第1道
ここはどこ?
私の目の前には暗闇だけが残っている
何の音もない
数時間前
私はバスに乗っていた
はずだった
待ちに待った北海道への修学旅行
わくわくして前日は寝れなかった
集合場所に着いたときには、もう友達が全員集まっていて
そのまま、飛行機に乗って
私達、佐那具高校の学生と先生
合計500名は北海道に着いた
そして、バスが10台に分かれて、ホテルを目指していた
しかし、いきなりの大雨により
バスの行き道を変えて進んでいた
その間に私は眠っていたらしい
そして、気づいたら
こんな真っ暗なところ
私はだんだん恐怖を募らせていた
このままでは行けないと思った私は、手を左右に動かした。
すると、なにかに当たった
なんだろうと思って、そのなにかを自分の方に寄せた
そして、鼻に当てた
それは血の臭いがした
私は困惑した
いきなり、何かがこちらに近づいてくる音がした
私は息を潜めていた
すると、近くにその何かが迫ってきた
私は、殺されると思い、目をつむった。
その何かは人だった。
その人は「あ、佐竹さん、今そこから出してあげるよ」と言って、光を当ててきた
私は(誰?私を知ってる人?)と思い、目を開けた
声の主は、私のクラスの、副代表の望月大河くんだった
私は佐竹くんに引っ張られて、その暗闇からでた。
私はさっきまでいたのがどこだったのか気になり、振り返った
すると、そこには、横転したバスがあった
そう、私はバスのなかに閉じ込められていたのだ
ふと、私の脳裏に他のみんなはという疑問が浮かび上がった
私は意を決して大河くんに聞いてみた
私「ねー、大河くん、他のみんなは?」
すると、大河くんはこちらを振り替えると
大河「ごめん。まだ全員は見つかっていないんだ。今見つかっているのは200人前後しか」
私「えっ、後の半分は?」
大河「まだなんだ。だけど・・・」
私「えっ、どうしたの?」
大河「もう50人は見つからないと思うというか」
私「ごめん。あんまりいってる意味が分からないんだけど」
大河「はっきり言うと、死んだんだよ」
私「えっ、嘘でしょ?そんなの」
大河「嘘じゃないよ!俺も目の前で見てきたんだ。友達がしんでいるところを」
私は(それじゃあ、さっきの血は誰かの死んだあとだったの?)
大河「今はこんな話をしている場合じゃなかった。もうあと少しで日も落ちる。だから早く他の生存者の所に行こう」
私は不安と恐怖に晒されながらも
私「うん、わかった。行きましょう」
そう言って、私と大河くんは生存者の所に向かって歩を進めた
この時、知る由もなかった
これから起きる恐怖。
そして私の横にいた死体が誰だったのか
ということを