使えない娘
私は教会の人から【戦闘レベル】の意味について詳細に聞かされ放心していた。
教会の人が言うには私は一生かけてもこれ以上強くなれる可能性がないとの事だ。
こんな馬鹿げた数値の必要経験値量をもつ人間なんて見たことがないとまで言われてしまう。
「「「アッハッハッ!!」」」
私の必要経験値量を知った女共は口を揃えて笑い始める。
「必要経験値が億越えなんて初めて聞いたわよ!!」
「残念ねぇ...、一生強くなれないわよ貴方!! クスクス...」
「やめてあげなさい、でも本当に使えない娘ね、永遠に結婚すらできないんじゃない?」
などと散々馬鹿にされてしまったが正直どうでも良い。
「嘲笑はもう良いから、早く遺跡に向かおう」
私はそう呟きながら先導をきる。
「待ってよ、ケロナちゃん!」
ガシッと肩を掴んでくる勇者キィアをジロリと睨みつける私。
「何っ? 貴方も私を笑うつもりなの?」
「うっ...! そんなつもりは...」
「聞いてたでしょ? 貴方のパーティが笑っていた通り私は一生強くなれないんだよね? だったらこんな女に構う必要ないでしょ?」
私はプイッとそっぽを向いて自分のお役目を済ます事だけを考ていた。
いや...、正確には違う。
痩せ我慢をしながらも【一生強くなれない】と言う言葉が何度も頭の中で駆け巡る。
ひょっとしたらサラの為に私が強くなると言う道もあるのかと考えていたこと自体が馬鹿だったと思い知らされたようで嫌な気分になる。
「くそぉ...」
この事実に悔しくて泣きそうになる私の心境を拳をぎゅっと握りしめて耐えるのでした。




