表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君と私と魔法のアトリエ  作者: 黒桜 海夜
すべての始まり
9/59

新たなる出会いに

 「さぁ〜て修行を始めるのじゃが狐々奈お主は別の場所でしてもらう」


 と言いながらシルフは家の床を叩くと

 「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン♪」


 「僕を呼んだの君かな?それともぉ君?はたまた君かな〜?」

 そう言いながら私達を覗き込む謎の少女?

「え~と…」

「おぬし…昨日話したじゃろ?無駄な小芝居をするではない三人共困惑してるではないか…」


「たははーゴメンよー」と私の方に近づきながら言う

「やぁ君が狐々奈君だね~初めましてだよ~」

それじゃいこっかそう言いながら私の手を引こうとする


「ちょ…ちょっとまってまってどこにいくの!?それよりあなたはだれ!?」

「あれ?さっき別の場所でっていったでしょ?今からそこに連れていくんだよ?」

「いや それはわかるんだけどちょっと待って…」

そういいながら困惑する私


それを見ていたシルフが

「はぁ~少し待つのじゃドライアドまだ説明をしていないのじゃ」

そう言われドライアドと呼ばれた少女は渋々シルフの横に移動した


「え〜とじゃなこやつはドライアド 樹の精霊じゃ」

そう紹介されたドライアドは手をヒラヒラさせた

「しかしいきなり連れていこうとするやつがおるか普通

大体全部聞こえてるんじゃろお主のことじゃから」

「もっちろ〜ん」

そういわれため息をつくシルフ


「あ…あのそれで私は今からどこに?」

「あぁそれはじゃな私達の住処に行ってもらうのじゃ」

私の問いにそう答えるシルフに対し困惑する2人

ちなみにノワールは既に飽きて外でドライアドと遊んでいる

あいつ昨日のでわかったけど退屈なのが苦手タイプだな


「いや 確かに1ヶ月時間は欲しいとは言ったけどそれでなんでシルフ達?の住処に?」

「そうよね 修行だったら別にこっちでも充分にできますよ?」

「まぁ最後まで聞くのじゃ」

「まず第1に1ヶ月で魔法の使い方とこちらの世界の事なんて覚えれるとおもうかの」

「う…たしかに」

「じゃろ?だったら我らの住処は修行にもってこいじゃ」

「なんせ我らの住処はこちらと時間の進みが違うのじゃからな」

進みが違う?そう聞かされ頭にハテナマークを浮かべる

どうやらあっちで1年過ごすとこっちでは1ヶ月くらいしか時間が経ってないらしい

「たしかにそれなら私達と違ってこっちにきてまだ間もない狐々奈とっては嬉しい事よね」

たしかにそうだ私は2人と違ってこちらの事を何も知らない1年もあればある程度理解もできそうだ


「理由はわかった でも誰が教えてくれるの?」

「そこは安心するといい我らの住処とは言ったがあちらにも人種はいる」

「そいつらが教えてくれるだろう」

なるほどそういうことかだとするとドライアドはなんの為にこちらに来たのだろう

そんな事を考えてると

「だからさっき言ったでしょ君を連れていくって僕の役目は君を僕らの住処に連れていくこと」

と私の真後ろで言い出した

さっきまで私達の話に飽きてノワールと外で遊んでたドライアドが

突然私の真後ろに現れるとさすがに驚く

しかも私の考えてる事に対して返事をしてきた

「そりゃ読めるからさ僕は木の関係する物に触れている動物の思考が読み取れ

さらに意識さえすればその周辺の声まで聴けるのさ」

そんな風に自慢げに言われた

なるほどそんな力があるのかそれは便利なものだ


そう関心してると

「もう〜!!!急に消えるからびっくりした〜」

さっきまでドライアドと遊んでたノワールが帰ってきた

「あれ?やっと話終わった感じ?」

「そうね終わったわよ貴女が外で遊んでる間に」

そうリリィが少し怒り気味に言う

(おっとあちらのお嬢さんお怒りですねぇと言っても半分気にしてない感じですが)

そんな感じに私に耳打ちするドライアド

なるほどこの力は本当に優秀だ正直欲しい所だ

それを読んだのかドヤ顔をするドライアドとその横で

説教されるノワール

ちょっと笑顔なのが仲が良いんだなと

力がなくとも良く分かる


説教が終わりノワールに先程までの話する

「え!?なにそれ良いじゃん私も行きたい位なんだけど」

まぁたしかに普通に考えてこっちで1ヶ月よりあっちで1年過ごす方が有意義ではある

なぜ私だけなのか聞くと

「リリィの場合はこちらの素材を利用する以上こちらのが良いからのう

まぁ……ノワールの場合は行かせると確実に迷子になると思うて……」

すごく分かりやすい答えが出た

たしかにこいつの性格だ何にでも興味を示し迷子になりそうだその都度探すとなると少し面倒だ

そう言われ少ししょんぼりするノワール


「ということでじゃ狐々奈にはあちらで過ごしてもらうのじゃが良いか?」

「えぇ別に良いよそんな好条件な場所があるなら喜んで行くわ ただ……」

「ただ…なんじゃ?」

私はリリィの方見る

それを察したのかリリィも私を見つめると

「あぁ〜魔力の事ねそれならあれがあるじゃないシルフあれ狐々奈に渡したら?」

私の思考を読みドライアドが間に入る

「なるほど…確かにあれなら1年位なら持ちそうじゃな

しかしお主良く覚えておったのあれのこと」

そう言いながら少し待つように言われ何処かに消えてった



雑談しながら待つこと数分後

「あったぞほれこれをお主にあげよう」

いきなり現れたシルフがそう言いながら投げ渡す

「これは?」

「まぁ簡単に説明するなら魔力の消費を抑えるアイテムじゃ

それなら多少無理はできるじゃろう」

そんな事を言われながら私はそのアイテムを見つめる

形はどうやら指輪タイプのようだ


「へぇすごいこれかなり難しいことがしてある」

ノワールが突然横から覗きながら言う

「魔法とは違うわねなんだろうこの模様すごい精巧ね

とても今の時代では作れるようなアイテムじゃないわ」

どうやらまたノワールの興味を引いたらしい

「はいは~いノワールさんこれは今度見せるから話を進めましょうね~」

流石にこれ以上脱線するのはやばいと思い私は指輪をはめポケットに手を突っ込んだ

それを悲しそうに眺めるノワール


「よしそれではドライアドよ狐々奈を頼むのじゃ」

「らじゃーいってきま~す」

そういいドライアドは玄関の方に移動した

それを見た私も立ち上がり二人の方を見ながら

「それじゃ行ってくるよ二人共また一か月後に会おう」そう言うと

「えぇがんばってね狐々奈」

「お~うがんばって~」

手を振りながら別れの挨拶をすませ

私はリリィのアトリエを後にした


「それじゃ少し歩くけど大丈夫?」

どうやら少し遠いところにあるらしい大丈夫と答えるとドライアドは少し先の木に移動しながら

私を入口まで案内した




「ほらもうすぐだからがんばって~」

「はぁ…はぁ…全然遠くないかいこれ?」

歩くこと30分まだつかない流石に疲れた

「ほら目の前にあるからここまできてよ~」

どうやら入口までやっと着いたらしい

「ここが……はぁ…入口?」

ドライアドが指指すとこを見てみると木が二本ポツンと立っていた

「何もないけど……」

「まぁ待っててそろそろだから」


流石に疲れた私はそこらの石に座り込み待ってると

突然二本の間に光が差し込む

「おっと時間になったよほら私の手を掴んで」

私は立ち上がりドライアドの手を掴む


「ちょっときついかもだけど我慢してねそれじゃ行こっか」

そう言いながら私たちは光の中に入り込んだ瞬間

急に平衡感覚がなくなったり身体が重くなったり軽くなったり

目の前がチカチカしたりと色々おかしい感覚に襲われてると

突然いつもの感覚に戻る

「うっぷ……なに今のめっちゃはきs…」

初めての感覚に流石に吐いてしまった

「あちゃ~やっぱきつかったか大丈夫?」

あまりにも気持ち悪すぎて心配されてることすら気づかない



「ふぅ…あぁ気持ち悪い……少し落ち着いたありがとう」

そう言いながら顔を見上げると先ほどと違う場所にいた

「ここは?」

そう言われドライアドが紹介をした



   「ここが僕達が生まれ生活している世界 精霊界さ」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ