博麗の巫女
アクアが目を覚ます。
窓からは、太陽の光が入って来た。
「はあ、もう朝か」
昨夜、アクアは、ルナサ達に外の世界、能力などのことについて話した。
すると
「オーイアクア、起きてる~?」
入って来たのは、リリカ・プリズムリバー。
ルナサの妹だ。
「ああ、今起きたところだ」
「ちょうど朝食ができたから来てね~」
「ああ」
そう言うと二人は、部屋を出ていった。
「彼が幻想入りしたか・・・」
その声が部屋から聞こえる。
「しかし『今回』は、記憶がないのか・・・まあいいか」
声の主は、そのまま気配を消す。
―午前8時―
アクアは、家の前に立っていた。
「アクア~もういくの~」
「ああ、今までありがとうな」
「また来てね~」
「ああ、また来るよ」
「じゃあ行きますか」
「ああ、ルナサ道案内頼む」
そうしてアクアは、ルナサと共に次の目的地に向かった。
―数分後―
アクアとルナサは、目的前にいた。
「なあ、ルナサよ」
「何?」
「これを登るのか?」
アクアの目の前には百段以上ある階段があった。
「そうだよがんばって」
ルナサは、アクアを置いて先に飛んでいってしまった。
「はあ、アイツは、幽霊だからいいがな・・・」
すでにルナサは、上に到着していた。
その時には、アクアは、まだ下にいた。
その時だった
「あー疲れる・・・」
「お疲れ様です」
さっきまで下にいたアクアがルナサの横に立っていた。
アクアの能力は、幻想郷で言う『速さを上げる程度の能力』である。
1キロメートルを1秒で走ることができる。
その代わりスタミナを多く消費する。
そのためアクアは、スタミナをメインに鍛えていた。
「それでここが目的地か?」
「はい、ここが博麗神社です」
「神社か・・・って言うことは、巫女がいるのか?」
「まあ、そうですね」
「?」
「多分こっちです」
「お、おう」
二人は、神社の裏に向かう。
そこには、二人の少女がいた。
一人は、巫女の姿の少女。
もう一人は、魔女の姿をした少女だった。
「あら、ルナサじゃない。そっちのは、あんたの彼氏?」
「ち、ち、ち、違いますよ!」
「怪しいだぜ」
「で、誰?」
「あ、はい。こっちは、無月アクアさんです」
「どうも」
「アクアね。よろしく、私は、この神社の巫女の博麗霊夢よよろしく」
「私は、霧雨魔理沙だ。よろしくだぜ」
「ああ、よろしく」
「それでどうするの、今すぐにでも帰らせることもできるけど」
「へー目的が分かるのか」
「まあね。大体あんたみたいなのは、幻想入りしたのでしょ」
「まあな」
「で、どうするの?」
「すこしこの世界を見てみたいな」
「・・・そう」
そうしてアクアの幻想郷生活が始まった。
しかしこれが異変の始まりであることに。