将軍様の秘密
おじいさんのありがた~い おはなし。
「私は時空の扉を通過しようとするものを管理する役割があるの。」
「それじゃ、この300年くらいは?」
「どうなっているか心配ですね。」
ここで、ムーンは、マーキュリーの方を見て了解を取りようにちらっとみて、軽くうなづくと。
「プルート先輩は、将軍様って知ってますか?」
「え?」
「しーっ、それは秘密なんだ。」
初めて聞いた金さんが意外な顔をすると、秘密だとさくらに言われていた又八が、一言で事情が分かるようなことを言ってしまったので、もちろん金さんには事情がわかったようだった。
「将軍様?」
「って、なんでここで、将軍様なんだよ。」
やはり事情が分からない十兵衛は、意外な顔をしている。
「この画像を見て」
ムーンはマーキュリーがディスプレーに表示した画像を示した。
「こりゃ、将軍様。」
「これ、約600年前の『酒呑童寺』の画像よ。」
「600年前?ってことは将軍様って、何者だい?」
「私がわかるのは、この方は時空の門にくることができるってことですね。」
プルートが画像をじっと見て
「もう、ちょっと拡大できる?」
「はい、やってみます。」
「あっ、この腰に差さってるものが怪しいですね。」
「こりゃ、脇差っていう守り刀」
「いえ、その刀についているのは、多分、時空の鍵です。」
「時空の鍵って?」
「これを使うと時空の扉まで行けます。なぜそれを持っているんでしょう。」
ここまで、金さんは、不思議と将軍様のサンバを見たことがなかった。
「時空の鍵をつけた脇差って、何か関係ないか?」
「あれは、ロッドの代わりじゃないかしら。」
「おれ、おれ、おれで来るんだよな、さくら。呼んでみるか?」
又八がさくらを見ると、さくらは首を横に振っている。
「オレですか。それは呪文ですね。」
「呪文か?」
「多分、それにこのロッドが反応しているんですね。」
「で、鍵で移動ってわけか。」
ここまで黙っていたジュピターが手を挙げた。
「あの~、一つ聞いていい」
「何、ジュピター。」
「将軍様って、名前があるんでしょう。」
「たしか、甘えん坊将軍だったな。」
「そんな将軍いたの?」
ジュピターの疑問に、マーキュリーはデータベースを検索し始めた。
「ここまで将軍ー征夷大将軍って言われたのは、坂上田村麻呂以降だと、鎌倉に9人、建武の2人、室町の15人、江戸に入って4人目ね。」
「ちょっと、これみると、今の将軍って10代前半よ。」
「そうだな、新さんって、そんなに若くないなぁ。」
「新さんって?」
「町でたまに連絡とってるのさ。」
「ん~、この中にはいないわね。」
「観音様、何かわかりますか。」
「ん~、そうじゃのう。」
というと、観音様は目をつぶって瞑想を始めた。額の白毫がきらっと光り、目を開けると
「これは、未来から来ておるの。しかし、悪いものではないぞ。」
「未来?」
「過去の修正か?」
「それって、許されるのプルート?」
「本来は、許されないことだわ。でも歴史には強制力があるから、変更はできないわ。」
「それをあんたが許したんじゃないかい。」
「もう、いいだろう。金さんもありがとう。」
突然、部屋に金ぴか将軍が現れた。
「まだ呪文唱えてないだ。」
「さっき、又八さん言いましたよね。おれ、おれって。」
謎の金ぴか将軍登場




