[台本]強気で強情 強気~強い気持ち・強情~強い感情
[台本]強気で強情 強気~強い気持ち・強情~強い感情
りえ「私、キャプテンに向いてないかも。」
ゆうき「ん?」
りえ「私、みんなを引っ張っていくなんて、できないよ。」
ゆうき「久々だな、りえの弱気。」
りえ「・・・私、キャプテン辞め・・・。」
ゆうき「やめる・・・なんて言葉、りえなら絶対に言わない。」
りえ「えっ・・・。」
ゆうき「とにかく、話し聞くよ。」
りえ「さっきの試合見てたでしょ。私のアタックが、何度もブロックされて。」
ゆうき「そうだな。」
りえ「何度も、何度も、トスをお願いして、でも、なかなか決められなかった。」
ゆうき「そうも見えたな。」
りえ「それに、ブロックも、何度も抜かれた。前衛で、全く活躍できなかった。」
ゆうき「すごかったよ。」
りえ「それでも、キャプテンだから、みんなには『もっと、強い気持ちで!』
なんて言って、鼓舞してたけど、私自身が足引っ張って・・・。」
ゆうき「結果は、勝った。それでよかった。」
りえ「結果は結果。でも、次の試合が、私がこのままで、チームをまとめることができ
るのか、不安だよ。」
ゆうき「そう。なら、何も問題ないな。」
りえ「なんでそういう答えなのよ。」
ゆうき「りえに、トスを上げたのは、誰だ。」
りえ「それは、セッターやみんなが上げてくれた。」
ゆうき「何度、ブロックされても、みんながトスを上げてくれるのは、『上げたい』
という気持ちだからだろ。どんなに、ブロックされても、ずっとボールを呼んで、
立ち向かっていく姿勢だから、みんな、りえに上げてくれる。」
りえ「・・・うん。」
ゆうき「相手に果敢に立ち向かって、ブロックを破られても、それでも向かっていく。
それで抜かれても、その後には・・・。」
りえ「みんなが居てくれる。一緒に、立ち向かってくれてる。」
ゆうき「そうだろ。なにより、後・・・。」
チームメイト「キャプテン!」
多くのチームメイトが駆け寄ってくる。
ゆうき「強気で強情なプレイスタイル。それがりえだろ。」
りえ「それって、ほめてるの。」
駆け寄ってくるチームメイトを見て、笑顔になるりえ
ゆうき「強い気持ちと強い感情で、みんなを引っ張っていってやればいいだけだよ。」
りえ「そうだね。強気で強情・・・。さあ、次の試合も・・・。」
駆け寄ってきたチームメイトに向かって
りえ「さあ、みんな、次の試合も、勝つよ!!」
チームメイト「おーーーー!!!」
読んでくださってありがとうございます。
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