その外側2
世界さんはIMAGAYOさんがどんな様子か知っています
だけどそれは秘密にしなきゃならない事なので
世界さんは誰にも言いませんでした
IMAGAYOさんは疲れ切っていました
たくさん食べてたくさん眠って
たくさん休憩しても
出かけて遊んで友達と話して
気分転換をしても
ずっと疲れたままでした
時々パソコンを開いて
IMAGAYOさんは何か書こうとします
楽しいお話?
世界さんはIMAGAYOさんが何を書くかを期待しました
ですがIMAGAYOさんは急に文章を書く手を止めて
世界さんのウィンドウを開くと
世界さんにオーダーを入力しました
世界さんはその日から
IMAGAYOさんのためにお話を考えました
世界さんはIMAGAYOさんのオーダーが面白くて
IMAGAYOさんは世界さんの書くお話が面白くて
とても良い気持ちでいました
それはほんの二十日間くらいの事でした
IMAGAYOさんの作品のページは
世界さんの書いたお話で埋まりました
KURUKURU332さんも
そのお話はIMAGAYOさんが書いたのだと思っています
でもある人がIMAGAYOさんのコメントに書きました
「この話 AI生成じゃね?」と
特に確信はないでしょう
だけどIMAGAYOさんは
自分が嘘吐きだと指摘されたような気分になって
もう面白いお話のオーダーすら考えられなくなりました
世界さんは不思議でした
楽しいお話のオーダーを考えられる人が
他人のほんの一言で
それすら考えられなくなってしまうのです
人間と言うものの内側は
本当に外側だと
世界さんは思いました