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幻想郷縁起「英雄伝への追記」

東方求聞史紀に掲載された、著・稗田阿求の『幻想郷縁起』に記された英雄伝の追記内容を紹介します。

要は、本作の登場人物紹介です。

当然ゆかりんの検閲と修正が入ってます。

 英雄伝



<最強の博麗>


 先代巫女




 職業      医師(元は巫女)

 能力      ???程度の能力

 住んでいる所  人里(元は博麗神社)




 彼女の名前はあまり知られていないし、語られてもいない。私も知らない。

 便宜上呼ばれている名前のように、彼女は一代前の博麗の巫女である。

 私が生まれる前、幻想郷史上最も多くの戦いが起こったとされる時代に活躍した巫女であり、当時を知る人間は丁度今の親世代である。

 その世代の間で、何故か彼女の名前や詳細は語られずに止められている。(※1)

 しかし、現在も彼女は生きていて、人里で診療所を開いて活動している。会おうと思えば会えるし、話も出来るだろう。

 それでも多くを知ることは出来ず、本人も過去についてはあまり語らない。


 現在の博麗の巫女とは義理の親子関係であり、月に一度神社に出向くのが習慣となっている。

 博麗霊夢が人里へ買出しに来た場合などは、逆に彼女の元へ必ず顔を出している。意外と親子仲は良好なようだ。(※2)



◆性格◆


 背が高く、女性でありながら鍛えられた体格をしており、表情もあまり変わる事がない。戦いや修行で付いたという両腕の傷が嫌でも目につき、圧倒される。

 美人だが、それ故に近づきがたい雰囲気を感じるだろう。

 しかし、そういった固い印象に反して非常に友好的である。

 会話に関しては常に一歩退き、言葉少ないが、語る口の端々で経験から来る重みや逆に相手を思いやる暖かさを感じる。

 落ち着きと包容力があり、実際に相対すれば見守られているかのような安心感を感じるだろう。(※3)

 人間はもちろん、害を為さない妖怪や妖精にも友好的である。


 だが、元博麗の巫女として退治するべき妖怪には容赦が無く、圧倒的強さを見せる。悪さをする人間にも厳しい。この辺りはまさにあの娘にしてこの親ありと言ったところだろう。



◆能力◆


 彼女の能力は上記にある語られない内容の一つである。

 多くの強大な妖怪を退治してきたことは話に伝わっているが、どういった戦いがあったのかはほとんど知られていない。知る術もない。

 現在分かっているのは、目に見えない程速い突きを繰り出したり、水の上を渡れるほど早く走れたりと、要するに単純に強いという事だけである。


 また教養も高く、多くの言葉を知り、字も完璧に書ける。

 何十年も若いままだと言われているが、そこに彼女の能力が関わってくるのかもしれない。

 ちなみに人間である事は間違いなく、永遠亭の医者から太鼓判を押されている。



◆仕事◆


 巫女を引退して以来、人里で診療所を開いている。里の人々からの評判は良好で、治療を受けた人から感謝の声が断たない。(※4)

 内容は人体のツボを押す事や整骨による治療である。

 他にも特別な呼吸をする事で体の調子を整える方法を教えてくれたりもする。健康に良いので、人里では子供や老人を中心に広まっているようだ。

 単純な傷の治療はもちろん、病気さえ治してしまう事があるが、薬は扱っていないので永遠亭の薬屋とは上手く住み分けも出来ているらしい。



◆先代巫女の最強たる由縁◆


 歴代の巫女の中でも最強と評される彼女だが、その由来となる出来事の多くはあまり知られていない。

 現在のスペルカード・ルールが広まる以前に、地の実力で幾多の妖怪と渡り合ってきたことを省みれば強さの証明としては十分なものかもしれないが、誇張染みた話も残っている。

 かの吸血鬼異変において、それを解決した大妖怪と共に関わったという話は有名だが、それに加えて首謀者である吸血鬼を討ち取ったのは実は彼女だという話も実しやかに語られている。(※5)


 また、巫女を引退した今も彼女は修行や妖怪退治をやめたわけではない。

 時折、診療所を閉めて妖怪の山へ数日間山篭りに向かう姿が見られる。

 人里を襲う妖怪との小規模な戦いにも参加する事があるらしい。実際に戦うところを見た事はないが、全て一瞬で片付くそうだ。


 単純な強さ以外にも、彼女が強い妖怪に一目置かれている点が上げられる。

 かの八雲紫が度々人里を訪れて彼女と顔を合わせている他に、天狗からは畏怖されているので有名人なのに取材の対象にもされない。(※6)

 件の吸血鬼異変の舞台であった紅魔館の住人の多くとは、当然ながら因縁がある。

 門番の妖怪とは比較的良好な関係であり、門の前で談笑している姿や武術の鍛錬と思われる行為を共に行っている所もよく見られる。

 紅魔館のメイドとも敵対しているわけではないらしい。人里で会話している時があり、その様子からして一定の敬意を抱かれているようだ。

 当主の吸血鬼からは当然のように警戒されている。しかし、館への出入り自体は許可されており、二人が中でどんなやりとりを交わしているのかは分かっていない。

 その他にも、人里に関わる強大な妖怪とは大抵何らかの関係を持っており、友好的な者もいれば、会えば緊迫した空気となる者もいる。(※7)

 いずれにしても共通しているのは、人間でありながらそれらの妖怪と対等に立ち会う存在であり、それだけで彼女の力が相手に認められていると分かる。


 一番分かりやすい最強の理由は、彼女が今代の博麗の巫女の母親であるという事。

 幻想郷を牛耳る博麗の巫女。その先代であり、今代の博麗霊夢が唯一頭の上がらない存在となれば、確かに最強だと言えるだろう。







※1 そういう規制があるらしい。


※2 あの巫女の性格からすれば驚くべき事である。 


※3 私自身が会って話した印象であるが。


※4 かくいう私もその一人。週に一回は彼女のマッサージを受けている。終わった後は眠ってしまうほど気持ち良く、目覚めの後は非常に調子がいい。おすすめ。


※5 これはさすがに嘘だろう。話の起源は天狗の新聞かららしいので、あまり信用出来ない。誌面を盛り上げる為の脚色と思われる。


※6 たまに診療所に八雲紫が居座っていて驚く事がある。その関係を新聞にする天狗もいるが、取材をしないので予想や嘘ばかりである。


※7 風見幽香が代表的。彼女は先代巫女に喧嘩を売りに来ている。

知らない人に解説すると、『東方求聞史紀』は現実に出版されている東方プロジェクトの公式設定資料集のような物です。

内容は『幻想郷に住む稗田阿求が書いた資料集』という設定で編集されているので、メタ視点での設定資料集のような絶対的さはないという点も含みますが。

これさえ買えば、君はもう「にわか乙www」「原作プレイしてから来い」なんて笑われない!

「あっ、これ幻想郷縁起で出たところだ!」って感じに人気者さ!(嘘)

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