ダンジョンは楽しいらしい
さてさてどう進んだものか
入る前に地図を貰ったから大丈夫だけど浅いところで探索してもなぁ
「涼しいね〜」
「日が見えないからなぁ」
2人もそこまで緊張とかはしてないようだ
たまにゴブリンやスライム等が襲ってくるが敵にもならない
一瞬で消失してアイテムだけドロップする
それらを広い先に進む
「ねぇ浅い所探索してもあれだから下に急いでもいい?」
「構わないよ ダンジョン内はもう狐々奈に任せるよ」
「私もそれでいいよ」
2人からも了承得れたのですぐさま準備に取り掛かる
鞄をリリィに持たせ抱っこしノワールは自分の箒に乗って飛んで移動をする
ザコ敵も邪魔になる奴だけ排除しドロップした物は目にも止めない
いちいち回収してたら時間がいくらあっても足りない
道中人にも会うが気にしないいちいち声をかけられるのも面倒臭いからだ
そして1層の階層主と対面するが一瞬で殺される
さすがに階層主のドロップは回収し次の層に向かうこと数日
3日目にして5層までたどり着く
5層は今までのそうと打って変わって広大な草原地帯となっている
ここは見晴らしも良く点々と遠くに人や魔物が見える
「早かったなぁ……」
「もうね見る人見る人驚いてたもんね……」
「私なんて見失うかもって思ったもんね……」
2人とも渇いた笑いしか出てない
手を顔の前でフリフリしながら大丈夫か?と確認する
「せめて休憩させてここなら見晴らしもいいから大丈夫でしょ?」
リリィが疲れた顔をしながら言う
まぁたしかにずっと抱えられてたしあんまりきちんと休んでも無かったからね
「じゃあそこの大木の所に行こっか」
丘を降ったところの大木まで移動し一息つく
時間も昼頃だろうと上を見上げながら言う
何故かダンジョン内にも太陽が登っていて
説明ではダンジョン内での太陽は外と同じのためそれを目安のすると良いと聞いた
そして鞄から飲み物と食べ物をだし頬張る
「さっきまで回収した奴見てみる?」
リリィが鞄を覗きながら言う
「んにゃ 今は良いかな人が少なくなって家で確認しようか」
「それもそうね無くしたら勿体ないか」
そのまま鞄の蓋を閉め食事の続きをする
遠くには何かと戦ってる冒険者がチラホラ見えそれをオカズにする
「頑張ってるなぁ〜」
「……いや 本来私達もあぁ苦戦するはず何だけどね」
「狐々奈が強すぎて話にも何ないだけど」
2人ともそれは言い過ぎではないか
違うぞダンジョン内の魔物が弱いのだそこを間違えちゃいけない
「……いや 違くないよ強いんだよ狐々奈が」
スパッとリリィに切り捨てられた
ついしょんぼり顔をしてしまうとふと影が濃ゆくなる
なんだろうと上を見るとオークが興奮しながら立っていた
「なんだ……オークか」
オークが持ってる棍棒を勢い良く叩きつけようとした瞬間
手に持ってる最後の一口を頬張りながら後ろに回転しながら棍棒を蹴り上げ身体を捻りオークの豚っ鼻に蹴りをお見舞いする
するとその衝撃でオークの顔が消し飛びそのまま身体も消失してドロップ品だけが残る
「まったく……人の食事を邪魔した報いだ」
モグモグしながらそう言う
2人もそれを見てお見事と言わんばかりに拍手する
「いやぁ すごいなぁただの蹴りで頭無くなるの初めて見た」
「あれ食らったオークが可哀想だね」
褒められてるのだろうか分からないが
とりあえずドヤ顔をすると
「いや 褒めてはないからね?」
褒めてはなかったらしいが少しは褒めては良いんじゃないかと2人の脇を掴みながら笑いながら言う
「わ……分かったから こしょぐらないで〜」
「ちょ……ダ…ダメだってこんな所で」
2人がものすごく笑い転げる
明らかにこの場所だけがほんわかしてる周りは殺伐としてるのに
「はー……はー………死ぬかと思った」
2人とも笑いすぎて汗までかいて芝生の上でぐったりしてる
まったく誰がこんな事を……
悔しそうに言うと2人から「狐々奈だよ!!」と総ツッコミを受け一瞬静かになったと思いきや
3人とも一斉に笑いだす
「はー……いやぁ笑ったわらった」
「だね〜……」
「はぁ……このまま寝たい」
ようやく落ち着き休憩も充分取れた為移動を提案する
皆忘れてはいけないここはダンジョン内という事を
それを聞いてハッとする2人
確かにあまりにも平和すぎて忘れてたがここはダンジョン内である
「しょうがない 探索しますか」
「いい物あるかな〜」
2人も立ち上がり身体に付いた草花を落とす
とりあえず階層主の方に歩きながら道中の魔物や錬金術に使えそうな物を採取する形となった
「使えるの?」
そう聞くと使えるとの事というか魔力貯蔵量も段違いらしい
「凄いよねダンジョン内しか生えない花とかあるみたいだよあれとかもそうだし」
そう言って指を刺す
そこにはドレスの様な形だが蝶にも見える花が咲いていたり
氷のような木の実を生やす木だったりと中々面白い物が沢山あった
リリィが背伸びして木の実を取ろうとしたその時
咄嗟にリリィを後ろに引き回避する
それは狼のような顔をしてるが手足は長く猿のようにも見える
それは木の実を取ろうと油断してる時の人間を捕食するのだろう
それは悔しそうにジタバタしてる
「はっはー残念だったな これは喰わせんぞ食っていいのは私だけだからな」
リリィがポカポカと背中を叩き「そうじゃないでしょ」顔を赤くしながら言う
そんな感じに巫山戯ていると
それは雄叫びをあげこちらに飛びかかってくるが
それは頭から綺麗に真っ二つになりドロップ品だけ残していった
「採取も良いけど油断しないでよねまったく……」
剣を納めてリリィを叱る
「でも護ってくれるんでしょ?私達の騎士様は?」
もちろんと頬っぺにキスをする
「私は〜……?」
「もちろんだよノワールも護るよ」
ノワールにもキスをする
2人ともニヤニヤしながら上機嫌に私の腕を組みながら歩き出す
腕組むのは良いんだけど危ないんだよなぁ……
そう思い警戒を強めながら3人で進み
階層主の扉の前までたどり着く
しかしすでに空は真っ暗でこのまま行っても良いが2人に
少し疲れが見れる
「今日はここで休もっか」
「……うん」
「わかった〜……」
周りには誰も居ないどうやらここまでは来てないらしい
ノワールが家の周りにだけ結界を貼りリリィの魔除けの香を焚き警戒を万全にして家の中に入っていき2人はそのままベッドに直行してそのまま眠りについた
私は2人が寝たのを確認した後外に出て一応警戒する
たまに魔物がやって来るが魔除けのお陰がすぐさまどこかに逃げていき
魔除けが効かない奴は結界に阻まれて入れないでいると数分で諦めて何処かに消え去る
私もそれらを見て安全だなとわかると外にある椅子に座り込み毛布に包まって仮眠を取るのであった
そして朝になり人が活発になる前に2人を起こす
「ほら 起きて2人とも人が動き出すから」
2人を揺するノワールは比較的起きるのが早くて助かるが
リリィがダメすぎる
どうにか起こし朝食を済ませて身体をほぐし目を覚まさせる
「ふぁぁ〜……少し目冴えてきた………」
それは良かった
「あ それとノワール」
「なんだい?」
「結界大丈夫そうだったよ心配しなくていいっぽい」
それを聞いて安心するノワール
以前から結界が不安だったが今回私が確認し安全だと伝えると
ホッと安堵した顔をする
にしてもここら辺は少し魔物が少ない階層主前だからだろうか?
2人に入っても大丈夫か聞く
「大丈夫 もう目は冴えた!!」
「何時でも大丈夫だよ〜私達はいつも通りに結界内に居るね」
そう言って扉を開けるとそこには狼型の魔物が沢山いた
どうやら今回はかなり多いようだ
それに先頭には他の2、3倍デカい奴までいる
「あれがボスだろうなぁ」
相手は威嚇だけしてくるがまだ襲ってこない
扉を潜るまでは絶対に攻撃はして来ないようで
これのお陰で毎回対策が組みやすいとの事だ
と言っても私達は変わらず私が行って殴って蹴って斬って終わりだからなぁ
3人一緒に入り扉が閉まると相手のボスが遠吠えをし同時に
群れが襲ってくる
ノワールが結界を出すのを確認したら私も前に出る
狼たちは私に狙いを定めたようで岩場を足場にして方向転換しながら色んな角度から襲いに来る
「1箇所に飛んでくるとかありがとさんよ」
そう言いながら後ろに跳躍し刀が持つ固有武技でその場の空間を切り刻み一網打尽にする
「あぁ一気に魔力減った気がする……頭クラクラする」
その一撃で大半のを倒せたが何体か生き残りボスはその場から動いてすらいなかった
部下をやられても何にも感じないと……
残りの奴らが標的をリリィ達に変え岩場から岩場えと跳ねながら移動する
私も急いで2人の前まで空中にいる狼の横っ腹を蹴り
それは勢いよく壁に激突しそのまま動かなくなる
他の奴らも同様に倒していき最後に群れのボスのみが残る
「ほらほら 部下達みんな居なくなったぜ?」
それは挑発になんか乗るかと言わんばかりに唸り吠えると同時に他の奴らより速い速度で突撃してくる
迎撃しようと構えてると目の前から突然消え後ろの方から突然現れる
咄嗟に前に転がり咬まれずに済むが手を引っ掻かれていた
「これで5層か普通に難しくない?」
先程のようにいきなり襲いかかりに来るわけでもなくそいつは警戒しまた私も警戒してるとまた突然姿が消える
後ろに振り向くと居なく前を向いてた方から出てくるが
まだ狐々奈の方が1枚上手であったようだ
「2度同じ事する奴なんていないもんなぁ」
回し蹴り食らわし吹っ飛んでる所に当たり前のように追いつき
追い打ちをかけるように掴み地面にぶん投げると動こうと足掻くが全身の骨が砕けて動けずもがいてる間に絶命し消失すると同時に周りの群れも消えドロップ品だけがそこにはあった
「いや〜楽しいな動けるって本気になりかけたよ」
2人に近づきながらそう言う
「まだ本気じゃないんだね……」
「ちょっと本気どんなのか気になってきた」
2人とも呆気に取られていた
確かにここまでの階層主はどれもすぐ倒してたから実感がなかったのだろう
しかしここに来て初めて武器を取り出した為
初めて本気を見れると思ったのに
本人からまだ本気じゃないと言われたのだから仕方がない
「いつか見れるよここかなり難しいって聞くからね」
そう言ってドロップ品と宝箱の中身を回収して
次の階層に向かうのであった




