第2道
私は大河君に手を握られながら、歩いていた。
この時、私は不安のあまり、大河君の異変に気付いていなかった。
そう大河君の手がまるで、ペットボトルを凍らせたように
異常に冷たかったのだ。
私たちはそのまま暗闇の中を歩いていった
しかし、いくら歩いても光が見えない
どういうこと?なんで?もしかしてもう夜なの?と考えていると
急に遠くの方から変な音が聞こえてきた
キー―――ン、キ――――――ンと金属と金属を打ち鳴らしたような音が
最初はかなり遠くから聞こえていた音が、どんどん歩いていくたびに近づいていった
私は怖くなって、大河君の顔を見ると
なんと、大河君は不気味に笑っていた。
私は、何かがおかしい、この先に行ったら危ないと本能が思った
だから、大河君に「大河君、ちょっと危なそうだし、真っ暗だから、さっきの場所に一回戻らない?」
そう言って、大河君の腕を後ろに引こうとするが、大河君の手は思っていたよりもきつく握りしめられて、私の声に構わず前に進むので、私はひきずられるような形になった
そうこうしているうちに、音はどんどん近づいてきた
私は意を決して、全力で大河君の腕を振り払った。
大河君は、また私の手をつかもうとしたが、恐怖を覚えた私はその手をよけると
来た道を戻るかのように、全力で後ろに走った
何分、走り続けたのかはわからなかった。しかし気づいた時にはもう、
キー――――――ン、キ――――――ンという音は聞こえてこなくなっていた
更には、夜が明けたかのように、光が見えてきた。
私は残った力を使い果たすかのように走った
そして、その光に飛び込んだ。すると、そこは道路だった
私は、道路の脇に立った。偶然にもトラックと思われるものが私の方へ向かってきた
私はそのトラックに手を振った。運転手さんは気づいてくれたのか、私の前にトラックが止まった