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君と私と魔法のアトリエ  作者: 黒桜 海夜
すべての始まり
37/59

デート

 外が賑やかしいどうやら随分と長い時間寝てたようだ

 時間はお昼前起きるには丁度良い時間だ

 人を枕にしている2人は当然寝ている

 2人を近くまで手繰り寄せるとその振動でノワールが起きる

「おはよう〜」

 寝ぼけ眼だが頬っぺにキスをしてくれる

 お返しに私もするとニシシと笑い照れる

 はい 朝からありがとうございます今日も可愛い大好き

 いっぱい好き好きしてあげてると

 急に頬っぺを抓られる

「リリィ……いふぁい」

 リリィが頬っぺを膨らませながらこっちを睨んでいた

 膨れた顔も可愛いと見てると目を閉じ顔を更に近づける

 キスをすると嬉しそうな顔をして抱きつき

 少しの間だけ愛し合う

「このままじゃあかん いい加減起きないと」

「や〜だ〜まだす〜る〜」

「あと少しだけ……」

 2人とも駄々をこねるが今日はダメ

 買い物しなきゃだから

「ほら 今日は買い物デートでしょ?いっぱい楽しもうよ」

 それでようやく2人とも納得して起き上がり

 出掛ける準備を始める

 宿を出てとりあえず食材を確保する為市場に出向き

 色々と大量に買っていく

 何日ダンジョンに籠るかも分からかないから多めにね

 にしても貰っといて良かったよ魔法の鞄沢山入るから便利

 これでも小さい言ってたから大きいてなるとどんぐらいなのだろうか?

「コレ見て美味しそうじゃない?」

 リリィが果物を見せてくる

 確かに美味そうだ

「すみません これ……」

 何個にしようか

「とりあえず20個ください」

「20個ね 少し待ってな」

「にしても大分買うねお嬢ちゃん達旅でもするんかい?」

「あぁ ダンジョン用なんです 長期で潜るので」

「なるほどな でもほどほどに頑張りなよ ほら」

 料金を渡し商品を受け取り鞄に入れりお礼をして他を探していると

 3人一緒にお腹が鳴る

 2人は恥ずかしそうにお腹を抑え顔を赤くしながら私を見る

「確かに食ってなかったね どっかで朝飯改め昼飯にしよっか」私が笑いながら言うと激しめに頷く

 昨日あんだけ運動して起きてからもしたからね仕方ないね

 辺りを見ながら良さそうな店を探すと少し奥の方にカフェを見つける

「あそこにしよっか」

 手を繋ぎ2人が早足で行く

 どんだけお腹が空いてたんだろう

 店に入り案内された席につきメニュー表をもらう

「ご注文が決まりましたらお呼びください」

 そう言って店員さんは消えてった

 可愛い衣装だな〜って見てると2人の視線を感じる

「可愛い女の子だったもんね」

「へ〜ふーん」

 違う違うそうじゃない必死に否定をする

「い いや 可愛い衣装だなって2人が着たらもっと可愛いかなって」

 そう言うとノワールはニシシと照れ笑い

 リリィは顔を赤くしてニヤニヤしてる

 第一私が2人以外に興味を示すわけがないんだから

 そこは信じて欲しいねまったく

 ……おっと注文を決めなければ

 どれも美味そうだなどれにするか

 チラッと2人の方見ると2人が仲良さそうにメニュー表を開いて

「これとかどう?」

「こっちも美味そうだよ!!」

 どれにしようか悩んでいる

 すぅ……ごちそうさまですこれだけでご飯がイケます!!

 そんなこんなでようやく注文が決まり店員さんを呼び

 注文する

「……はい 分かりました以上6点ですね ドリンクはすぐ持ってきますね」

 一礼しそそくさと裏に消えてドリンクを持って各自の場所に置いて消えてった

「確かにさっきはちゃんと見てなかったけど」

「確かに「「可愛い」」

 でしょ?私の目に狂いはないのだ

 まぁさすがに働くかってなると2人は話は別らしい

 どうやら接客は嫌いじゃないけど好きでもないとの事

 やっぱりセクハラとかあるからね分からなくもない

 私どうか聞かれるが私は普通に嫌 接客が無理だもん

 2人も「たしかに」と頷く

「だってセクハラとかイチャモン付けたお客さん殴りそうだよね」

「そうかもではなく確実に殴るだよね」

 間違ってはないが少しは否定して欲しいかな〜

 そんな感じに話してると注文した物が置かれ自分が注文した物を食べ始め

 1人が美味しそうって行ってくるからな食べさせてあげると

 もう1人も食べさせて欲しいように見てくる

「仕方ないなぁ〜……」

 とそれでも食べさせちゃうから私も甘いのだろう

 実際ものすごく甘い

 2人が飲み込むと自分達のも私に食べさせようとする

「ほら こっちも美味しいよ」

「ほらほら あーん」

 正直これは恥ずかしいが2人の好意だありがたく頂こう

 パクっと1つを頬張り飲み込んだ後にもう1つもパクっと頬張る

「うん うん美味いね2つとも」

 そう言われ2人ともニコニコしながら食べ進め私も自分のを食べる

「ふぅ……ごちそうさまです」

「……ごちで〜す」

「行儀悪いよ ノワール」

「うへぇ〜テーブル冷たい〜」

 リリィに注意されるも満腹感ですっかり脱力してテーブルには顔が潰れたスライムが出来上がっていた

「まぁ天気も良いけど少し今日は暑いからねテーブルの冷たさには勝てなかったか」

 空を見上げながら言うとノワールが手を上げる

「で〜す……」

「まぁまだ買い物あるんだけどね あと少し頑張ろうね」

 少しだけ顔がムッとしたが「へ〜い」と返事する

 それを見て2人で笑う

「さていい加減出よっか ほらお姫様方エスコートしますよ」

 手を差し出すと

 2人とも顔が真っ赤になりながら手を取りそのまま腕を組店を後にする

「今日は偉くイケメンね狐々奈……」

「だね 少しカッコつけてる」

 2人とも赤くしながら言う

 まぁせっかくのデートだからねカッコつけなきゃ女が廃るってものよ

「2人が可愛いからカッコつけちゃうんだ」

 横から二ヒヒと聞こえる

 照れてるのが良く分かるけど正直今のは私も恥ずかしいです

 顔を覆いたいが腕は2人が組んでるから無理な為出来るだけ悟られ無いように顔をキリッとさせる

 そうして色んな物を勝ってるうちに空はオレンジ色になってきた

「大分買ったよどんだけ入ってるんだろうこの中?」

 そうかなりの量買ったはずなのに重さが変わらないしで少し違和感

「でもこれどうするどこに置いとく?」

 確かにそうだどうしよう入れっぱて訳にはいかない

「魔法の家に入れとけば良いんだろうけど場所が……」

 確かにあの家でかいからなぁどっかいい場所ないか考える

 そういえばイルベルトのギルドの裏手には空き地あったけどここにもあるのかな?

 そうと決まればギルドに直行する……前に宿屋に戻り必要な物を取ってくる

「ごめんなさ〜い」

「はいはい 狐々奈さん達ですか どうしました〜?」

 何故か名前覚えられてるまぁいいや

「あのここ裏手に空き地ってないですか?」

「空き地ですかありますけど……」

「少しの間貸してくれませんかすぐ終わるんで」

 すると2つ返事で返ってきた今は大きい解体もなく予約もないので使っても大丈夫との事だ

「ありがとうございますそれでは」

 その場を後にして2人と一緒に裏の方に行く

 人が居るが正直隠すものでもないからあまり気にしないで

 家を出そうとすると

「何故か君らがいるのが見えてね何してるんだい?」

 ギルマスから声を掛けられる

「ちょっとね この場所借りるだけだよ明日のために」

「明日の為ね 見てても?」

 いいよと頷き作業に移る

 と言っても紙を置きその上に家を置くだけなんだけどね

「お お……おいおい こりゃ何だ家か!?」

 ギルマスが凄い聞いてくる

「えぇ 家ですよ私達の移動拠点ですね 中見ます?」

「あ……あぁ 頼む」

 恐る恐るギルマスが着いてくる

 とりあえず軽く間取りを説明する

 ここが共同スペースあっちが台所あっちがトイレにバルコニーをついてるよ

 トイレの横には洗面台に風呂場も完備

 2階は各自の作業部屋に奥の大部屋は私達3人が一緒に寝るところだから見せません

 と案内してあげる

「なる……ほど すごいな……」

 びっくりして放心してる

「これが世に出ればどんだけ野営が良くなるか……」

「これは……作れたりは……」

「ごめんなさい おばあちゃんが作ったもので私は……」

「いや いい気にしないでくれ」

 ギルマスよ気持ちはわかるがダメだぞ

「これを……」

 そこで口を手で覆い首を振る

「そっから先は言わない方がいい分かるね?」

 私がそう言うと青ざめた顔をして頷きそこで手を離す

 おじいさんなのに怖い思いさせてごめんねでもこれも大事な事なんだ

「まぁでもこれは大事にするべきだぞ3人とも」

「それにこれは誰もが欲しがる気をつけるんだ」

「分かってるよ だから私が居るんだから」

 なるほどとギルマスが納得する

「私が怖いと思った程だからなこれに手を出そうとした奴は可哀想だな」

 ガハハと笑いながら言う意外と胆力が凄いのかあの後でも普通にしてる

 そういえばイルベルトのギルマスも結構普通にしてたから

 意外とみんなこんなに感じなのかもしれない

「私達荷物の整理とかするけどどうする?」

「そこ座っててもいいけど」

 ソファを指さすも

「いや 良いありがとう 少し気になっただけだからな まだ仕事残っているから戻るよ」

 そう言って外に出ていくと急に外から声が聞こえる

「おい!!見せもんじゃないぞ!!散れ散れ自分の仕事してろ!!」

 どうやら人が集まってたらしい

 ごめんなさい職員の人達

「急いでしよっか目立つみたいだから」

 2人も頷きせっせと食材を鞄から取り出し樽の中に詰め込んでいく事数時間

 ようやく全ての作業が終わり外に出るとすでに外は真っ暗になっていた

 リリィが

「挨拶だけしてくるから2人は片付けて入口でまってて」

 言われた通りに片付けを済ませ入口に行くと同時にリリィも出てくる

「おつかれ」

「ありがとうねわざわざ」

「良いよ気にしないで」

 2人が手を組みたそうにする為差し出すと嬉しそうに組んでくる

 そしてそのまま宿に帰り

 明日のための準備を済ませて皆で仲良く眠りにつくのであった

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