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【赤眼の白豹】③
「ぐっ!!」
勢いのついた刃は次々に向かってくる!!。
「あっ! ッ!!!」
私の肉を切り裂いていく鋭い刃の群れは減るどころか増えていく。
「くそっ!」
手傷を負った部分を抑えながら、私はもう一度チャンスを待つ。
こうやってじっくりと行動パターンを眺めていると、奴の動きが読めてきた。
(よしっ! 行ける!!)
一瞬の隙をついて奴に接近し数発殴り込む。
1..2..アッパー!!。
3発殴り込んだ次の瞬間!!。
「痛っ!!」
背中に奴の鮮血が突き刺さる!!。
(こいつ...わざと隙を見せて...!)
そう思った時にはもう遅い。
無数の刃が私を突き刺した!!。
「がっ! あっ!!」
腕や足、背中に肩から痛みを感じる...。
全身から出血が始まり、このままでは死んでしまうと理解した体は【血眼の白豹】を攻撃していた。
(この生命に変えてもこいつは殺す!!)
そう思った私は奴を蹴り倒し頂上30メートルの高さから奴を落とす!!。
「地獄への片道切符!! あんたにもあげる!!」
私はそのまま奴を足場にしながら下に向かって落ちていくのでした。




