長い一日の終わり
「2人ともご飯できたわよ〜」
そう言いながらリリィが出てきた
「シルフさんも良ければどうぞ」
「おぉよいのか人間の飯を食うなどいつぶりか」
「そう、なら良かったわ」
とリリィは微笑みながら料理を机に並べ席に着いた。
「てか精霊って普通に飯とか食べるだ」
そう私は聞くと
「いや、別に食わなくても良いぞ妾達は魔力で生きておるからの
ただ何百年も生きておると刺激が欲しくなるのじゃ」
シルフはそう言いながらご飯に食いつく
「そういうお主は何故具現化など起こした?
この時代で具現化するなぞ逆に難しいとおもうがのう」
そう言われ私は説明すると
「そうかそうかお主も災難よのう妾も長く存在するがそういう話は初耳じゃ」
シルフは笑いながら言う。
私はどうして会いにきたと聞くと
「ん、いや特に意味はないぞただこやつらが騒ぐもんだから見にきただけじゃ」
「まぁそしたらお主らに襲われたがの」
そう言われ手を止める2人
「それはすみませんでしたここにくる人ってノワールしかいないのでつい…」
と謝るリリィ
シルフはそれを笑いながら気にするなと言ってくれた。
私達は色んな話をしながらご飯を食い終わり食器類を運び終え
食後のティータイムしてると
「そういえばリリィ、お主も錬金術は使えるのかえ?」
そう突然言われリリィは
「えぇ、確かに使えますが回復薬系しか未だまともに…」
ともごもご言い濁すリリィ
「まぁそりゃここら辺の素材じゃ出来てそこらへんじゃろな」
「お主、この森から出た事ないのか?」
「そうですね作った物もノワールと物々交換してただけですので」
「もっと色んなもの作りたいんですけど素材が…」
そう言われたシルフは一旦考えある道具を渡す
「元々これはお主の家のものじゃしな使うと良い」
「あのこれは……」
そう言い渡されたのは家の模型と何かの魔法陣が描かれた紙だった。
私達3人はそれをみて首を傾げならシルフにこれは何か聞くと
「家じゃ!!」
「いやいや…」
そう私たちは首を横に降ると
「なら外に出て見せてやろう」
そう言われ私達はシルフに言われた通りに外に出て紙と模型を渡した。
「まずこの紙を置くんじゃができる限り広いとこに置くように」
「そしたらこの家の模型を上に置き魔力を加えると…」
そう言うとさっきまで小さかった模型が突然大きくなった
「え、これってどういう仕組みなんですかというよりえ…え!?」
リリィと私はあまりの衝撃に混乱する
ある1人を除いては…
「原理は妾にも分からんただ言える事は錬金術で作られた物って事かの」
「え…錬金術って事は」
「そうじゃユリアが作ったものじゃ」
「元々ユリアは旅をしようとこれを作ったんじゃがその前にお主の母を身籠り旅を断念したんじゃ」
「でじゃ…お主先程色んな物を作りたいと言っておったじゃろ
もし良ければこれを使って旅でもするが良い」
そう言われ何故か私の方見るリリィ。
「寂しいとさっきまで言っていた人を1人にはしないよ
リリィが行きたいというならどこまでついて行くよ」
と言い私はさっきからはしゃいでるノワールの方に行き
(うわぁ…恥ずかしい…でもあんな目で見られたら断れないよ)
と頭を悩ませていた
「とあやつは言っておるがおぬしはどうするリリィ」
リリィは私達の方見て
「すいません…一日だけ考えさせて下さい
ここなさんはあぁは言ってくれましたけどまだこっちに
来て一日も経ってないんですだから…」
「いや別に行けとは言ってないんじゃが…
まぁお主の自由じゃどうするかよぉ考え」
「明日の昼にまた来るとしよう」
シルフはそう言い帰ろうとするするとリリィに止められ
「あの帰る前にあれの直し方を…」
そう言いノワールの遊び場状態になってる家を見た。
「おぉこれはすまぬ直し方も簡単じゃ
階段の裏の方にさっき土台にした紙があるからそれを抜けばよい」
そう言いながら家の方に向かい紙を抜いた。
それをみて残念そうにするノワール
「それじゃ妾は帰るとするかの」
そう言うと突然強い風が吹き始めシルフは風に流されるように消えていった。
「私達も家に戻ろうか流石に色々ありすぎて疲れたわ」
「えぇ…そうね」
お前は遊び疲れたんだろと思いながら
私達3人は家に戻る
と同時にリリィとノワールはベットにぶっ倒れた。
「あぁ本当に疲れてたんだなもしかして魔力が減り過ぎると疲れちゃうのかな?」
そんな事を呟きながら私もソファに寝そべり
今日は色んな事があったなと異世界に魔力そして精霊
まるでゲームみたいな世界だと
思いながら私も深い眠りにつき
私達の長い一日がやっと幕を下ろした。