表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死の世界  作者: アキラ
2/7

第2道

私は大河君に手を握られながら、歩いていた。

この時、私は不安のあまり、大河君の異変に気付いていなかった。

そう大河君の手がまるで、ペットボトルを凍らせたように

異常に冷たかったのだ。


私たちはそのまま暗闇の中を歩いていった

しかし、いくら歩いても光が見えない

どういうこと?なんで?もしかしてもう夜なの?と考えていると

急に遠くの方から変な音が聞こえてきた

キー―――ン、キ――――――ンと金属と金属を打ち鳴らしたような音が

最初はかなり遠くから聞こえていた音が、どんどん歩いていくたびに近づいていった

私は怖くなって、大河君の顔を見ると

なんと、大河君は不気味に笑っていた。

私は、何かがおかしい、この先に行ったら危ないと本能が思った

だから、大河君に「大河君、ちょっと危なそうだし、真っ暗だから、さっきの場所に一回戻らない?」

そう言って、大河君の腕を後ろに引こうとするが、大河君の手は思っていたよりもきつく握りしめられて、私の声に構わず前に進むので、私はひきずられるような形になった

そうこうしているうちに、音はどんどん近づいてきた

私は意を決して、全力で大河君の腕を振り払った。

大河君は、また私の手をつかもうとしたが、恐怖を覚えた私はその手をよけると

来た道を戻るかのように、全力で後ろに走った


何分、走り続けたのかはわからなかった。しかし気づいた時にはもう、

キー――――――ン、キ――――――ンという音は聞こえてこなくなっていた

更には、夜が明けたかのように、光が見えてきた。

私は残った力を使い果たすかのように走った

そして、その光に飛び込んだ。すると、そこは道路だった

私は、道路の脇に立った。偶然にもトラックと思われるものが私の方へ向かってきた

私はそのトラックに手を振った。運転手さんは気づいてくれたのか、私の前にトラックが止まった



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ