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 私は本当についているみたい。これで、しばらくは何とかなるんだろうな。


「はい。あの、お邪魔します。わたし雨原小夜って言います」


「ふふ。いらっしゃい!日本人なのね。あたしはヘレナ・アングラッドっていうの。まあこっちの世界での名前ね。さあ、まずは着替えと食事ね!さすがに寒いかったんじゃない?今日来たの?ほんと、同郷の人って久しぶりなのよ」


 アングラッドさんは賑やかな人だった。四十歳ぐらいかな。髪は赤茶で外国人をあまり間近で見たことがなかったせいか、新鮮に見えた。

女性にしては長身で筋肉もすごそうだった。

厚手の服の上からだとよく分からない。下は乗馬用のズボンって感じ動きやすそうな服をしていた。

 ただ、腰には剣を二本差していた。太刀より大きく、太かった。とても重そうで女性が振り回すのには合わない気がするのに、不思議とアングラッドさんには似合っていた。


「ああ、これが気になるの?そうね、何から話しましょうか。この世界に来たばっかりの赤ちゃんだもんね。何も知らない。食べながら話しましょうか」


 アングラッドさんからもらった服はたぶんアングラッドさんのものではない。サイズがぜんぜんちがう。ここにはアングラッドさん以外にも誰かいるのかもしれない。


 外は雨が降っていた。日は暮れ、あのまま町へ向かうのは難しかっただろうと思う。


「ふーん。あんたは事故死か。それなら大丈夫そうね。あたしはあなたをもとの世界に戻してあげられないし、戻る方法も知らないから。事故死なら、戻ることは諦めているわね?」


「はい。未練はありますけど。それよりも、ここはどこですか?これからどうすればいいんでしょうか」


「落ち着いてね。まずは状況を教えてちょうだい」


 自分では焦っているつもりはなかったが、傍目にはそう見えるらしい。いや、そうなのかもしれないけど。

わたしは自分のことを話した。アングラッドさんは意外にも聞き上手で私が話すことを飽きずに聞いてくれた。


 雨は降り続き、外は真っ暗だった。雨のにおいはここも同じようで少し涙が出そうになった。雨はシトシトと降り続き、まだまだ止みそうにはなかった。長い夜になりそう。


短いですね・・・


時間が空いてしまって申し訳ないです(汗

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