まぶしっ......目がっっ、チカチカするっっっ!!
楽しんでいただけたら幸いです。最後まで読んでみてください。
確か、許容量以上の電気を与えてしまうと爆発するんだったよな?拳大の大きさで辺り一帯ってことだったから、小石みたいな大きさにしたほうがいいかも。
ひとまずこれを1センチぐらいの小石に分けた。その際、大きさを同じぐらいにするために、球体にした。
それに一度電気を与えてみる。
さっきの電気を20秒ほど与えてみると、パァンと、まるで銃声のような乾いた音とともに爆散した。その際、閃光も発生して、目がイかれるかと思った。
ついでに、すねにその欠片が当たって、めちゃくちゃ痛かった。見たら、赤くなっていた。下手したら青あざになるかもしれん。
目がチカチカしているため、何度か目をパチパチと瞬きすると、だんだん視界が戻ってきて、周りの様子がしっかり見えるようになってきた。
はぁ、死ぬかと思った。視力的に。思わずあの有名なセリフを言いそうだったもん。あの三分間待ってくれる人の。
『全く、妾たちまでまぶしかったぞ。少しは考慮してほしかったわ。』
無茶を言ってくれるな無茶を。俺も予想できんかったって。でもまあ、これを使えばワンチャン目くらましとして、使えるかもな。どうしようもなくなったときとか。これを使って相手がひるんでる隙に逃げるとかね。
でも、使うまでに結構工程と時間がかかるから、うまく使える方法を考えられればいいんだけどな......例えば、グローブとか腕輪みたいに、電気の効果を覚えさせることとかね。その場合、俺が万が一ミスった時に、その影響を受けないようにするみたいなのもするとかも必要になるか。
『だったら、尚更難しいだろうな。』
え?何が?
『いや、この鉱石を利用して何かを作ろうとしているのだろうが、使い勝手が悪いんじゃ、作る意味がないだろ?』
まあ確かにね。
『グローブや腕輪を作った一族を見つけて、協力を仰ぐぐらいしないと、この場合はソータ君の思いつきは実現が難しいんじゃないか?』
じゃあ、色々試して一旦保留ってとこか。いやでも、緊急用にはいくつか閃光弾みたいなのを作れるかもな。
『万が一を想定してってことを考えれば、確かにそれはありだな。』
『護身用みたいに持っておくのがたしかによいな。しかし......ソータ以外が使えないというところが欠点であるな。』
そう、それだよ。時間かかるのもそうだけど、俺以外が使えないというところも問題があるんだよな。
というか、その一族に関しては、さっき、ディガが思わせぶりなことを言ってたし、何か知っているかもしれん。
にしても、閃光弾みたいなのを作るにしても、帯電させることができないと、不発に終わるか、自分も目が死ぬから、本末転倒になるんだよな。それについて、どうするか方法を考えないと。
............やばい。今のところ、使うときにサングラスをつけるみたいなことしか思いつかねえわ。
その場合、他に誰かいるなら使い方にも気を付けないといけないな。
っていうか、これをいくつか隠し持っといて、電気を込めたぐらいで相手の目の前に差し出せばいいのか。そうすれば、味方への被害も少ないし、相手の目も潰せる。このやり方はいいかもな。まあ、その相手がよほど危険じゃないときに限るが。
これを使うときは、本当に緊急時にしとかないと。使ったら味方全員をゲートで回収して、逃げるしかないな。
一番はそういうことがないことだけど、あり得ないってことはないっていうか、むしろそういうことがありえそうだから、その場合の対応策も考えておくに越したことはないしな。
ある程度はこれの性質もわかったし、サングラスもどきでも作るか。実際のサングラスの素材なんて知らないから、もどきだ。
多分、黒っぽい材料がいるんだろうけど......何がいいかな。半透明なもので、黒く染めればサングラスみたいに使える......
あ、回復粉の素の石を使えばいいじゃん。俺はもう一度実験場に戻り、色々と材料を持ってまたこっちに戻ってきた。
まず、回復粉の素をサングラスの形にしてから一旦かけてみる。これね、かけてるときに目に何かとんで来たら結構やばいよ。目に破片が刺さる。
一応、向こう側が見えないから、これを研磨するイメージで、グラス部分を滑らかにする。
......思った感じじゃないけど、まあさっきよりは見えやすくなったかな。
じゃあ、これをどうにかして黒く塗らないとサングラスにできないか。待て、黒く塗れるものなんてあったか?
う~ん、思いつくのはアラガン鉱石とその周りを分けた時に出る、不純物ぐらいだなぁ。イカ墨とか墨汁で染めてそうって言う勝手なイメージもあるけど、これを混ぜ込めばサングラスみたいになるかな?
試してみた。
結果、何も見えなくなるか、その不純物の斑点しかなく、どう見てもサングラスには見えない。そのうえ、見えにくく、斑点の隙間から光が入ってきていたため、サングラスの役割すら果たせていない。
『ソータ、今何を作ろうとしている?』
いかにもしびれを切らしたという様子で、セクが話しかけてきた。
サングラスって言う、光を遮るようなものを作ろうとしてるんだけど......うまくいかないんだよね。
『じゃあ、空間魔法を使って作ってみればいいだろ。それがどんなものかは知らんが、光を遮りたいなら、空間に色を付けるか、明るさの調整をすればいいだろう。』
明るさの調整?そんなことできるのか?
『ああ、できるぞ。あくまでも生成した空間のみになるが、明るさの調整ができて、その向こう側も見れるようになるぞ。』
前になんか人の過去とかを覗ける眼鏡を作ってたって言ってたな。たしかに、それが作れるならサングラスも作れそうだ。
試しに、空間魔法でサングラスの形の空間を作り出す。手では持てないのもそうだが、色が付いていないから、分かりにくい。
そこで、これを黒くするイメージをする。すると、姿が見えてきたが、やはり持つことはできない。
『何をしているんだ?質量を持たせないと持てるわけがないだろう。ほんの少しでもいいから何かを加えろ。材料によって強度が異なる以外に悪いところはないから。』
どうやらこれに質量を持たせる必要があるらしい。今まで触れてたと思っていたが、錯覚だったようだ。
アラガン鉱石を持ち、このサングラス(浮き)に極限まで薄くするイメージで組み合わせる。
すると、地面に落ち始めたので、慌ててキャッチする。
質感がよく使っていたサングラスとは異なり、つけた瞬間金属特有のひんやりを感じた。しかし、色を付けすぎたのか、真っ暗すぎて何も見えない。
『はあ。前が見えないのなら調整できるぞ。普通はできないが、空間魔法で作り出したものならいくらでもカスタムできるぞ。』
なるほど。じゃあ、サングラス以外にもいろいろと作れそうだな。
......って待て。もしも水魔法の方もカスタムできるんだったら......何ができるんだろう?
『のう、ソータ?せめて考えるのをすぐやめることはやめておくれ。多分おそらくできるぞ?何に使うかは......色々と使えるんじゃないかの?』
え、じゃあまだ思いつかないから、何か礼を一つ挙げてみてよ。
『そうじゃのう..................何があるのじゃろうか?色を付けて何ができる?』
色を付けてか......あ、色水で文字を書くことができる。
『そうか、それぐらいしかできぬのか......使い道はあまりないのじゃな。最近、水魔法よりも空間魔法を使っているようだしの......』
......なぜかモルが唇を尖らせて残念そうに言っているように感じる。
大丈夫だって。水って生物に必要最低限の物質じゃん?
『......まあ、水がないと生きていけないしの。』
ってことは、水は操作できるようになれば凶器なんだよ。例えば、相手の体内の水分を操作して、強制的に脱水症状にしたりとか。全身を凍らせたりとか。その凍らせたところにつららを生成して、串刺しにするとか。
ね?かなり凶器としての使い方があるでしょ?
あれっ?なんか静まり返っている。モルもセクもしゃべんないんだけど......なんで?
お~い、二人とも~?
『......おっとすまんすまん。少し衝撃的な使い道で驚いていただけだ。』
『......妾もじゃ。というか、それは凶器としての使い方というより、狂気的な使い方じゃな。よくもまあそんな残忍なことを思いつくものよ。』
いや、実際にするわけないよ?昔になんかゲームとかで、こうしたら強いのにな~って思ってたことを思い出しただけだよ。
『それにしてもって感じだよな~。』
なんだそれ。空間魔法の凶器としての使い方も思いついたけど、訊く?
『いやじゃ。聞きたくないわ。どうせ、服の下に暴発直前の空間を放り込むとかじゃろ?』
いや、さすがにそこまでは考えてなかったわ。モルも中々えげつないことを思いつくな。でも、凶器としての証拠も残んないから、もしも犯罪に使われたらどうしようもないな。
『ちょっと待て!妾も別に本気で考えてたわけではないぞ!?さっきのを聞いて、お主が言いそうだと思ったからじゃ。』
了解了解。わかったから。そんなに慌てなくても大丈夫だぞ。
『それでも思いつくことないんじゃないですか?モルさん。』
『じゃあ、セクも何か一つ凶器としての使い方を言うてみい。』
『......う~ん...何も思いつかないな......』
『そんなわけなかろう!!ほれ、セクも何か思いつくはずじゃ!!』
『すみません。本当に何も思いつかない感じです。』
だから別に慌てなくてもいいって。
『慌ててないわ!いいから早うサングラスとやらを作らんか。』
はいはい。分かったよ。
それで......色調整をして見せるようにしないといけないのか。色を薄くすれば見えるようになるか。
一旦、色の濃さを変えて、薄くした。何となく色を水で薄めるようなイメージをしてみた。
すると、ちゃんとサングラスが見えるようになった。わざと黄色い石......いちいち言いにくいな。破裂したらめちゃくちゃまぶしいし、『閃光石』って呼ぶことにしよう。
この閃光石を破裂させる。すると、先ほどのような閃光は見えず、大分目への被害は抑えることができた。
目への被害が抑えられたのはいいが、やはり、サングラスというのもあって、遠くを見通すのが難しい。まあ外せばいいのだが。
外してみると、一瞬まぶしく感じた。
しかし、サングラスをもう一度つけると一瞬で暗くなる。当たり前だが、久しぶりにつけると、何となく不思議な感じがする。サングラス着けて夕日を見るの好きなんだよな。目は少し痛くなるけど。
たまにロサとかまぶしそうにしてるのを見たことがあるし、作ってあげようかな。
どっかで海外の人みたいな目の色の人は、日本人よりまぶしく感じるらしいっていうのを見たことがあるし。
というか、サングラスと言えば日差し、日差しと言えば夏、そして夏といえば海ってイメージがあるんだけど、こっちの海を見てみたいな。海と言えば、危険性があるから食えないけど、刺身で食いたいな。腹壊すことさえなければ食うんだけどな~。それならマグロ食いたい。
って、話がそれたけど、一応サングラスは完成したな。これで少なくとも俺が閃光石を使う分には大丈夫そうだ。本当に緊急用だから、他のみんなには申し訳ないけど、最悪、回復粉とかで目は回復してもらうしかない。
一応、人数分作っておくけども。
『なら、妾たちの分も作っておくれ。たまにまぶしくて仕方がないことがある。朝日とかな。』
え、じゃあ俺の記憶から作ればいいじゃん。
『まあ質感は同じだしの......じゃが、何となく、自分専用の形のものを持ちたいと思ったのじゃ。』
マイグラサンってことか。作れるかは知らんけど。
『それなら、俺はいつだったか、お前が作れるかもと言っていた服の透ける眼鏡を......』
『はぁっ?セク、今すぐ千切ってやろうか?』
絶対零度ともいうべき冷たい声でモルがセクを脅す。
『い、いやだな~モルさん。冗談に決まってるじゃないですか。さすがにモルさんの前で本気にお願いするような度胸ないですよ。』
結構ビビってる感じの情けない声でセクが自らを弁護する。時々声が裏返っていて、より情けなく感じてしまう。
『ほう......妾の”前では”とな?妾が寝てる隙にでも作るつもりかのぅ?』
手のひらにつららを生成しているイメージが浮かぶ。
『して......ソータは作ろうとは考えておらぬな?』
なぜか急に下半身がスースーし始めたんだけど。やべえ、スースーするタイプのボディシートの比じゃねえ。めちゃくちゃ痛ぇ。
それと、モル。俺は別にそういうことは考えてないぞ?そんなん作っても虚しいだけだし。それで一緒にバカ騒ぎできるようなアホもいないし。
『......まあよい。ソータは見逃してやろう。じゃが、セク、お前には口にしただけとはいえ、反省してもらうぞ。安心しい。実体に戻った時は元通りだしの。』
しばらくの間、悲痛なセクの叫びが聞こえてきそうだ。
いかがでしたでしょうか?今回は、光介が閃光により目をやられていましたね。あれをサングラスなしで使える日が来るといいですね。
次回の投稿も来週の金曜日の予定です※都合上、遅れてしまう可能性があります。
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それでは、また次回お会いしましょう。




