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母娘 part2

作者: カシマシキ

世界名作劇場風の会話劇、第2弾。


──以下の文は『母娘(part1)』と合わせてご覧ください──


 


 母:お前、私にそれを言ってどうするの。一生寝てなくちゃいけない私の身にもなってちょうだい。


 娘:お母様……ごめんなさい、お気を悪くしないでね?

 でも病気が一生治らないなんてそんなことないわ。お医者様も言ってらしたじゃない、お母様の病気は心の問題なの。自ら治そうという意志さえ有れば必ず治るものよ。


 母:でも私はこの通り卑屈な人間なのよ、それに私が元気になったところで世界が変わる訳じゃないんだし。


 娘:けどお母様を頼りにしてらっしゃる人は大勢いるわ。孤児院にいる子どもたちは毎週金曜日に配られるお母様が作ったスターマフィンを心待ちにしているのよ?

 きっと皆お腹を空かせているわ……私もお母様のスターマフィンが食べたい。

 ね?お母様の病気が治れば皆も元気になるのよ!


 母:お前は遠回しに私の看病が嫌になったといいたいんじゃなくて?いいのよ、そうよね、私が元気になれば皆が私のことなんかで気を患わすことなど無くなるんですものね……もう誰も構わないでちょうだい。


 娘:お母様……ごめんなさい、私そんなつもりじゃなかったの、お気を悪くしないでね?



 母娘は、こんなことになるのならいっそ、この世にスターマフィンなど無ければ良かったのにと思うのであった。




 End....


あなたの励ましがpart3になります。。。

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