クロスオーバー
おじいさんのありがた~い おはなし。
金ぴか将軍は、観音様に手を合わせた後、プルートの前までやってきた。
「久しいのう。ど〇プルート。」
「え、私、知らないわ。」
「そうか。私と会うのは、もっと先の話だったな。」
「あの、あなたは何者?」
ムーンがおそるおそるたずねると、十兵衛が
「竹林に来たのは家光様だと思っていたぞ。」
「私は八代将軍、吉宗だ。」
「八代って、まだずいぶん先。」
「ああ、今から100年ぐらい先かのう。」
観音様がそういって、金さんの方を向いて
「この男も、11代、12代に仕えておったはずじゃ。」
「ばれちまったら、しょうがねえな。」
「え、どういうことですか?」
「私が、この時代に来れるように助けてくれている。」
「これさ。」
金さんは、徳川マークの入った脇差を触った。
「それで、将軍様がいなくなった後に来てたのね。」
「ああ、それでサンバは見てねえな。」
「あの、皆さん。」
さくらが、混乱しつつある状況をまとめ始めた。しっぽが光っている。
「ここにいるのは、観音様、将軍様、金さん、十兵衛さん、又八さん、私、それにど〇きつねの5人にプルートさんの12人ですよね。でも13人いますよ。」
「また、座敷童か?」
「あたしよ。気づいてよね。」
初代ど〇きつね、葛葉がきつね娘たちの中に座っていた。
「情報を持っているのが、観音様と将軍様、葛葉さん。隠しているのが金さん。で、解決するのは江戸の妖怪、幽霊騒ぎですよね。なんかそれ以外の謎解きばかりで、話が混乱していませんか?」
「そうですね。江戸に現れたと思われる『異界の門』の場所の特定と封印が目的ですよね。」
マーキュリーが話をついだ。
「それで、多分、門はマーズが見つけられるわ。」
「おいムーン、わたしそれまで、このままなのか?」
「いえ、位相の変換が霊視になるかどうかはわかりませんよ。」
「そうじゃの。しかし、わしは現界しちょるがのう。」
「そうか。観音様がここにいるしな。」
「それに、ほら。来とるぞ。」
「だれが?」
「小式部ちゃんよ。みんな会いたかったでしょ。」
葛葉がうれしそうに話している。
「ちょっと、マーキュリー。何とかならない。」
「充電はまだ30%を越えたところね。」
「じゃあ、姿は見えるでしょ。」
「どこに向かって撃てばいいの?」
「小式部ちゃんは、ここ。私の隣にいるわ。」
マーキュリーは葛葉が指すところにむかって、位相変換装置のスイッチを押した。
「はーい。みなさんお騒がせしてごめんなさい。私が小式部内侍でーす。」
突然、目の前にこの世のものとは思えない美少女が現れた。男たちは目が♡になっていた。
「小式部ちゃん。説明してあげて」
「わかったわ、葛葉ちゃん。わたし、霊界で怪異とか悪霊といったものを浄化する仕事をしてるの。八幡様とか天神様とかとね。それで、浄化した悪霊はちゃんとした霊になって輪廻の輪に戻っていくんだけど、怪異は浄化して妖怪になっちゃうの。妖怪って悪意や殺意はなくなるんだけど、暇でね。普段は運動会やったりしてるんだけど、なんか最近、異界の門を時々すりぬけて、地上で何人の人を驚かせたかを競っているみたいなの。」
「異界の門って封印したんじゃないのか?」
「そう。将門さんの力を使って、晴明さんが封印したんだけど、最近、通り抜けている人がいるみたいで、ところどころ穴が開いているの。」
なんだか、将軍様が気まずそうにしている。
「なんでも、番人っていう人が、この数百年留守にしているみたいでわりとフリーらしいの。」
プルートが、青い顔をしている。
「ね。異界の門と時空の門って同じなの?」
「いえ、異界に時空の門があるの。時空の門は資格がないと入れないの。」
「じゃあ、異界に自由に出入りしている人が妖怪騒ぎの原因ね。」
ムーンは、結論を述べると将軍様の方を向いた。
「で、この責任どうしてくれますか?」
「待って、そこの吉宗君は、歴史を修正する仕事をしているの。歴史を間違えた方向に導く勢力があって、それを事前に解決してるの。例えば、本来鬼は数百年前に絶滅してるんだけど、会ったでしょ。ぶーさん。」
「まあ、その時代その時代に金さんのような協力者が要ったけどな。」
「いやぁ、将軍様。無理があるぜ。なんせ100年以上前の世界だぜ。とりあえず、今の世界のおいらとしては、その妖怪、何とかなんねいのかい。」
「そろそろ、地上は涼しくなるから、あの子たち戻ってくると思うの。あれは夏場の行事で、秋は運動会の準備でいろいろ忙しくなるからね。」
「じゃあ、もう出なくなるんかい。」
「また来年まではね。」
「あの~。その門ってどこにあるんだ?」
又八がまともな質問をした。
「江戸では、将門さんの首塚の近くかな。確か四谷って言ったかしら」
小式部ちゃん登場!




