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ここは...揺れる...

 ざぷん...と私の肌に何かが当たる...。


(これは...水?)


 どうやら私は大量の水を全身で浴びているようだった。


 ただ...、なぜそうなったのかは思い出せない。


 いつのまにか現状がこうなっていたというだけである。


 私は生き抜く為に必死に体を動かした。


 揺れ動く波に気圧されながらも、私は懸命に上に向かって泳ぎ続ける。


 僅かに日差しが見えるからこそ、そちらの方向が上だと確信できたのは大きい。


 息が苦しくなってくる度に思い出す。


(私は...まだ生きたい!!)


 と言う事を...。


 なんのために生きるのか? そんな事は私にもわからない。


 けれどまだ【生きていたい】と言う欲求に私は素直に貪欲であった。


 なんとか海面に顔を出すことに成功した私は、晴天の太陽の下に踊りでる。


 水平線の彼方まで見渡してみても、あるのはただ蒼く揺れ動く海のみ...。


 まだ助かったとは言い難い状況にも関わらず、まぶたがすごく重たくなり眠たくなってきた。


 全身の痛みに耐えながら、たまたま通りかかった木の板に掴まりゆっくりと目を閉じる...。


 ちゃぷ...ちゃぷ...。


 私を乗せた木の板はどこへ進むのか。


 それはまだ誰にも分からない。

本作品は1話1話が物凄く短い【前編】と【後編】に分けられた作品群です。


【前編】は主人公が強くなっていく過程を描き、【後半】では強くなった主人公の活躍を描きたいと思っています!。


早めの投稿を心がけていくので、もしも面白ければ感想や☆5評価にブックマークをお願いします!!。


皆様の評価を受ける事で更に投稿頻度が早くなる可能性もありますからね☆。


(皆の声は作者のガソリン!)


取り敢えず初日は10話くらい上げれると良いなぁ...。

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