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ガーディンの邸宅②

 私達が客室に向かうと、その部屋の大きさに驚愕しました。


「うわっ!! ひろ〜い!!」


 部屋の中でぴょんぴょん飛び跳ねているサラを見ていると「確かに...」と共感する私。


 今まで暮らしてきたスラナ村の家よりも広いし、クレイトンで過ごした安宿よりも当然広かったのです。


 しかもバスルームも完備とは...、これは素晴らしいと言うしかない。


「いい部屋ね」


 私がそう返すとレイナはこう答える。


「我が主人ガーディン様の財力を考えれば当然の事です」


「そりゃあまあ...あの人金持ちそうだしね」


 客室の間だと言うのに高価そうなベッドとソファまである所を見るに、ガーディンが金持ちと言うのも頷ける。


「そう言えば、この町の名前をまだ聞いてなかったね、ここはなんていう町名なの?」


 私の問いに彼女は答える。


「果肉の酒が有名な町...、ミストレインです」


「ミストレイン...、なんかいい響き...」


 直訳すると煙の雨という意味だが、まあ深い意味はないだろう。


 ただ名前が妙に綺麗な並びなので気に入りはしたけどね。


「さぁて、とりあえず冒険者ギルドに向かおうかな」


 私がそうやって部屋を出ようとすると...。


「お待ちください! 今日はもう遅いですし明日にしても良いのではないでしょうか?」


 彼女にそう言われてから、世界が夕暮れに染まっている事に初めて気がついた。


「...レイナの言う通り今日はもう休もうか」


 別に仕事は逃げはしないだろうし、今はお金にも困っていないからね。


「はい、その方がよろしいかと...」


 綺麗にお辞儀をした彼女から入浴を済ませておくように言われたので先に風呂に入る事にするのでした。

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