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プロローグ!


初めましての方は宜しくお願いします。

どうも、今回は恋愛小説に挑戦してみました。

気に入って頂けたら幸いです!


自分は普段、アニメソングを聴きながら小説を書いております。

今日は「とらドラ!」のプレパレードを聴きながら書きました!


宜しくお願いします。

 

 突然ですが俺、白峯聖斗(しろみねしょうと)はモテます。


 自慢のように聞こえてしまうのは仕方ないだろう。

 しかし、モテてしまうのは俺の意志とは関係なく、周りが色めき立ってしまうのだ。


 実際、俺が中学生の時には学内だけに収まらず他の中学校、高校、大学、OL、果てはモデルまでもがうちの中学校まで俺の姿を一目見ようと殺到したものだ。


 元々、自分の容姿が整っている方だとは自覚していた。

 両親ともに美形の生まれで、2つ下の妹も身内贔屓(みうちびいき)を差し引いても美少女と呼べる見た目をしている。


 そんな家系に生まれた俺もその例に漏れることなく、その優秀な遺伝子を一身に受け継いでいる。


 勉強と運動もそれなりにこなしているつもりだ。


 机に向かうことが苦手という訳でもなく、毎日の宿題と予習復習を繰り返すだけだったが、県内トップの高校に受かった。


 運動は小学生の頃から続けている軟式テニスで、大会でも何度か優勝している。中学最後の部活では惜しくも全国大会出場を逃したが、その直前までは勝ち進むことが出来た。


 そんな俺を周りの皆は持て(はや)すが、自分からすればそこまで大したことはしていない。嫌味だという友人もいるが、当たり前のことをしているだけで、天才でも秀才でもない。


 では何故ここまで俺が持ち上げられるのか?

 その決定的な理由は、俺の容姿だろう。


 祖父がノルウェー人のクォーターで、その遺伝か髪の色は銀色。

 身長は178cmで、テニスで鍛えてきた体は中々のものである。


 スラッとした手足で、スタイルは抜群。

 切れ長で空色の瞳を持つ眼と、少し日本人離れした顔つきと雰囲気からどこか神秘的に見えることもあるというのは友人の言葉。


 友人と街を歩いている途中に、芸能関係者と自称する人に何度もスカウトを受けたことがある。怪しげなオッサンもいれば、綺麗なお姉さんが声を掛けてきたこともあった。胡散臭いという理由で断っていたこともあるが、何よりもそういったことには全くもって興味が無いとキッパリ断っていた。


 告白も何度も受けた。

 同級生、年下、年上、同性、等様々な人から好きだと伝えられた。


 気持ちは嬉しいが、俺が他人を好きになるということを感じたことが無いので丁寧にお断りを入れてきた。


 しかし、何度も告白を断っても付きまとってくるストーカーが時々現れる。そんな時には氷王親衛隊(非公式だが)なるものがストーカー女に天誅を下しているらしいのだが、俺が認めているわけでもないし関わろうとも思わない。ただ、無責任なことだが、彼女たちのおかげで助かっていることは多々あるのでそのままにしている。


 そんな、毎日が騒々しい中学生活に辟易していた。


 しかし、俺は晴れて今日から高校生になる。

 進学先は地元の進学校で、成績はさることながら軟式テニスにも力を入れているこの神喜多(かみきた)高校でこれから俺の高校生活は始まる。


 願わくば以前のような混沌とした学校生活は勘弁願いたい。


 そう強く心の中で思う聖斗は、自分の新しい学舎(まなびや)である神喜多高校の校門をくぐる。




 ◇




 校門をくぐって、クラス表が貼り出されている掲示板の所へ向かう聖斗。正直、どこに掲示板があるか知らなかった聖斗だが、真新しい制服に身を包む生徒たちが群がっているのを見て、きっとあそこだろうと歩いてきただけだ。


 1人黙って生徒が集まっている掲示板へと向かう聖斗に、さっきまでそこにいた女子生徒が彼を見て隣の友人に声を掛ける。


「ねえ、ちょっと! あの人超イケメンじゃない!?」

「なになに……? え、ホントだ!」

「む、無茶苦茶タイプなんですけど……!」


 さっきまでクラス分けで盛り上がっていた女子生徒たちは、一瞬でその話題からいきなり現れた超絶イケメンの話に変わる。彼女たちの反応を見て、気付かれたかと内心でため息をつく聖斗であった。


「あ、あの人!『氷王(ひょうおう)』様だよ!」

「『氷王』ってあの誰もがその魅力に釘付けになってその場で凍り付いたかのように固まってしまう様子からそう呼ばれていたあの!?」

「そうそう! 私、文化祭の時に見に行ったことがあるの! 中学生の時から本当に格好良かったんだ!」


 どうやら自分のことを知っている人もいるようで。

 ご丁寧に長ったらしい説明をご苦労様&面倒くさいと心の中で言葉を吐く聖斗。


「『氷王』様だわ!」

「アナタたち! 『氷王』様のお通りよ! 道を開けて!」


 次に現れたのは、どこかで見たことのあるような顔ぶれ。

 そう、彼女たちは氷王様親衛隊。中学生の頃から聖斗を王と勝手に崇め、各方面から襲い来る虫を防いできた歴戦の戦士たち。


 彼女たちもいるのかと、更に心の中で深いため息をする聖斗であったが、地元であるならば彼女たちと同じ高校になることも偶然ではないのだろうと思った。そう思うようにした。


 親衛隊のおかげ? で、人で溢れかえっていた掲示板の前がまるで海が割れるように中央に道が出来ていく。恥ずかしいし、鬱陶しいことこの上ないのだが、彼女たちは便利であるし実際掲示板を見たかったので、努めて無言で開かれた道を歩いていく。


「おっ! 丁度ここだけ空いてるじゃん、ラッキー!」


 聖斗がその道に踏み込もうとしたその時に、後ろから明るい男の声が聞こえた。そして、『氷王』様の前を割って入りその道をステテーと走っていく。


狼藉者(ろうぜきもの)だー! であえ、であえ!」

「なによこのチビ!」

「アンタなんかのための道じゃないんだからね!」


 瞬間、親衛隊のリーダーらしき人物がメンバーに指示を出す。

 まるで時代劇のような言い回しだが、他のメンバーにもきちんと伝わったらしい。最近の女子高生は難しい言葉を使うものだ。


「うわっ!? なんなんだ、オメーら!? オラ、ただ空いてた道を通ってきただけだぞ?」

「モブがうるさい!」

「ここは、アンタはお呼びじゃないのよ! 『氷王』様の横入りなんてして!」


 いや、突っ込むとこそこかよ。

 アイツ今オラって言ったけど、実際使ってるのなんてドラ○ンボールくらいしかパッと思いつかんぞ。


 1人心の中で、どこぞの田舎出の少年に手を合わせる聖斗だった。


 そして、田舎少年が親衛隊に連行されていき、再び目の前に道が差し出される。今度は邪魔は入らず、黙って掲示板の前まで歩いていく。気分は乗らないが仕方がない、これも速く済ませてしまおうと掲示板で自分の名前を探す聖斗。


「1年2組か」


 独り言を呟く聖斗。

 そして、用が済んだ聖斗は入学式が行われる体育館に向かっていく。早くここから離れたいその一心で。


 聖斗が体育館へ入っていき、その姿が見えなくなった途端に女子生徒たちが大声をあげる。


「うおっしゃああああああああ! 私の人生勝ち組ぃぃぃいい!」

「同じクラスだー! やったぁ!」

「何故なのー!? 私も同じクラスになりたかったア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」

「しっかりしてくださいリーダー!」


 それは喜び、悲しみ、怒り等様々な感情が溢れる雄叫び。

 どこの野生動物だと言わんばかりのその様子に、遠巻きから見ていた教師たちもドン引きしている。


 今年は荒れそうだ、と。





 これは、『氷王(ひょうおう)』と呼ばれる超絶イケメン、白峯聖斗が学校生活で様々な女の子から様々なアピールを受け続けるストーリー。


 とある事情で恋愛に距離を置いている聖斗に、個性的な美少女たちがあの手この手で気を引こうと画策する。


 態度も対応も冷たい『氷王』様の冷たいハートを溶かしてあげるのは、一体誰なのか!?


 笑えて、切なくて、ちょっぴりエッチな聖斗と周りの女の子たちが織り成す学園ラブコメがここから始まる!




読んで頂きありがとうございます。


もし気に入って頂けたらブックマークをしてもらえると、続きの話が読みやすくなります。

また、ポイント評価、感想も頂けるとモチベーションが上がりますので宜しくお願いします!


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