つけた。歩いて一分位しか、かからない程の距離。特に思い悩まず、僕は目的地に向け歩きだした。


 自動販売機にはお茶、ジュースからコーヒーやコーンスープまで多種多様な品物が揃っていた。

 僕はポケットから万札が入った財布を取り出すと、小銭を自動販売機にいれる、そして僕は迷った。

 自動販売機前に来たのは、眠気を吹き飛ばす為のコーヒーを買うため。

 しかし、こうも多種多様な飲み物があると、コーヒーと事前に決めても選り好みしたくなった。コーンスープもいいんじゃないかとか、今後の事を考えるとペットボトルのお茶がいいじゃないかとか、数多の考え、飲み物が僕の頭を過る。


 しかし、暫く考えた僕は、結局の所缶コーヒーのボタンを押した。

 物音と共に、缶コーヒーが自動販売機から出てくる。それを僕はしゃがみこんで取る。

 暖かい熱が缶コーヒーから僕の手へと伝わってくる。夏とはいえ早朝のこの時刻では、この暖かさはありがたい。

 やはり缶コーヒーを選んで正解だった、そう思いつつ僕は缶のプルタブを引っ張り開けようとした。

 その時だった、話しかけられたのは。


「あれ、広?」


 後ろから唐突に僕は、名前を呼ばれた。

 それも下の名前、僕をそんな風に呼ぶものは少ない。その上女声となれば、自ずと候補は絞られる。

 けど、そんな推論だてなくても、その優しげな声音で、後ろにいるのは誰なのか、僕には分かっていた。

 缶コーヒーを開けるのを止め、僕は後ろを振り向く。するとそこには、僕が想像した通りの人、幼馴染である愛梨陽がいた。


 この時の陽は珍しくも、腰まで届くのではないかと思えるほどの黒髪を、一つに束ねたポニーテールをしていた。加え服装はオフショルダーのブラウスとデニムガウチョパンツを組み合わせた物であり、足元はサンダルを、肩にはトートバッグをかけている。

 一見すると、女子らしい可愛さも出しつつも露骨過ぎない、自然に映える格好であった。

 また、彼女と出会ったここは駅である。僕と同じように遠出でもするのかなと、話す前に僕は軽くそう思った。


「陽、おはよう。何処か出掛けるの」

「うん、そうなの。広も何処か出掛ける?」

「そうだね、僕もこれから出掛ける予定」


 陽と軽く話していく。ヤオンの件もあってか、私服姿の彼女に、僕はそれほど気をとられなかった。強いて言うなら、ポニテ姿の彼女は新鮮に見えたくらい。

 新鮮、というなら彼女が外で一人でいるところも珍しい。それは別に彼女がよく人とつるむという意味ではなく、学校外でばったりとこうして会うこと事態が珍しいということである。それに外で会ったとしても家族と一緒にいるのが常だった。


 彼女の家族間の関係は非常に良好だ、それこそ両親にプレゼントを渡すくらいに。

 だからこそ、僕は疑問に思う、両親はどうしたのだろうと。

 陽の後ろ側を見ても、そこには誰もいない。駅前には僕と陽しかいなかった。


「陽、今日は家族でお出掛けじゃないの?」


 僕は首を傾げつつ尋ねる。そんな僕に、陽は首を小さく振った。


「うぅん、今日は友達と遊びに行くの」


 友達、そう言う時の陽の表情は晴れやかだった。それを見て僕の胸が暖かくなる。幾ら読書好きとは言え、人との交流は持った方がいいと前から、それこそ出会った当初から思っていた。

 だから純粋に、僕や見治、幼馴染以外の人達と遊びにいくと答える陽を、僕は嬉しく思う。

 だからだろうか。出すぎた真似だとは分かっていたけど、僕は尋ねてしまった。


「友達って誰なの、クラスメイト?」

「うぅん、クラスメイトじゃなくて、結と遊ぶ約束をしているの」


 純粋に、無邪気に答える陽。けど、聞いていた側の僕は反応せざるを得ない。それこそ、危うく持っていた缶コーヒーを落とす所だった。

 

「えっ、四条さん……と出掛けるって、今日?」

「うん、今日……何か四条さんとあったの、広」

「いや、あったというかこれから……というか……」

「?」


 首を傾げる陽。でも傾げたいのは僕の方だ。どういうことなのだろうか。僕か陽、どちらかが、四条さんとの約束の日付を間違えたのだろうか。

 僕は一昨日の電話の内容を思い出す。明後日の日曜、しじま駅に朝6時集合。うん、間違ってない。強いて言うなら朝6時はもう過ぎている点くらい。 

 僕は腕時計を見る、針は既に6時10分を示していた。


「陽、本当に今日なの、四条さんと約束した日」

「そうだけど……何でそんなこと聞くの」

「いや、今日僕も四条さんと出掛ける約束で、ここに来たんだけど……」

「えっ?それってどういう事なの。私も確かに今日朝6時にここに集合って結に言われたよ」


 戸惑う僕ら。これは、あれなのだろうか。アウトレットモールに、陽も一緒に僕らと行くということなのだろうか。けど、それだと陽のプレゼントを選びに行くという目的と辻褄が合わない。

 それとも、四条さんがただ単に、ダブルブッキングしてしまったということなのだろうか。

 

 僕はポケットからスマホを取り出し、通話履歴を見る。誰からの電話か分からない、番号しか情報がない情報。それでも折り返せば彼女が出ることは分かる。

 電話すべきなのだろう。まだ知り合って間もない人に電話をかけるというのは少し躊躇うけど、このまま二人で立ち往生するわけにもいかない。それに……僕が指摘した以上、僕が電話すべきだと思った。


 折り返しボタンをタップする僕。しかしその直前、音楽がなった。最近流行りのドラマの主題歌。僕のスマホからではない。

 その音楽は僕の前に立つ、陽が肩にかけているトートバッグの中から鳴っていた。

 陽は、その音楽に驚いたのか、少し慌てた様子でバックをまさぐると、中からスマホを取り出した。どうやら電話のようである。

 彼女は僕に背を向けると、電話に出た。


 電話中、陽は小声な上、口元に手を当てていたから、何を喋っているか分からない。でも電話中の彼女の声音が、驚きや不安といった色合いに富んだものであったように、僕には思えた。

 その証拠、というほどでもないけど、数分間の電話が終わった後、こちらを向いた陽の表情は、困惑したようなものとなっている。

 そして、開口一番彼女は言った。躊躇いがちに、それでも止まることなく言い切る。


 僕と四条さん、そして陽の三人の今日の予定を、これからの予定を。


「えっと、広。これから私と一緒にネズミランドに行かない?」

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