よっしゃ!気合い入れますか。
楽しんでいただけたら幸いです。最後まで読んでみてください。
自己紹介も終わったので、まずはみんなお腹空いているようだから、飯を作るか。(尚、アドルはみんなの名前を覚えたにもかかわらず、俺の名前だけ憶えられてない模様。難しくはないと思うんだけどな。)
そんなわけで、もう昼だというわけで、ラークライドの肉を使って、ステーキを作ろうと思う。
そうだ、まずは解体からだ!生憎、他には肉は余っていない。かといって、野菜だけでも満足しないだろうし。
しかし、俺はここでひらめいた。この前に俺のスキルには、物を分離することができるということを話したじゃん?それを使ったら、解体も楽にできるんじゃね?一回解体したから、イメージはしやすいし。
やっていこう。まずは、解体するラークライドをもって、一度解体した時の様子を思い出す。さすれば、前に解体した時よりもきれいな形でできた。一つ、骨の見た目がただの棒になってはいるが。
いやー、このイメージはすごいな。たくさん小説とかラノベを読んできたからかな?
それは置いておいて、早速調理しよう。ラークライド肉を少し集めに切って、スキルで焼き、火で温める。そして、それを皿に盛りつけて、野菜も添えたら、完成だ。最近はステーキが多いと思うが、これは時間がないからだよ?決してめんどくさいわけじゃないからね?
って、なんで俺は言い訳をしているんだよ!こんなことを言っても意味ないだろ。まあ、いいか。
「みんな~飯出来たぞ~。」
すると、みんなは談笑していたようで、話しながら来た。....子供組は真っ先に来たが。あと、アドル組も。
おし、今日はやること多いから、食べたら早めにやろう。『善は急げ』っていうしね。あと、俺はやらなかったらすぐ忘れてしまうタイプなんでね。
「いただきます。」
すぐにがっつき、あっという間にみんなは食べてしまった。特に、アドル組は初めて食べた味に目を輝かせて、一瞬だったな。だけど、一人の一回の量は決まっているから、そこは我慢してほしい。だから、他の皿を狙うのはやめようね。主に俺のをみんなが、だが。
食べ終わったので、少し、これから使う道具に手を加えて、色々な施設を作りたい。流石に、ちゃんとした倉庫や、作業場とかを作らないと、集中できんし、錆びたり、かびたり、雨漏れが心配だし。
まずは、一番使うナイフを見てみるか。
どれどれ?まずは持ち手。ここは持ちやすいようにグリップを付けているわけでもなく、ただすべすべしている。ちょっと手を加える。表面に少し小さい凹凸をつける。持ち心地は....よくないな。ちょっと持ちやすいようにいろいろ手を加えてみよう。
よし、これでいい。どんな風にしたかというと、持ち手の真ん中を少しへこました。これにより、端の部分が出て、はじかれたとしてもこの飛び出ている部分により手から離れにくくなる。
次は刃だな。ここは、シャ、シャ、シャンシャイン?いや、違うな。たしか、シャイン鉱石つってたかな?....とにかく、これをナイフにコーティングしようと思う。この世界で4番目に固いって言ってたから、もっと固いものも切れると思う。
というか、やはり刃が薄いほうが切れ味がいいのだろうか?よく薄いからよく切れるみたいなこと聞くけど....
あれか!例えば、刃が厚いとその分力が分散されて切れにくくなって、薄いと逆に力が分散しないで一点または一か所に集中するから、切れやすくなるみたいなものなのかな?
俺は鉱石とナイフをもって、ナイフに薄くコーティングした様子を想像する。すると、やはりというべきなのか、3分ぐらいかかった。やっぱ光の色は銅色なんだよな。まず鉱石が光ってて分かりにくいけど。
こいつの切れ味を試してみよう。なんか明らかに硬そうなもの.....そうだ!密度を高くすれば固くはなるから、前切ったアラガン鉱石と同じものを切ってみて行けそうだったら、思い切り圧縮したものを切ってみよう。それと、比較対象として、前のナイフと同じものを作らないとな。
さあ、始まりました。今回はね、このうっすら赤く光っているこのナイフ!このナイフがね、まあ~切れ味がいいって噂でしてね、実際に試していきましょう。
まずは、こちらの硬そうなアラガン鉱石(ほぼ鉄)、こちらをね切っていこうと思いますよ。えっ?切れないでしょって?細かいことは気にしませんよ。でもですね、ご安心ください。このナイフは特殊な製法でできていまして、食材以外の物も簡単に切れてしまうのでね、こんな固いものもほら、こんな風にスーッと、刃が通っていくんですね。実際ほとんど力は入れていませんよ。そしてね、このナイフのすごいとこはここからなんですよ!
今回特別に用意しました、普通のアラガン鉱石とは思えない重さですよ。それはもうね、スキルを解除したら、本気で危ないぐらいだと思われるこの鉱石を切っていきましょー。
まずは、今回のナイフではなく、前のナイフで切ってみましょう。刃を当てますよ。すると、まあ、皆さんの予想通り切れませんね。ちなみにこのナイフはさっき切ったものは切れますよ。
しかしですね、こちらのナイフで切ると、あら不思議!こんなにも簡単に切れてしまいます!しかも、このように薄くスライスすることもできてしまうのです。
いかがでしょう?いいと思いませんか?そしてね、これは世界に一つしかない限定品ですよ!
さて、皆さんが気になっているこのお値段なんと、つけることはできません。なぜなら、前代未聞の一級品で、それも国宝級なので、狙う人も出てくるでしょう。しかし、安心してください!蒼汰さんより強い人なんて、この世界で10人ぐらいしかいませんよ。しかも、これはろくな装備ではない状態での話で、このナイフを持って、装備を整えたら、蒼汰さんより強い人は3,4人ぐらいしかいませんよ。
というわけでこれからも活躍を見守っていきましょう。それではここらでお暇しましょう。以上、ここまでのお相手は私ナレーター(自称)でした!
「あれ?いつの間にマイクついてました?」
なんか気が付いたら、蒼汰さんに話しかける用のマイクの音量の部分が少し上がっていました。そこで、蒼汰さんの作った道具の紹介を様子を見ながら先輩にしていて、おわったら、それに気が付いてつい先輩に聞いてしまったのです。
「なんか、興奮して紹介し始めたあたりからだよ。2回目だから、気を付けなよ。」
「うう、蒼汰さんに聞こえてたらどうしよう....これから、気を付けていきましょう。」
聞こえてたら、恥ずかしいよ~。しかし、そこで先輩が
「反省するのはいいけど、まだ、ついたままだよ?あと、いつも聞いてるが皆さんってどういうことだ?」
と言ってきたので、見てみると、確かにつきっぱなしですね。これはまずい!早く消さなければ....
よし、うまくいったな。切れ味があり得ないぐらい上がったけど、なんとなく予想はしていたから、誤差範囲だろう。....だめだ。最近驚くことが多すぎて、あまり動じなくなってる気がする。....というか、また、なんか聞こえてこなかったか?幻聴か?にしては長いような....無意識でやってる脳内実況だろう。そう考えないと、なんか怖いからな。
.....ちょっと待てよ?圧縮出来たってことは、鉱石を取りに行くときに一輪車いらないじゃん。圧縮したら、手のひらサイズにまとめられるし。重さを考慮しなくていいからね。何なら、試したことはないけど、スキルを解除すれば元に戻るだろうから、その方がいいな。また今度行ったときに試してみよう。
して、今度は食器類、具体的にはナイフ、フォーク、スプーン、コップなどを作った。一応、錆びないイメージをして作ったけど、果たして、錆びないかどうか....
それは今気にする問題ではないから、つぎは、ちゃんとした倉庫を作ろう。今回のように余った肉とか毛皮とかは置く場所がなくて、毛皮は乾燥させておいてるけど....正直、これはスキルを使ったら、いい着心地なのかは分からないから、今度また作ってみよう。
今回は省略しようと思う。なぜなら、今ある家と同じ感じにするからだ。しかし、屋根は、邪魔だった石をスキルでアラガン鉱石と混ぜて瓦っぽくして屋根につけた。
作業場も作った。ここは、主に3つにわけることができる。
まず、スキルを使って道具を作る工房を作った。そして、イメージを明確にできるように設計もできる場所も作った。
次に、実験場。ここに色々な材料を置いて、作った道具の性能を確かめるところだ。工房と近くにあるから、問題点が見つかったらすぐ改良できるし。一応、木と石とアラガン鉱石を圧縮してある程度の高さに置いてある。
最後に効果や用途が分からないものを研究というか、解明していく場所を作った。一応、瓦を作った材料で部屋を作ったから大丈夫だろう。分からないことをちゃんと知っておくことは大事だ。
と、まあこんな感じで作ったわけですが、かなりいろいろやりやすくなったと思う。みんながいる場所だからできないこともあったけど。
だが、これらの作業場を使うのはまた明日だな。もう、今日は気が付いたら暗くなってたし。...そろそろ飯でも作ろう。
今日の夕食はラークライド肉と野菜のスープだ。早速作っていこう。まずは肉を一口大に切り、塩を少しも見込む。そして、野菜をキャジンを厚めの扇形に切り、モテトを大きいさいの目切りにする。
これで食材は切ることができたな。本当はもう少し具材を入れたいが、そもそも少ないのでそれはまだ無理そう。
よし、作ろう。まずは鍋に水を入れて、火に少しかける。沸騰したら、鍋をもって塩を入れるイメージをする。そこに肉を入れて火を通す。....いつもと調理法が違うが、たまにはちゃんと料理するのもいいだろう。
そして、肉に火が通ったら、野菜を入れる。野菜にこの今作った木串がすっと通るぐらいまで煮込む。
完成だ。これを皿に入れ持っていく。
「みんな!ご飯できたぞー。」
俺がそういうと、やっぱりみんなは我先にと走ってきた。
「それじゃ、いただきます。」
俺がそういうと、みんなは勢いよく食べ始めた。
俺も先ほど作ったスプーンでまずは一口分をすくい、口に入れる。すると、口いっぱいに広がったのはクリーミーな風味とほんのり甘かった。そして、とても米を食べたい気分になってきた。
....いや、これ味的に確実にシチューなんだけど。なんで?まあ、おいしいからいいんだけど....見た目がコンソメスープを薄めたような色の見た目でこの味は違和感しかない。
でも、みんなも気に入ってようで鍋がすっからかんになった。
俺は飯を食べ終わって、片付けをしてみんなのいるところに戻った。そこでは、アドルがリーズ達に自慢話をしているようだった。
「....そこでな、俺様はむかついたんでそいつの顔を殴ってやったんだよ。そしたら、どうなったか分かるか?そいつは俺様がかなり手加減して殴ったにもかかわらず、泣きながら逃げて行ったんだぜ?それだけ、俺様に力があるってこった。まあ、こうたには何もできなかったけどな!だが、そのおかげでお前らに会えた。要は、俺様が運がいいってことだな!」
おお、馴染んでる。リーズとファイガとビーンは聞き入ってるし。そこに何かしらの恐怖心はないように思えた。やっぱ、子分をまとめるリーダーなだけあって、みんなに何かを言うのが得意なのだろうか?いや、シンプルに子供たちと気が合うからかな?
....ていうか、ラークライドの知能が低いって話どこ行ったんだ?デマだったのか、アドルが特殊なだけか、分からないけど、とりあえずこれだけは言える。相変わらずアドルに名前を覚えてもらっていないことだ。....一文字だけ間違いだけどかすってるから、覚えては来てるな。
いかがでしたでしょうか?今回はとってきた材料を使って、色々蒼汰が作っていましたね。果たして、実践には使えるのでしょうかね?それと、作業場を使いこなせるのか?.....それはそれとして、アドルはまだ蒼汰の名前を憶えていませんが、いつになったら覚えるんでしょうね。
さて、次回の更新も来週の金曜日の予定です。
それでは、また次回お会いしましょう。




