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ふるふる エッセイ集

イワシの逆襲

作者: ふるふる

 魚に弱いと書いて「(いわし)」である。

 しかし、決して侮るなかれ。イワシとて時に恐るべき逆襲をする。これは作者が先日イワシに痛い目を見せられた時の話である。



 事件発生時の我が家の晩御飯は近所のおいしいイタリアンの店からテイクアウトしてきたピザ数枚であった。

 家でサラダを作り、飲み物を用意して食べ始め、おなかも適度に膨れ始めたときのこと、不意にアンチョビピザを食べてみようと思った。

 私は中学生のころアンチョビピザにチャレンジし、塩辛さにやられ、それ以来アンチョビピザがあっても食べたことはなかった。

 しかし、今回は無性に食べてみたくなった。


 そして残っていた内から一番大きいアンチョビピザを一切れ選んだ私は、結構平然と食べ進めた。「案外おいしいな」と思いながら半分ほど食べ進めたときのことだった。

 下の前歯当たりの歯茎に違和感を感じた。

 察しの良い方ならもうわかったであろう。アンチョビの骨が歯の隙間に挟まったのである。

 とりあえずジュースを飲んでみたが取れるわけもない。

 食事が終わるまで我慢しようかとも思ったが、あまりの不快感に先に骨を取ることにした。


 そして洗面所で歯ブラシとデンタルフロスを手に骨と格闘すること約20分。

 ついに骨を摘出することに成功した。

 しかしその代償に歯ぐきから出血し、口の中は結構血まみれであった。

 作者も疲れ果たしていた。


 これまでの人生で、魚にこれほどまでのけがを負わされたのは初めてである。

 地引き網体験に参加したときに捕まえたカンパチが大暴れしたときでさえ、けがは負わなかった。

 しかし、今回は出血までした。またしばらくは、アンチョビピザを食べることは出来ないであろう。



 これが、作者がイワシの逆襲を食らった時の話である。

 これを読んだ方も骨ごと魚を食べるときはお気を付けを。

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