雪のしずくをわたしにください。(凍結中)

二年前、“銀龍の民”の男に最愛の兄と、その兄の婚約者の命を奪われた漣時は復讐を誓う。
兄が愛した祖国からの任務と、愛する存在の仇の手掛かりを得る為、漣時は“銀龍の民”である少女が神子を務める聖殿へと神官として潜り込む。

仇の男と同じ種族であるだけで憎悪と嫌悪にしか成り得ない存在。
それでも兄の仇を討つ為、そして兄の愛した国の為に漣時は銀龍の民である少女に仕えることを決意する。

降り積もる雪。咲き誇る純白の花。
神子の求めた【雪のしずく】。
そして、漣時が望んだモノは──…。