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これも作りたかった!(10日目)

 楽しんでいただけたら幸いです。最後まで読んでみてください。

 俺はいつも通りの朝を迎えた。まあまあ遅い時間帯だとは思うが、昼まで寝るよりはいいだろう。


 そして、朝ご飯はラークライドの肉を蒸して食べた。蒸し鶏の味だった。ポン酢ほしい。


 そして、片付けが終わり、俺は作業場でキルス鉱石について調べていた。あれだ、可燃性の鉱石だ。大体どのぐらいの大きさでどんな火の大きさになるのか?圧縮しても使えるのか?火の方向を筒などである程度誘導できるのか?また、その場合は威力をあげれるのか?などだ。


 まず、火の大きさだが、どんな大きさにしても鉱石の三周り大きいぐらいの大きさになった。しかも、火を近づけたら、一瞬で青く燃え始めたため、扱いには注意が必要そうだな。


 次に圧縮しても使えるのかについてはちゃんと使えた。しかも、圧縮する前の大きさの鉱石に火をつけた時と同じ大きさだった。危うく、服に火が付きそうだったけどな。小さい分威力は上がっていると言えるのかな?


 さて、続いては、筒などに入れて火が噴き出す方向を調べた。そもそも、なんで調べようと思ったのかは、この実験で知りたいことが分かったから、ちょっとあるものを作ってみたいのだ。まあ、それはできてからのお楽しみだけどな。一つ言えるのは結構前から憧れがあったものだ。


 ちなみに、実験結果だが、ちゃんと方向を調節できた。それに、火をつけた後に蓋をしたら、すぐ爆発したのでかなり威力は強い。


 よし、作りたかったものを作っていこう。必要そうな材料は持ってきたし。このアラガン鉱石を多めにとって、これから作っていくものの部品を作っていく。どこから作ればいいのかが分からないから、勘で作っていくよ。一応、なんとなくだけど設計図は書いてるし。自分でもわからない部分があるんだけどね。


 まずは、本体となる形を作る。これは、真ん中に穴をあける必要があって、何ミリぐらいにしようかな....この形のものでよく見るのは0.75ミリとか、0.78ミリだよな。モデルだけど。むずいから直径2ミリでいいや。


 このサイズの穴をあけることは決めた。次に本体は曲がっているフォルムなので曲げるイメージと、曲げる直前のところで、くりぬくように穴をあける。それと、この後に作る部品をねじでつなげるための穴をあける。


 次にトリガーとなる部分を作る。まず、ボールペンを解体したことある人ならわかるかもしれないが、あそこはでっぱりとへこみがかみ合わさることによって先が出たり引いたりするので、それを参考にして作っていく。まず、本来の大きさでも0.8ミリぐらいのキルス鉱石と、カッターのような薄くて鋭利な想像でアラガン鉱石を加工する。


 一度、確認しよう。この出来たカッターの刃みたいな形のものをキルス鉱石に削るように打ち付ける。すると、火花が出てきた。


 おっし!これとおもちゃのアームの仕組みを使って、薄くしたアラガン鉱石と小さいキルス鉱石を一か所を引けば打ち付けられる仕組みにした。


 まだまだ続くよ。今度は、引き金を作る。ここまでで分かった人もいるかもしれない。引き金は、まあまあ長くするんだが、本体の握る部分に入れる。 


 そのために、まずは、引くところから近い部分にでっぱりを作る。途中でまっすぐになるようにし、最後は少し曲がってるようにする....これを見てあることを思いついたから、最後の方は少し鋭利な形にする。


 次はレボルバーの部分だ。ここは、弾をうまく装填できるようにしたいから、直径1.9ミリほどの穴を六つ開けた。その弾を入れる部分の間に小さなでっぱりを作る。これはまた後で組み立てるときに説明する。


 ....とはいっても自分なりの解釈だけどな。あくまで仕組みは知らないけど、実物を使っている動画を見て、仕組みを予想しただけなんだけどな。


 部品はある程度できたので、組み立てていく。その途中で修正すべき点が見つかると思うから、その都度変えていく。まずは、本体に引き金を付けるのだが、持ち手の部分の内部に空間を作るのを忘れてたから、作って、ついでに上の方に持ち手の一番上の部分にキルス鉱石をくっつける。(おもちゃのアーム方式はやっぱりやめた。)


 そして、引き金を付ける。確認したら、ちゃんと動いた。火花も出てきた。位置的にもちょうど、先に弾を進めるための穴の位置だった。


 次に、レボルバーを付けるのだが、ここはねじじゃなくて、なんていえばいいんだろう....引き金を引いたら、回るようにするために、ボールペンの仕組みを利用して、レボルバーが動くようにしたい。それをするために持ち手の内部にレボルバーが回る仕組みを作る。


 レボルバーのへこみを斜めにして段差を付ける。そして、内部の引き金のでっぱりをかみ合うように変えて、引き金を引けばそこが少し出るような仕組みにし、レボルバーも前の方にばねを付け、引き金を引いた後外れたままということがないようにした。とはいっても、見えないところにつけたが。


 そして、これで組み立てたら....っと。


 その前にレボルバー自体の中心に本体とつなげる棒を付け、横に引き出せるように角度を変えている部分もあり、ちゃんと回るようにレボルバーを一度つらぬいて、外れないように出てる鉄の棒を平らにする。


 本体側も同じように外れないよう鉄の棒を平たくして外れないように、だけど、回るようにした。


 しかし、うまく回って、機能しにくかったので、本体のレボルバーの発射口の周りに溝を作って、レボルバーとつなげるためのボタンみたいな形のものを溝に入れる構造にした。


 これを組み立てて一度引き金を引いたら、ちゃんとレボルバーが回った。そして、持ち手側から見て、手前の部分に弾を入れる場所があるのでそこから入れることができる。


 そうだ!いいこと思いついた。


 まず、飛び出ている部分は左右であるのだが、レボルバーは左回りになるようにしたため、右側を隠し、左側が見えている状態にする。その時に分かりやすいように印を弾二つ分ごとにつける。さすれば、二つずつ装填でき、二つずつ撃つことができる。


 6個もつけた意味がないとは思っただろうが、どういう風に考えてもレボルバーを横に出す方法が分からなかったので、こうするしかないのだ。


 とりあえず、銃ができた。....答えを言ってしまった。まあ、というわけで作っていたのは仕組みから使い方まで全部我流の銃でした。皆さんはどこの時点で分かっていたかな?


 しかし、これはまだ完成ではない。次は、弾を作ろう。火薬となるものを作る。とはいっても皆さんお察しのキルス鉱石である。


 これを粉末にして、アラガン鉱石で作った、弾丸となる部分の筒に詰める。そこにさらに発射するための弾頭をはめ込むかなり入れるのが難しかった。えっ?なんでスキルで入れないのかって?それはね、一体化してしまうことをなくすためだよ。


 そして、これと同じものを30発分は作った。早速威力を試そうと思ったのだが、弾をなくすといけないので、先にポーチを作っていく。


これは、使ってなかった動物の皮を使おうと思っている。とはいっても腰に巻くタイプにしようと思うから、腰ベルトと、小さい直方体のポーチを作る。


 これは、すぐに開けられるようにするため、上の部分がつながっていなく、ボタンを付けないで作った。でも、ありがちだと思うのは俺だけか?さらに、そこにベルトと同じ幅の通す部分を作れば、完成だ。腰につけてもほとんど違和感はないぞ。


 んじゃ、まあ試していきますか。俺はポーチに弾を入れて、とりあえず、二発分を装填する。そういや、コーティングしていなかったな。丈夫にしておかないと、万が一暴発した時に俺にも被害を被るからな。


 というわけで銃をコーティングしていく。弾は....いいかな。一応、弾頭含めてかなり強くしたからな。


 撃ってみよう。


 と思ったら、リーズ達が来て、


「蒼汰ぁーおなかすいたよー。」


「吾輩もお腹が空いたであります。」


ファイガもうなずいている。


 確かにもう昼過ぎてるな。何なら、日が傾きかけてるぞ。夢中になっていてかなり時間がかかっていたようだ。


「ごめん、今から作るよ。」


そういいつつ、俺は銃とポーチを置いて飯を作りに行く。しかし、お腹が空いていても気になるようで、俺に銃が何なのかを聞いてきた。俺は、簡単に武器であることを伝えた。みんな、まだわかっていない様子だったから、大きな音が出そうということは言っておいた。


 さあ、作っていきましょう。今回作っていくものは.....ラークライド肉のハンバーグ。つなぎとなる卵や、パン粉がないけど、問題はない。....と思う。


 まずは、モテトをみじん切りにして、あめ色になるまで火を通す想像をするそして、ラークライド肉をミンチにする想像をする。そして、まず、しっかり手を冷やして、水気をふき取る。手が冷たくなったら、ミンチをモテトと混ぜ合わせる。その際、塩を入れるイメージもちゃんとする。なんで、手を冷やすのかについては、手に熱で肉に火が通らないようにするためだ。


 何度か、俺も過去にやらかしてしまった経験もあるし。


 ....しっかり混ぜ合わせると、粘り気が出てきた。俺もなんでかはよくわからないんだけど、肉の中の油がいい具合に肉同士を引き合わせるからかな?


 とにかく、これをフライパンで焼くのだが、ここは、形を作ってから、火を通すイメージをし、焦げ目をつける。そうすることによって、形が崩れずにしっかりとハンバーグの見た目になる。


「みんな~出来たよー。」


....この直後のことは予想できた。いつも通り競い合うがのごとく、走ってきた。そして、みんなが揃った時点で一斉に食べ始めた。しかし、こんかいはいつもと違って、満足感が高かったようで、俺のハンバーグを狙ってくることはなかった。しかも、かなり好評で、リーズ達子供組だけでなく、大人組、アドル組も気に入ったようだ。よかった。


 みんなが食べ終わり、(とはいってもいつも俺が最後なんだけどな。)片付けが終わり、俺がまた作業場に戻ろうとしたら、トラブルのにおいがした。正確には、血の匂いだが。


 俺が慌ててそこに行くと、人が倒れていた。血を流して。近くには何もいないし、遠くから血の跡が続いているから、逃げてきたのだろうか。


 でも、血が続いてるってことは攻撃した動物がくる可能性があるな。


 ....思ったんだが、「隠蔽」のスキルって、物や道などにも適用されるのだろうか?できないと、能力を隠すっていうありがちな能力でしかない。試しにそこらの石を拾って、「隠蔽」のスキルと組み合わせるイメージをする。そうすれば、石が消えた。....正確には見えなくなった。持っている感触はある。

 そして、石が道端にある状態では透明にはならなかった。


 なるほど、「イメージクラフト」と組み合わせなければ透明にすることはできないのか。


「うっ....ううん....」


あっ、やべ、血痕を隠す方法を隠すことを考えていたせいでこの人のことを忘れてた。


 とりあえず、血痕のことは後回しだ。もし動物が来ても対処できるしな。


 俺は、倒れていた人を安全な場所まで運ぶと、「回復粉」をその人に振りかけた。すると、みるみる傷がふさがり、うめき声も落ち着いた。


 そして、しばらくすると、その人は目が覚めた。


「....おなかすいたな~。なんか作ってー。」


..........いや、なんかの聞き間違いだろう。こんな兵士でもしてそうな大の男のしかもイケメンがこんな子供のような甘えた声を出すとは思えないし。


「うん....ここは....どこだ....?」


よかった。ただ寝ぼけてただけだったな。あれで寝ぼけてなかったら、思わず悲鳴を上げていた。


 というのは半分冗談で、


「ここは、俺の家だよ。」


「家...?君の?ところで、君は....」


とそこまで言ったところで、「グ~~~~」と聞こえてきた。音の犯人はもちろん、


「すみません、こんな大きい音でお腹を鳴らしてしまって。」


「いやいや、大丈夫ですよ。お腹が空いてるんですね?ちょっと何か作ってますよ。」


そういって、俺はキッチンに来た。さっき作ったハンバーグでいいか。


 俺はハンバーグを手早く作って兵士と思わしき人に持って行った。


「どうぞ。これ食べてください。」


「いやいや、助けてもらった上に食事までなんて....」


「別にいいんですよ。むしろ、食べてもらった方がうれしいです。」


「そうですか。ありがとうございます。」


その人は俺が渡したフォークを使って、一口食べ、それから目を輝かせ一気に食べた。そして、むせかけてた。俺が慌てて水を渡すと、一気に飲んだ。


「ありがとうございます。初めてこんなにおいしいものを食べたものだから、つい、一気に食べてしまいました。これは肉を使っている感じですけど、なんの肉を使っているんですか?」


「ええと、ラークライドの肉ですよ。」


すると、驚いたような顔を見せ、


「ええ!そんな高級な肉を頂いてもよかったのですか?!」


なんか、とてつもなく驚いてる。しかも、代金を取られると思ったのか、顔を青ざめさせたりしている。


「うん、別にいいよ。別に代金を取ったりはしないよ。それで、そんな高級な肉なの?」


その人は安心したかのような表情を見せ、


「はい、貴族間でも高値で取引されるほど高級ですよ。」


はへ~。そんな感じなんだ。確かに、おいしいからね。


「それにしても、こんなに出せるなんて、あなたはお金持ちですね。」


「いや、お金は少しも持っていないけど....」


「はあっ!?えっ?えっ?それじゃあどうやって手に入れたんですか?」


「それはね、最近ラークライドが大量発生していたから、ほとんどを仕留めて肉がたくさんあるからだよ。....まあ、すぐに無くなりそうだと思うけどね。」


俺がそう伝えると、その人はまた驚き、


「えっ?では、あなたが「ラークライド騒動」を終わらせたということですか?」


「うん、まあね。でも、一緒にここに住んでいるうちの一人のライアと倒したんだけどね。」


「あなたがたはかなりの強さなのですね。聞いたこともないです。」


そこまで言ったところで突然何かを思い出したように


「すみません。申し遅れてしまいました。私はリスタイル王国兵士ウルガと申します。よろしくお願いいたします。」


「ウルガさんですね。俺は蒼汰と言います。よろしくお願いします。」


「ソータ様ですね。覚えました。ところで、ソータさん、私の国の国王があなたに...正確には「ラークライド騒動」を静めたものに会いたいとのことです。」


なーるほど。確かに俺だな。


「別にいいですけど....なんであそこで倒れていたんです?」


そう聞くと、ウルガさんは一瞬、話していいのかという感じで、逡巡した後、話し始めた。


「それはですね......」


 いかがでしたでしょうか?今回は、蒼汰が新しい武器を作りましたね。あの作り方は僕自身が何も見ずに書いたので、分からないところがあるかもしれませんが、他に表現が思いつきませんでした。しかし、書いているときは実際に僕も作っている気持ちになってかけたので楽しかったです。

 来週の投稿も金曜日の予定です。

 それでは、また次回お会いしましょう。

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