表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

~決意~

ぼーとしている僕に…


トントン。


振り向いたらそこには健がいた。


健「なにぼーとしてるんだよ」


卓也「いや、別に…」


健「前、愛ちゃんと一緒に帰った時どうだった?」


健は俺が愛ちゃんとなんか、あったと気づいていた。


卓也「あまり、話せなかった…」


少し間をあけたら…


卓也「でも、最後愛ちゃんに歌手になってほしいでーすって言われた…」


健「愛ちゃんのこと好きなの?」


俺は愛ちゃんのことが好きなのか?まだ、わからなかった。


卓也「わからない、でも言われたら歌手になりたいと思った」


健「じゃあ、なろーぜ!!プロの歌手に」


その時、はっと思った。


俺は歌手になんてなりたくない。

愛ちゃんは、俺の歌が聞きたいんだ♪そう思った。


俺がぼーとしているのに気づいた健は俺の耳に携帯を近づける。


卓也「なんだよ」


健「お前は愛ちゃんに聞きたいことがあるんだろ?だったら、自分で聞けよ!!」


卓也は耳に当てた携帯から聞こえてくる聞き覚えのある声を聞いた。


愛「もしもし」


卓也「もっも、しも、し」


愛「たくや…くん?」


卓也「はっはい」


愛「どうしたの?」


卓也「こっこの前はどっどうも、聞きたいことがあるんですけど」


愛「うん、なに?」


ゴクリ…


卓也の唾を飲み込む音が体全体に広がる…


卓也「この前、歌手になってっていってくれたけど…それって、俺の歌が聞きたいの?俺がプロの歌手になっているのを見たいの?」


少し無言の間があく……


愛「私は……」


愛「私は、たくやくんの歌が聞きたい」


卓也の中で答えがはっきりとした。


卓也「わかった、ありがとう愛ちゃん」


卓也は電話を切ると…廊下にいる健の元へ走った。


卓也「けん、わかったんだ!!やっと自分が何をやりたいか!!」


健「ならよかった!!心配はいらないな」


そう、俺はプロになんてなりたくない。

ただ、みんなに自分の歌を聞いてほしい!!


そう思った時に、ふとあることを思い出した!!


そう、あのギターだ!!


さっそく、その日帰ったら押し入れの端にあるギターを取り出した。


そのギターは、玄が錆びており少し引いたら玄が切れてしまうほどだった。


でも、今の僕にはそんなこと関係ない。



このギター、一本で歌を届けたい。自分しか歌えない歌を。


それが人生初の大きな決断となった……






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ