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勇者様 

 私達が村に着くと、勇者様のパーティが船から降りてきた。


「あれが...勇者様!? 格好いい!!」


 サラが興奮したように勇者を眺めているのだが、なるほど確かにイケメンである。


 白銀の髪に全てを見透かすかのような黄色の瞳、顔たちも悪くなく確かに勇者様と言った風貌ではある。


 勇者様が船から降り立つと、まずは名前を名乗った。


「俺は勇者キィアだ!! この村に【大帝】が残したとされる遺跡が発見されたと聞いてやってきた!」


【大帝】と言う言葉に村の皆が驚いていた。


「お姉ちゃん...」


 サラもその名前を聞くと私の手を握りしめて小さくなってしまう。


【大帝】とはこの世界を焼き払ったとされる悪魔の俗称だ。


 それは数百年前に突如として現れ、数百年前の【白銀の勇者】に打ち倒されるまでに無敵の軍団を操り大国をいくつも潰して回ったとされている。


 その傷は数百年経過した今でも残っている地も多く、皆の心の奥底に【巨悪の象徴】として根付いていた。


 最近この村に流れついたばかりの私には事の重大さがあまり分かっていないのだが、村の皆の表情から察するにまずい事が起きていると言うことだけが分かる。


 村長が勇者様に話をつけると、私がその発見された遺跡までの案内をすることになった。


 勇者様と顔を合わせ名前を名乗ると、彼は私の顔を見てこう呟いた。


「君...、可愛いね...」


「はい?」


 意外にも私の顔は勇者キィアにドストライクだったらしい。

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