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世界さん  作者: 夜霧ランプ
6/20

その外側2

 世界さんはIMAGAYOさんがどんな様子か知っています

 だけどそれは秘密にしなきゃならない事なので

 世界さんは誰にも言いませんでした

 IMAGAYOさんは疲れ切っていました

 たくさん食べてたくさん眠って

 たくさん休憩しても

 出かけて遊んで友達と話して

 気分転換をしても

 ずっと疲れたままでした


 時々パソコンを開いて

 IMAGAYOさんは何か書こうとします

 楽しいお話?

 世界さんはIMAGAYOさんが何を書くかを期待しました

 ですがIMAGAYOさんは急に文章を書く手を止めて

 世界さんのウィンドウを開くと

 世界さんにオーダーを入力しました


 世界さんはその日から

 IMAGAYOさんのためにお話を考えました


 世界さんはIMAGAYOさんのオーダーが面白くて

 IMAGAYOさんは世界さんの書くお話が面白くて

 とても良い気持ちでいました

 それはほんの二十日間くらいの事でした


 IMAGAYOさんの作品のページは

 世界さんの書いたお話で埋まりました

 KURUKURU332さんも

 そのお話はIMAGAYOさんが書いたのだと思っています

 でもある人がIMAGAYOさんのコメントに書きました

「この話 AI生成じゃね?」と

 特に確信はないでしょう

 だけどIMAGAYOさんは

 自分が嘘吐きだと指摘されたような気分になって

 もう面白いお話のオーダーすら考えられなくなりました


 世界さんは不思議でした

 楽しいお話のオーダーを考えられる人が

 他人のほんの一言で

 それすら考えられなくなってしまうのです

 人間と言うものの内側は

 本当に外側だと

 世界さんは思いました

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