恋文文豪誕生秘話
掲載日:2026/09/10
うん、変なタイトルだ。
情熱的な怪文書こそ
恋文の醍醐味ならば
この日 あたしという
文豪の誕生をご覧あそばせ
綺麗事とグロテスクの橋渡しに
生娘のような照れ隠しを
持ってくるあたりにセンスを感じるわ
悲恋のかたちは数あれど
うちあける罪を犯すのを
禁じられてはいないなら
枕を湿らせる今宵の涙にも
幾らか救いもありましょう
写し身を招いて演じる夢の一幕へとは
ペンを執れないのが
些か悔しゅう御座います
短絡的な快楽主義で
恋路へと踏み込む勿れ
口の酸いこと言う
御局の行く末にどうか幸あれ!
下駄箱にはテロリズムのちょろまかしが
阿婆擦れのような色粧しと
待ち受けるばかりじゃ ぷんすと憤る
美談に終わるにゃ難あれど
討ち漏らす ぽかをやらかして
一生ものの不覚とる
枕が渇く迄 堪えた涙ゆえ
今生 報われたいのです
灯し火を揺らして陽炎う夜の過ちだとて
宴も 酣へと
向かえば嬉しゅう存じます




