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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

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なーろっぱ世界の短編 婚約破棄とか聖女とかドアマットとか転生とか

「愛する女がいる」と言われた初夜、わたしは粛々と薬を盛りました

作者: マンムート
掲載日:2026/07/31



 初夜のベッドで告げられました。


「キミを愛することはない」


 そろそろ薬が効いてくるはずです。


「……」


「オレには、愛する女がいる!」


「……」


 なかなか効いてきませんね。


「ショックのあまり何も言えないのか! だが、オレの決意はかた――う」


 種馬が、ベッドに倒れました。


 効いて来たようです。


 私はあらかじめ婚家に渡されたマニュアルに従って、種馬を裸にしました。


「な……なにをするつもり……なんだ……」


 こっちへのクスリも効いて来たのか、種馬は交尾する準備ができているようです。


 わたしは裸になって、種馬の腰にまたがりました。



 種馬が自分からしてくれれば、天井のシミを見ていればよかったのですが、自分で腰をふるしかありません。


「やめろ……やめ……やめてくれ……う」


 中に出たようです。



 これを3カ月は毎晩繰り返せば、子供が出来る可能性は高いです。



 種馬は、昼間は薬で眠らせ、夜は薬で準備をさせて、交尾します。



 3か月後わたしの妊娠が判ったので、種馬は一旦用済みです。


 結果が出るまで、閉じ込めて眠らせておくことにしました。


 婚家の侯爵家にもうひとり子供がいれば問題なかったのですが、ひとりしかいなかったので仕方ありません。



 妊娠したので夜のおつとめからは開放されて、昼は義母から家政をしっかり教わります。


 義父も義母も、あの種馬の両親とは思えないくらい、いいひとたちです。


 ただ義両親は、たまに、種馬が収納された部屋のあたりに、かなしげな視線を向けますが……わたしの前では名前どころか存在のにおわせすらしません。


 それに気づくたびに、責任感が強く人を思いやれる素晴らしい義両親だなと思います。



 政略とはいえ、この家に嫁げてよかったです。



 妊娠期間中。


 屋敷に何度か、種馬に会わせろと平民の女が押しかけてきました。


 2度目までは警告で済ませました。


 3度目には、警告に『次はない』と付け加えました。


 それでも4度目があったので、屋敷の護衛が斬り捨てました。



 十月十日で立派な双子が生まれました。


 男の子と女の子です。



 大変な難産で生死の境をさまよいましたが、義両親の大層喜んでいる顔を見て、わたしも幸せな気持ちになりました。


 双子は大変愛らしく、いろいろありましたがちゃんと愛せそうです。



 それにこれで種馬を起こす必要がなくなってホッともしました。



 そのまま永遠にねむっていてください。


 今度は目覚めることがないねむりです。



 あの世で真実の愛とすごしてくださいね。






たくさんの作品の中から、本作をお読みいただきありがとうございました。


最後までお付き合いいただけたこと、とても嬉しく思います。


少しでも心に残るものがあったり、何かを感じていただけたなら、


評価や感想をいただけるととても励みになります。


別の物語も書いておりますので、もしよろしければ、そちらも覗いてみてください。


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― 新着の感想 ―
うんうん、こうだよね~貴族様の話だもの。スッキリ、スッパリしててこういうお話大好きです。 バカ息子の対策を両家で考えたんですかね?それぞれがお役目をしっかり務めていて良いですね。お疲れ様でした〜
凄い!本当の貴族とか、政略ってこんな感じよねと感心しました。馬鹿な言動を聞いてあげる無駄・必要ホント無いですよね。義父母もさすがだなー。無駄な苦痛や出費も生じることなく良かった良かった、浮気女が処理さ…
女の子にも継承権あって継げるから スペアいらなかったのかな? 難産だったのなら 主人公の体の負担的に男スペアまで無理だったのか、、 とりま、自称真実の愛のカプはあちら(あの世)で 罵り愛しあえるの…
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