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~詞~

ついに土曜日……


俺は、愛に電話をした。


卓也「もしもし…愛ちゃん?」


愛「うん、どうかした!?」


愛ちゃんはまだ、健の死をわからないらしい…


卓也は健の死を隠した。


卓也「ううん!!何でもない、じゃあまた後で」


愛「うん、またね♪」


卓也はどうすればいいかわからなかった。

愛ちゃんの所にいくか、愛ちゃんにばらしてまで健のお葬式にいくのか。


気づけば時計は愛ちゃんと約束の12時を回っていた。


卓也は家の戸を勢いよく開け全力で走った。


待ち合わせの駅にはすでに愛ちゃんが嬉しそうにしながらいた。卓也は健の死を隠しながらばれないように笑顔で愛ちゃんの元へ走った。


愛「おはよ、たくやくん」


卓也「お、は、、よ…」


卓也は走ってきたせいか息があらかった。


愛「だっ大丈夫?」


卓也「うっうん、じゃあ行こーか」


愛「うん」


一緒にカフェへと歩いている最中も健のことが頭からはなれなかった。


考えている間にカフェへついてしまった。


店員「いらっしゃいませ~お二人でよろしかったですか?」


卓也「はっはい…」


席へついた二人はコーヒーを飲みながら詞について話した。


愛「これなんだけど…」


愛ちゃんは自分が考えてきた詞を見せてきた。そこには、ノート10ページびっしりと書かれた詞が書いてあった。


卓也「こっこんなに?」


愛「ダメだった?」


卓也「いっいや…びっくりしちゃって…ありがとう」


愛ちゃんは嬉しそうに顔を赤くした。


その時だった……


ガチャン!!


店員「いらっしゃ…い…」


そこには、いくみがいた。


愛「いくみ!?」


いくみ「たくやくん!!こんなとこでなにやってんの!?」


いくみは怒鳴るように僕に言った。


愛「どうしたの?いくみ」


いくみ「愛は、わからないと思うけど、健死んじゃったんだよ!!お葬式今日なんだよ?いかなくていいの?たくやくん!!」


愛は、目に涙を浮かべ黙っている。


卓也「あいつの顔見た瞬間ダメになりそうで怖いんだよ!!」


いくみ「だからいかないの!?健はたくやくんに会いたがってるよ!!絶対」


そう聞いた瞬間…卓也は走りさった!!


卓也は走って走って走りまくった。


そして、健の家に着くと、健の母が迎えてくれた。


母「たくやくん…」


卓也「この度は……」


出てくる言葉がなかった。


母に案内された部屋の真ん中には顔を隠してある健がいた。


その顔にかかってある布をとるとそこには顔が真っ青になっている健だった。


健をみた瞬間涙がぼろぼろにこぼれ落ちた。


そして、母から一冊のノートを受け取った。


母「このノートね、健が毎日たくやくんのために考えていたのよ」


卓也「えっ!?」


母「たくやにあげるんだって嬉しそうに書いてたのよ毎日、毎日徹夜して書いてたからもらってあげて」


卓也はそのノートの中身をみた、その中にはいろんな詞が書いてあった…


(健、ありがとうな!!これでわかった)


卓也はここから詞をつなげていく…


死は別れのためにあるんじゃない、新たなスタートに向けた準備をすることだ。だから、悲しくなんかない。だから、涙を流すな!!また、新たな君に会うときは笑顔で。





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