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勇者様のレベル

「おっ、スライムかちょうどいい!! 【戦闘レベル】90の力! 見せてやるぜ!!」


 勇者様は自信満々に90と言う数値を高らかに宣言してスライムに剣撃を入れる!!。


 鮮やかに美しい剣技を披露しながら一瞬にして決着をつけた彼は血払いの要領で剣に付着したスライム粘液を弾き飛ばした。


 その様子に勇者パーティの女共は「きゃ〜きゃ〜」とはしゃいでいる。


「流石キィア様です!!」


「きゃ〜格好いい!!」


「流石レベル90!!」


 などと声援が飛び交っているので、キィアのレベル90と言うのはとても高い方なのだろう。


 そうなってくると自分のレベルが気になってきた。


「ちょっと良い?」


「なんだい? ケロナちゃん」


「この先に小さな教会があるから私の戦闘レベル測ってもらっていいかな?」


 私の言動に相変わらず女共はピーチクパーチク横槍を入れてきた。


「ちょっと!! 図々しいわよ!!」


「そうよ!! こんな村にわざわざ調査にきたキィア様の身にもなって頂戴!!」


「あんたら、ちょっと落ち着いてムカつくのは分かるけど少しくらい我慢しなさい」


 しかしそれだけ文句を言っていても勇者が「ああいいよ、行ってみよう」と呟いた瞬間に手のひらを返すこいつらの根性は本当に腐っている。


 私は彼女達の態度にため息を吐きながら教会へと足を踏み入れるのでした。

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