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よしっ!鉱石発見!(8日目)

 楽しんでいただけたら幸いです。最後まで読んでみてください。

 うーん。よく寝たな~。今日もぐっすり寝られたな。....まあ、ほんとは森の中だから、ぐっすり眠ってしまったらだめだけど。みんながいるから、つい安心してしまうんだよなー。


 でも、不測の事態があったら、あれだから、しっかり眠るときは、気を付けないとな。幸い、疲れはたまらないから、そこはいいけどね。


 そんなことを考えていると、ライアの声が聞こえてきた。


「蒼汰~。起きてるか~。起きてるよなあ?みんなしておなかを空かして待っているぞ。私も狩りから帰ってきたんだから、起きてないとは言わせないぞ。」


「起きてるよー。ごめん、ちょっと寝すぎた。これから気を付ける。今行くねー。」


そういってドアを開けると、ライアがいて、呆れ返っているような顔をしながら、俺に、


「はあ...蒼汰、もうちょい気を付けないととは、いつも言ってるぞ。直すつもりがないだろう?本来、ここは人が住めるような安全な森ではない。もう少し危機感を持ったらどうだ?さもないと、予期せぬ事態が生まれて、大変なことになるぞ。...いや、お前なら大丈夫か...いや、何でもない。とにかく、油断だけはするな。分かったか?」


「は、はい...」


ライアの気迫に押されてつい、返事してしまった。いや、どのみち、返事はしないといけなかったのだろうけど。


 よし、作るか。確か、昨日の残りの肉があったはず。あった。あった。


 これを少し厚めに切って火を通す。そうすれば、...えーと、何肉だっけ?あ、そうそう、トッグだ。改めて、トッグのステーキの完成だ。適当に作ったけどこれで大丈夫かな?...まあ、いいか。あいつらは、出来より量だろうからな。一人(一頭?)だけ見た目を気にしていそうな動物がいるけど。


 「おーい、みんな~、飯だぞ~。」


いつものごとくドタバタしながら、我先にと入ってきた。...ガルジェだけのんびり入ってきたな。


 いただきます。どうやら、いただきますというのは、俺だけらしい。なんとなく想像ついたけどな!そもそも、言うのは、もともと日本発祥だったはずだからな。そういう文化はそらないわ。今更だけど。


 ....もぐもぐ。この肉、やっぱ、柔らかくていいな。噛む必要があるのかってぐらいにやわいし、味も噛めば噛むほど増すんだよ。ステーキっていうシンプルなものだからこそ気がつけるんだな。


 そういや、石でナイフとフォークとスプーンを木で器や箸とかの食器も作ったんだった。石だと変な感じがするから、せめて金属にしたい。この前、シルグたちが鉱山見つけたつってたな。今日ちょっと、案内してもらうか。


「なあ、シルグ、この後、この前見つけた鉱山に連れていってくれないか?一応、どんなものか見たいし、どこにあるのかを知る上でもいいからな。」


「僕は別に構わないですよ。ただ...数が多いと、何か寄ってくるかもしれませんので、僕と二人だけでいいですか?」


「ああ、いいよ。むしろ、そのなにかに見つかって後悔するほうが嫌だからね。」


「わかりました。それでは、準備が整ったら、私に話しかけてください。」


あれ?今のセリフ、どこかで聞いたような.....あれだ。ほら、ゲームとかによくいるチュートリアルで案内してくれるキャラのセリフだ。


 食べ終わり、片付けも済ませたところで、(食器は今まで水洗いだったが、なんとなく、食器がピカピカになった想像をしたら、綺麗になった。これで川が汚れないな。.....汚れはどこ行ったんだろう?)一応、武器になりそうなものを持っていく。家にずっと置いていても持ち腐れだからな。初日に使う予定がないものを馬鹿みたいに作ったのが、今となっては、おもろいな。


「シルグー、準備出来たぞ。」


「はーい、わかりました。すぐ行きます!」


 そうして俺たちは出発した。そこから歩き続けること5分、


「蒼汰さん、ここが、見つけた鉱山です。」


思ったより近いな。家から、大体南西の方向だな。覚えた。


 近くに行くと、2メートルはありそうな穴があった。穴の中は、日光の反射とは違う澄んだ様々な光を出している水晶のようなものがたくさんある。。あまりにも綺麗なもんで見とれていると、


「あの、蒼汰さん?入らないのですか?」


と聞こえた。


「いや、入るよ。ただ、ちょっと綺麗だったもんで、見とれていただけというか、うん。そういうこと。」


「そういうことでしたか。確かに僕も初めて鉱石を見たときは見とれていましたよ。...そのあと、急に頭の中に声が響いて、その鉱石の説明を聞かされたんですけどね...そこで、我に返りました。でも、今は、ガルジェ以外に見とれることはありませんけど!」


 自信満々だな。


 話を戻そう。まずは、中に入ってみよう。青、赤、黄、黒などの色の鉱石がある。....これがすべて鉱石とは限らないけど。


「なあ、シルグ、ここにある鉱石?を教えてくれないか?全部、何が何かわからないんだよ。」


「はい、それでは....例えば、この黒い鉱石は、アラガン鉱石です。これは、一番知られている鉱石で、人がよく武器に使います。これは人が手を加えると、銀色になって、耐久力が上がります。さらに、他の鉱石と結びつきやすい鉱石でもあります。結びつける鉱石によって、性質が大きく異なるそうです。」


なるほど?このアラガン鉱石は、鉄みたいなもんか。確かによく見れば、光の中で地味だが、たくさんある。道具に使ったら、性能もアップしそうだな。さて次は....


「この青い鉱石は何なの?」


「えーっと、この鉱石はキルス鉱石。この鉱石は、可燃性の鉱石で、この地の特産物らしいです。ここらへんで見つかりやすいです。この鉱石は、使い方によっては、蒼汰さんの顔ぐらいの大きさで森を丸ごと焼き払うだけの力があります。もしかしたら、ラークライドに使える、強力な武器にできるかもしれませんね。」


 これは、燃料として使えるな。当分は木とこれでいろいろできるな。主に焚火に使えるが。これを強力な武器にする....試行錯誤をしたいから、また今度にしよう。


「赤の鉱石は、シャイン鉱石です。この鉱石は、かなりの強度があり、この世界にある鉱石の4番目に強度の高い鉱石です。しかも、しなやかで加工しやすいそうです。そして、鉱石の色が赤ければ赤いほど、耐久性も増し、密度も大きくなっていきます。あっ、これとか、鮮やかな赤でいいですね。逆に、この少し濁ったようにも見える色のはだめですね。しかし、時間経過で周りのシャイン鉱石と結びついて、よりよい性能になっていきます。珍しいかで言うと、珍しいですね。それでも割とポピュラーな方ですが。」


うん、なんだ?この性能。コーティングしてもらうためだけにあるような鉱石じゃん。もしかしたら、もっと他の使い道があるかもしれないけど。


「そして、この黄色の鉱石は、電気を帯びやすく、また、電気を集めやすく誘導しやすいそうです。電気がその鉱石の許容量を超えると、爆発します。例えば、この拳ぐらいの大きさのものになると、その爆発の威力は、なんと、5メートルほどの大きなクレーターを作れるほどです。大きければ大きいほど、威力もけた違いに跳ね上がるそうです。まあ、そんなことは、雷が直接落ちもしない限り起きませんけどね。」


 なるほど....綺麗にフラグ立てたな。このフラグは回収されないといいけど。これは、危険だし、何に使うかわからん。避雷針に使うという考えも出てきたが、雷が落ちた瞬間爆発するんじゃな....とりあえず、これは放置で。


「最後にこの透き通った透明な鉱石。この鉱石は、セクラ鉱石といい、粉々にして、飲むと、体の傷がすべて癒えるそうです。しかも、ここにあるのは珍しいことなのだとか。なんでも何かしらの鉱石が高い温度の状態からゆっくり冷えることによって、このような鉱石になるそうです。元の鉱石は....すみません。分からないです。目に映った鉱石しかわからないので、元の鉱石の特定はできないのです...ですが、この鉱石は二つまみほど飲めば、骨折までのケガだったら、ものの数十秒で治すことができます。」


 ...何?その、初めて見つけた鉱山にしてはおかしい性能。普通、もっと後に出てくるもんだろう!でも、大きいものでも水切りに使えそうな大きさでしかなく、数も少ないから、まだ、わかるけどね。これで大量にあったら、珍しくもなんともなかったわ。


 「そういえば言い忘れてましたけど、鉱石はとってきて使っても、この鉱山には3か月もすればとられたところにまた同じところに同じ大きさの同じ種類の鉱石が出てきます。」


「そうなんだ...教えてくれてありがとう...」


「?、どういたしまして?」


シルグは突然様子が変わったことに怪訝そうな顔をしながらも、


「すみません蒼汰さん。ずっとここにいると目が痛いので、外に出ますね。」


と言って出て行った。


 よし、シルグが出て行った今ならいえる。


「わけわかんねーよ!なに?その謎仕様!完全にゲームと同じじゃん!ゲームしてたら不思議に思わなかったけど、よくよく考えたら、無限に資源が手に入るじゃん!」


よっし、落ち着け。いくらゲームにあった設定とたまたま同じだからって興奮するのはわかるが、落ち着いて考えよう。


 まず、ここは異世界で、この世界の法則は地球とは違くて、常識があまり通用しない世界である。うん、整理できん!ってか、自然だけでもこんなに常識が通用しないんだったら、もしかしたら、人相手にはもっと常識が通用しないかもな。


 ンなこたぁ今はどうでもいい。


 今日の目的は、ここに連れてきてもらって、いいものがあったら持って帰ることだろう?なら、あらかじめ持って来たこの袋に入れて....『ビリッ...ビリッ』やな音が聞こえたな。慌てて袋を見ると、なるほど、ちょうどネッグウォーマーみたいになっとるがな。


 これは暖かくはなさそうだ。肌触りも....いいとは言えないか。ンなボケかましてないで早くどうするかを考えよう。


 3つほど思いついた。まず、新しく袋を作る。これはまた破れ可能性があるな。却下で。次に、頑張って何とかする。(例えば道具やスキルを使う。)これは一番やりそうだな。最後に....最後に..そういや、考えてすらなかったわ。だが、ここを気にする俺ではない。二つ目の方法でやってみよう。


 まず、道具、何使うかな。...待てよ?鉱石たちを使って道具を作ればいいじゃん。


 真っ先に思い付いたのは、一輪車、(物を入れて運ぶ方ね)思い出してみる。確か、物を入れるところは、立体の台形みたいな形だったよな?後、取っ手と、タイヤを付けるところ....タイヤどうしよう..ゴムなんてないよね?...木だ!人力車とかでも昔のはタイヤに木が使われているイメージがあるからね。


 木を取ってきて、木でできているタイヤを想像してみる。オケオケ、これでいいな。あとは、これに合う大きさの一輪車にすればいいね。


 イメージを分かりやすくするために地面に設計図を書いてみる。とはいっても、別に細かくは書いたりはしないよ?


 ....カキカキ。できた。


 設計図の製作時間30秒!うん、なんだこれ?いや、辛うじて一輪車とはわかるけど、わけわからんくなっている。....俺って昔から、絵をかくの苦手だったな。


 まあ、イメージは持てたから、気にしないで、アラガン鉱石だったか?この鉄みたいなのを使って作っていく。手に持って、まずは、不純物を取り除く。えっ?どうやるのかって?言ってなかったか?それでは、説明しよう。



 あれは、飯を皿に盛り付けていた時のことだ....

 いかがでしたでしょうか?今回は、さらに仲間が増えての朝でしたね。ですが、色々な仲間がいる中で、少し空気化している者も....(主に僕が原因ですが。一気に増やしすぎたかな...)

 まあ、書いていて楽しいので、ぜひ見守っていただけると嬉しいです。それでも小説を書くことでは初心者ですので、図々しいかもしれませんが、何かアドバイスがありましたら、教えていただけると嬉しいです。

 それでは、またお会いしましょう!

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