〈健斗SIDE〉
「え、えっと、じゃぁ授業始めよっか(汗)」
はぁぁぁぁ、どうしよなんかめっちゃドキドキしてるし、どうしよ、どうしよ……
っと、とりあえず落ち着かな…
(深呼吸中…)
ふぅ、ちょっとは落ち着いたかな?
「えっと、あの、えっと、うん、授業始めよっか、うん」
そういうと東が、
「ちょー、先生テンパりすぎやって、初めての授業で緊張してるん?」
わしは、
「う、うん、そうやねん…はは、ははは」
と、いったが心の中で『んなわけないやろぉ!ちょっとそこの佐古田さんってゆう生徒にドキドキしてるだけじゃぁ』と思っていた。
まぁ本来抱いてはいけない感情、生徒に対する恋心。
わしってあほやなぁ、大学3回生の時広島と大阪で遠距離恋愛してて、二股されて『もう、恋なんてせぇへん』って決めたとこやのに…
2年たって、恋するとか早すぎやろ相手生徒やし…
あっ、今佐古田さんと目合ったかも…♡
今変な顔してなかったよな??
あぁ、もうあかんわ…
目合って喜ぶとか小学生やん…。
でも、アピールとかしたら佐古田さんにキモいって思われるだけやんな…
そんなんわしがつらいだけやんか…。
佐古田さんは、わしのことどう思ってるのかなぁ…?
{キーンコーンカーンコーン♪}
あ、そんなん考えてたらチャイムなった!!
佐古田さんとも、お別れや…
いやいや、もう一生会われへんとかじゃないねんから…
(ズキッ…)
なんか心が痛い…
さて、槇村先生どうしたことか…(笑)
でも、マジでそう思ってくれへんかなぁ…(;O;)