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異世界での初めての出会い(3日目)

 楽しんでいただけたら幸いです。最後まで読んでみてください。

 ん~。いい朝だ。家ができたおかげか、昨日よりぐっすり寝られたな。それにしても、昔大工目指していたからか、作るための部品はわかったな。よく組み立てられたな。さすが、俺。..いや、スキルのおかげか。


 よし、今日はここら辺を探索してみよう。なんだかんだであまりわからんからな。ここら辺は。


 その前に、まず飯を食べよう。昨日と同じ魚だが、おいしいんだよな、これ。


 ...んぐんぐ。それにしても、なんで塩焼きになったんだろう。というか、そもそも焼いてないよな?塩は無くてもやっぱりいいんだろうか。何回やっても塩焼きを想像したらなったからな。


 よし、とりあえず、出発するか。っと、その前に、一応、護身用の武器を持って行こうか。


 にしても、やっぱりこの森はきれいだな。...そういえば、小鳥のさえずりは聞こえるけど、動物の姿はないな。ここら辺にはいないのかな。とりあえず、食べられそうな果物とかを探そう。...忘れるとこだった!しるしを残さないと確実に迷うな。よし、焚火でしっかり煙が見えるようにしたぞ。


 出発するか。とりあえず、どう行くかだよな。とりあえず、わかりやすい矢印を家の方向に向けて書くか。しっかり気をつけないと、万が一焚火が消えた時に困るからな。我ながらグダグダのスタートである。


 ..印をつけながら、歩いていると、何かしらの木の実がなった木があった。近づくと、リンゴのような見た目の果物があった。梯子を作り、のぼっていって、いくつかとった。一度降りてみるが、持ち帰る方法がないことに気づいた。


 ..こうなったら、近くの木の皮を剝ぎ、いくつか集めてかごを作った。かなり丈夫にできた。やっぱりこのスキルを使うと、元の素材より丈夫になるのだろうか。


 とにかく、かごは作れたから、入るだけ木の実を取ろう。


 ふと、においが漂ってきた。気にしてなかったからな。ちなみに、においはミカンだった。...おなかが少しすいたから、1つ食べよ。...一応皮をむいて食べるか。持ってきたナイフで、果物の皮をむいた。皮をむいたため、少しにおいが強くなってきた。我慢できず、かじってみる。シャクッといい音が鳴った。モグモグ...味は桃だった。よく熟れた桃の味がした。


 ...やっぱり、ここは異世界だな。ってか、見た目がリンゴで、匂いはミカンで、味は桃とか、情報量多すぎだろ!..だめだ。地球の常識と合わせたら、頭がすぐにこんがらかってしまう。ま、たとえがないと、覚えにくいからいいな。


 うまかったから、もう一個食べようとすると、「モー。」と、近くで鳴き声が聞こえた。


 鳴き声のした方を振り向くと、羊がいた。あれ?でも、いま、「モー」って聞こえ...「モ~。」やっぱり!こいつからだ。


 とりあえず、欲しそうにしてたからこの果物をあげてみる。すると、そいつは、勢いよく食べた。


 ...あっ、またこっち見ている。なんか、食べたいと言って...「ほしい。ほしい。」..あっ?今なんか聞こえたような..「たべたい、たべたい。」おっ!また聞こえた。


 ...まさか、こいつか?試しに「これ、食うか?」と聞いてみると、「たべるー。」ってきこえた。とりあえず、あげる。


 にしても、こいつは何なんだろう。


“この動物は、カシープといいます。能力は主に食べられるものと食べられないものを見分けられる力があり、植物や、果物などの名前もわかります。ベジタブルシープが食べられるものは、人も食べることができます。”


 ...っわ!びっくした。なんだ?なんか頭の中に、聞こえてきたぞ?この動物についての情報かな?だとしたら、なんでさっきの果物には反応しないんだろう。これはなんだ?と、思ってないからか?試しにさっきの果物をもって、これはなんだ?と考えてみる。


 ...特に反応はなかった。やっぱり、何かのスキルのせいかな。


 ..スキル?それか!神様がつけたと思われる、動物に好かれやすいやつがあったな。でも、なんでどうぶつについての情報が聞こえたんだろう。


 あれかな?好かれるためにはまず、相手を知ることからという言葉もあるな。...つまり、このスキルは、いくら働いても疲れず、動物のことを理解できるために好かれやすいスキルということかな?声が聞こえたのは、動物の言葉も理解できるということかな?


 そうこうしているうちに


「おなかいっぱーい。ありがとう。」


と、聞こえてきた。おっ、食べ終わったのか。


「おう、どうも。それにしてもお前はどこから来たんだ?ほかの仲間はいないのか?」


気になったことをきいてみた。返された答えが..


「それはね、ラークライドっていう怖いのが襲ってきてね、仲間は殺されたり、あちこちに散らばったりしちゃったんだ。僕は、途中まで仲間と逃げていたんだけど、はぐれちゃって... 食べられるものも高いところにあるのばっかりでね、おなかがすいて、倒れそうになった時に、いい匂いがしたから行ったら、あなたがいたんだ。」


 ふむふむ、俺は聞いていくにつれて、だんだんかわいそうに思ってきた。しゃあない、うちに連れて帰ろう。まずはうちに来るか、きいてみよう。


「お前、うちに来るか?」

すると、



「うん!いくー!あと、お前じゃなくて、“リーズ”ね!お兄さん!」

と、返ってきた。名前、リーズっていうんだ...なるほど、


「リーズね。分かった。リーズ、俺の名前は、蒼汰だよ。」


「ソータ?ソータ!わかった。」


よし、じゃあ、かえるか。


 帰っているときに、果物について聞いた。


「なあ、リーズ、この果物って、なんていうんだ?」


「えーとね、これはね、モリンジっていうんだ。僕、これ大好きだよ。」


「これ、前に食べたことがあるのか?」


「うん!前にモンシーっていう種族にもらったんだ。その時初めて食べたよ。」


へー、親切な動物もいるんだなー。どんな見た目なのかな?


「そういえば、ソータはなんで、ここで暮らしているの?人の街があるのに...」


「うーん、なんていえばいいのかわからないけど、先に言っとくよ?嘘じゃないからね。実は...」


リーズに、この世界に来た経緯を話しながら、帰った。


 話しているうちに家に着いた。まだ、明るいけど、何すっかな?ふと、リーズを見ると、、少し汚れていた。洗ってやろうかな。風呂はないから、川で、洗うかー。そのうちに風呂も作らないとな。


 川でわしゃわしゃ洗っていると、出会ったばっかりだが、自分が初めてリーズに触ったことに気が付いた。


 リーズの毛は、手を当てれば、手が沈むような、大量の泡の中に手を入れたような柔らかい感触がある。洗ってやると、だいぶ縮んだように見えた。「もういいぞ。」と声をかけると、体をぶるぶるふるわせて水気を飛ばした。


「うぇー、水が毛の間に入って、気持ち悪いよー。だけど、さっぱりして涼しいから、いい感じ。さすがに毛が多いと、熱がこもるし、この時期は暑いもん。」


「今って暑い時期なのか?あまり暑い感じがしないけど...」


「うん、今はちょうど、暑い時期の真っただ中だよ。」


 へー。夏なのかー。ってことは。ここら辺の気温は、日本より低いのか。冬はかなり寒いか、そうでもないかも気になるな。でも今は気にしないでいいや。

 まだまだ、未熟で、文の長さもあまり長くないですが、これからは毎回、このぐらいの文字数で行こうと思いますので、ぜひ、最後まで、付き合ってください。

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