修行開幕
「それじゃ移動しよ~」
そう言い私の手を引く
「あの…これはどうしたら…」
私は先ほど吐いた物に指をさす
「あぁいいよいいよほかの子たちが処理してくれるからそれじゃぁいこ~」
どうやらあとで掃除担当の子がくるらしくドライアドはお構いなしにぐんぐん進んだ
「そういえば今ふと思ったんだけど普通に足あるんだね」
私はすこしに疑問に思った先ほどまでは木に現れるみたいな移動法しかみてなかったからだ
「あぁここだけは特別だから魔力の質があっちと根本的に違うのさ
まぁ別にあっちでも歩くことはできるけど魔力がねちょっと……
だからいつもはあぁやって移動してるのさ」
なるほどでも私からみたら木を移動するほうが消費激しそうに見えるが
まぁこいつからしたらどうやら逆らしいよくわからないなぁ精霊というものは
「そういえば今はどこに向かってるの?」
「あぁ広場にいこうかな思ったけど狐々奈来るとき吐いちゃったからとりあえず休ませようかなって」
ありがたい流石に修行とはいえ吐いた直後に何かはしたくはない
にしてもすごいところだ見渡す限りの緑に空は虹色に染まっている
それに壁と思われるものはとても大きな樹だ
そう色々観察しながら歩いていると視界の端に何かが映る
「ん?いまのは」
それは後ろに飛んでいったとおもったら突然目の前に戻ってきた
「あなたはだ~れ?」
そう言いながら私を観察し周りを飛んでいると次々とそれらは集まってくる
「わぁ見ない人だ~」
「本当だ~」
「あなたはだれ~」
それら次々と話しかける
「ちょ…ちょっとえなに君達というかなに羽!?」
あまりにも集まってくるそれらに困惑してると
「はいは~い君達この人はシルフのお友達だから邪魔しないでね~」
そう言いながらドライアドはそれらに注意をする
「あれ~ドライアドさんだ~めずらしい」
「ほんとうだ~なんでここにいるの~」
私に集まってたそれらはドライアドに注目する
「この子らはなに?とても小さいけど…」
そう問いかけると
「この子たちは精霊だよといってもまだ生まれたばかりの子供だけどね~」
そう言いながらドライアドは精霊達を撫でる
精霊 ノワール達が言うには見えないと言ってたけど
「さっきいったでしょここは特別だって
純粋な魔力は私達を見せることだってできるのさ
まぁ私達みたいな上位の存在は普通に姿見せることはできるんだけどね」
そう私の考えに答えてくれた
なるほどここが本当に特殊なのがわかった
「ほら君達遊びに行っておいで」
「は~いばいば~い」
「今日はなにしよか~」
ドライアドは精霊たちにそう別れを告げ私達を先に進んだ
歩くこと数分
「よ~しついたよここが今日から一年間住むところだよ~」
そこは樹の幹の一部がくり抜かれたような空間が広がっていた
見渡すと普通にベッドに机に椅子それにシャワー室のようなものまで揃っていた
「すごい…普通に部屋だ」
そうそこはあまりにも普通の部屋として認識できるほどであった
床とか壁は流石に樹そのものだがそれは気にするほどのものではなかった
「それじゃ少しここで休んでてよ~あとで呼ぶからさそれじゃまた後で~」
そう言うとドライアドは消えてった
どこにいったかは知らないがあとで会えるから気にしないでおこう
とりあえず私はベッドに寝転び目を瞑る
流石に疲れた…そう思いながらあることを考えてた
この世界 文字とか違うのはわかる魔法だってそうだ
私がいた世界のものではないことはよくわかる
ただ家電だ 正確には家電というより魔石をつかった道具らしいが
それでも形や使い方が私の世界とほぼ一緒だ私が朝料理作ってるときは気にしないようにしていたが
何も迷いなく使えたのがすごく気になる
ここにあるシャワーだったりトイレもしかり明らかに元の世界のものと一致する
もしかして他にもいるのか?それともいたのか
そんなことを考えてるといつの間にか眠っていた
「……い お… チッま………か…」
誰かに呼ばれた気がするがわからない
あたりは真っ暗な空間前後の感覚がわからないまるで浮いてる感じだ
さっきから誰かの声が聞こえる
誰かいるのか?
ここは?
私を呼ぶのは誰?
辺りを見渡すが誰もいないだが聞こえるそんな時突然何かに引っ張られる感覚が襲い目が覚める
「大丈夫?なんか様子が変だったから起こしちゃった~」
目の前にドライアドの顔があるどうやら起こしてくれたらしい
「大丈夫……ちょっと変な夢見てただけ…」
そう言い私は頭を振りむりやり頭を覚醒させる
「それでどうしたの?」
「あ~そうそう実は紹介したい人達がいるからさとりあえずついてきてよ」
どうやらまた移動するらしい
どこにいくのか聞くとさっき移動しようとした広場にいくらしい
「そういえばさっき夢って言ってたけどどんなのだったの~?」
夢について簡単に説明をする
「ふ~ん変なのまぁあんまり気にしないでいいと思うよ~」
ドライアドの言う通りだ所詮は夢なのだから気にするだけ無駄なのだろう
そんな話をしていると
「おっととうちゃ~く」
どうやらついたらしいよく見ると広場のとこに人が見えるのがわかる
数は三人あちらも気づいたのだろう一人がこちらに手招きをする
私が眺めてるとドライアドに手を引っ張られ連れていかれる
「おまたせ~連れてきたよ~」
三人は私の頭を見るものすごく観察されている
「あの~そんなに見られると恥ずかしいのですが」
一人がはっとした感じで離れる
「それじゃ〜挨拶としましょ〜まずは狐々奈からどうぞ〜」
突然ドライアドが仕切りだしたこいつ思考を読みやがったな
そんな事を考えるとまたドヤ顔をするドライアド
とりあえずこいつは無視だなそう思い自己紹介をする
「初めまして姉倉 狐々奈です1年間宜しくお願いしますちなみに耳は自前ですよ」
と3人がしきりに見てた耳を動かす
「普通すぎて面白くない挨拶ありがとうございま〜す
では次の方そうですねぇではクリスティーさんから順番にどぞ〜」
くそこの樹木調子に乗り始めやがった
「コホン 初めまして君の事は聞いているクリスティーだ
君の魔力と武術全般の師範となる宜しく頼むよ」
これはなんて良い身体の女性だだがなんだろう少し怖い雰囲気があるのはなぜだ
そう思ってると
「次は儂か…名はグラス 鍛冶師だ宜しく」
すっごい無愛想 えなんでこの人呼んだの?
そう思いながら最後の人に目線を移す
「それじゃ最後は僕だね 僕はナイル 君に座学を教えることになった宜しくね」
最後はいかにも優しそうな人少しホッとする
そんな事を思いながら3人と握手を交わす
「はいそれじゃ挨拶も済ませたので後は4人で自由にしてね~それじゃ」
そんな事を言いながら消えようとするドライアド
「待て待て何処にいくつもり!?え?ドライアドも一緒じゃないの!?」
流石に止めてしまった
「いやちがうよ?私はあっちの門番だもんだから戻るよ?」
どうやらドライアドはあっちとこっちを行き来できる扉の守り主らしいドライアドがいないとあっちの扉から勝手に入る人間もいるらしくそれをさせない為にわざと近づけない様に迷わすらしい
「なるほど…だから迷いの森なのか」
「そゆこと〜それじゃばいば〜い」
そう言い残しドライアドは立ち去り覚悟を決める
「それじゃまずは何をするんでしょう?」
そう言い3人の方見つめる
これから私の修行が始まるのだった




