第17話『指導?』
特別講師になってからの、或る日。仁王立ちで腕組みをするレミに対し、緊張感を含んだ生徒の、よろしくおねがいします、声で魔術科一年の実技授業が始まった。
…のだが。
「レイン先生に手伝ってもらうことは特にないですからね」
生徒の面前でレミからそう告げられてしまった。何もするな、という指示だろうが、まさか生徒に聞かせる形で宣言されるとは。私だけでなく、生徒も困惑している。ざわざわとしているところをレミがキッと睨むと、息の根を止められたかのように静かになった。どうやらここは彼女の独壇場のようだ。
下手に反抗しても授業を阻害する方向に行きかねない。仕方なく彼女の意向に従って少し離れたところで見学することにした。
彼女の授業は思ったよりも普通だ。前回の授業をお浚いしてから、今日取り組む授業と課題を予め伝え、グループに分けてそれに取り込む。普段の態度とは打って変わって、生徒たちに導線を見せるという、丁寧なものだった。
ちなみに前回は地属性魔法を、魔法陣を使って唱える、ということをしたらしい。一部のグループはまだそれに付随した課題をクリアできていないらしいが、学院試験日までに達成できれば問題ないらしい。_この授業では毎回課題が出るらしいので、溜め込めばそれだけ試験勉強ができないわけだが。
そして今日の授業は、水属性魔法を魔法陣を使って放つ、という内容だ。_ということは現在は地水火風の魔法を順次教授しているという段階か。次に雷と氷で…。光と闇と無の魔法はどうしているのだろう?光と無は図書館に本があったけれど、闇については一つもなかった。アポロンの話では無属性魔法も難しいと聞く。ということは、この学院では光属性魔法までを授業することになっているのだろうか。
加えて気になっているのはこの世界の魔法に対して、魔法陣とはどんな意味を持つのかだ。少なくとも私が魔法を唱えるときはそんなもの意識したことがない。意識しているのは魔力の流れと魔力を特定の属性に換える、ということだけだ。魔法陣とはなんのためにあるのだろうか。
考えに耽っているうちに授業に動きがあった。レミが地面に円を描き、それを分けるように縦棒を一本引いた。
「水魔術の基本魔法陣はこれよ。この魔法陣の魔力の流れをしっかり覚えなさい」
レミは持っている杖の先端を、魔法陣が描かれた地面近くに翳し、じわじわと魔力を杖に集めていった。すると驚くことに魔法陣から噴水の如く水が湧き出た。高さは一メートルほどで、今日の天気も相まって虹も見える。
「すごい…」
思わず声を漏らした。今まで私は攻撃的な魔法しか見たことなかったわけで、こんなにも穏やかで、ただ見てるだけで満足できるような綺麗な魔法があるだなんて知らなかった。
湧き出た水の勢いがなくなり、魔法陣は水浸しになった。雨上がりのように泥々である。これでは次の実技授業に支障が出るんじゃないかと心配したが、この広いグランドなら局所的に使えない部分があっても問題はないことを思い出した。
「それではグループに分かれて今の通りにやってみなさい。先に言った通り、高さが一メートル程度の量の水を発生させるのが課題よ」
生徒はレミの指示に従い、いくつかのグループに分かれて方々へ散らばる。レミも各グループの進捗を確かめている。
私も試しに魔法陣を描いてみよう。鉄の杖の細い方を使って地面に円形を描く。次に縦棒を引いて円を半分にする。そうしたら、杖を魔法陣に翳して魔力を杖に集中させた。
すると魔力は川のように流れてゆき、上からなぞるように魔法陣と同じ形になった。そして機械が作動したかのように魔法陣の中心から水が湧き出てきた。私の身長よりも高かった。
「わわっ!」
濡れそうになって慌てて魔法陣から離れる。数秒ほど湧き出た水は徐々に勢いがなくなり、そのうち溢れることはなくなった。魔法陣は水浸しでこのままでは使い物にならなそうだった。
一回きりとはいえ、水を捌けさせてもう一度魔法陣の形を整えれば、再度使うことができそうだ。魔力の消費量も魔術スキルを使うときに比べて少ない。学院ではこんな日常でも使い道がありそうな魔法を教えているのか。
確かにこれなら学院に通っているほうがより詳細に魔法を扱えそうだ。と、生徒たちを見ると、むしろ生徒たちが口を開き目を輝かせてこちらを見ていた。おぉ、と思ったが、一つ電撃が迸るような鋭い視線に気づいた。レミだった。うわぁ、と思った。
彼女に目線を合わせないように、生徒たちに頑張ってと手を振ってエールを送ると、彼らは自分たちの魔法陣を囲って再び課題に取り組み始めた。しかし、さきほどに比べてグループ内での会話が捗っている気がする。「レイン先生」という言葉だけは聞こえたが、それ以外の言葉は聞き取れなかった。
これは授業が終わったときにレミからくどくど言われそうだ。鐘が鳴ったらすぐに逃げよう。
それで授業が終わって、挨拶を済ませると私はすぐに学院内へ入っていった。レミが来る気配はない。ホッと一安心したが、学院玄関にずっといるわけにもいかないので、どこかでやりすごす必要がある。学院内で逃げ込む場所は無論図書館しかないのである。
図書館へ入ると、既に授業を終えた少数の生徒たちが本棚の間を行ったり来たりしていた。
今日の授業で魔法陣が存在する理由もわかった気がする。今なら魔術の書物を多少なりとも読めるんじゃないかと期待して、魔術の本棚へと向かう。
再び対面した本棚でざっと全体を見る。ところどころ本が抜き取られている。きっと生徒が借りたのだろう。確か前回は『四大元素魔法指南書』を手に取ったはずだが…それもない。なら別の本にしよう。
『初等魔法』という本があった。初めのページだけぱらぱらと捲ると、授業で見た水属性魔法陣が確かにあった。この本でいいか。
それを持って二階に行くと、生徒もまた机について本を開きながら何か書き写していた。服装こそ違うものの、そこへ行けば客観的に見て私も生徒のように見えるかもしれない。
白紙を取って空いている席につく。幸いこのテーブルは生徒が誰もが使っていなかったため座りやすかった。それから『初等魔法』を一ページ目から捲ってゆく。
授業で扱った魔法陣は、最も基本型のもののようだ。そして他の属性にも基本形がある。念の為紙に書き写した。
地属性なら、円形を二重に。
水属性なら、円形の中に縦棒。
火属性なら、円形の中に正三角形。
風属性なら、円形の中に十字。
雷属性なら、正方形の中に円形。
氷属性なら、正方形と対角線を一本。
光属性と闇属性は記載がなかった。無属性については記載があるものの、一言で説明するには難しい形をしていた。これも一応形だけは書き写しておいた。
ページを捲っていくと、地水火風雷氷のレベル毎の魔術の記載があった。地魔術Lv6<<アースグレイブ>>、火魔術Lv5<<ファイアウォール>>などと書いてあるので間違いない。魔法陣も記載されている。全て書き写す…のは正直しんどいかもしれない。基本型とは違い、レベルが上がるごとに模様が複雑化しているからだ。中には対称性がない魔法陣もあった。この世界の歴戦の魔法使いたちはよくこんなにまとめたものだ。
「あの…レイン先生?」
じっくりと本を眺めていると不意に小さな声で呼ばれた。顔を上げて横を向くと、茶髪の女子生徒が一人立っていた。当然知っている顔ではない。
「私、魔術科一年Bクラスのエリー・ガードナーです」
「一年のB…ってことは、さっきの授業の?」
「はい。その、相談したいことがありまして…」
「相談?私に?」
「はい。ここだと他の生徒の自習の邪魔になりますので、魔術科グランドまで一緒に来ていただけたらと…」
まだ学院に訪れて数日しか経っていない中で、私なんかが相談役になってもたかが知れている気がするが…。今私は特別講師だ。無下に断るのも生徒が可哀想だ。話だけでも聞くべきだろう。
「うん。いいよ」
私は『初等魔法』を一階の本棚に仕舞った後、エリーとともに図書館から出た。道すがらエリーに訊ねる。
「それで相談っていうのは?」
「ええと、魔法についての相談です」
魔法についてと来たか。確かに私は魔法使いとして名乗っているから、魔術科生徒からすればいい相談相手だろう。しかし、今日の授業で身に沁みた。私は未だ、魔術スキルが使える、だけの魔法使いだ。
「申し訳ないけど、私には魔法を教えられるほどの知識はないよ。恥ずかしいことに学がないから」
そう言うと、エリーは口に手を当てて少し驚いた表情を見せる。
「そ、そうなんですか?今日見ても十分すぎるほどに魔法を扱っていたように見えましたが…。それに、本学講師ではないとはいえ、特別講師、ですよね?」
「特別講師ってのは選ばれたわけじゃなくて、対価としてやってるの。私はここの図書館に興味があったから」
便宜的には学院から話を持ちかけて、ギルドからの推薦で私が特別講師になった、という形になっている。しかし、私がアポロンに図書館の件を持ちかけなければ、特別講師になることはなかっただろう。無論そんな話を生徒が知る由もないけれど。
「へぇ。…でも、私がしたい相談は周りではレイン先生にしかできないというか、他の先生から教えていただくことができないというか…」
「…そんなことある?」
「はい。レイン先生は、光魔術や闇魔術…を使えるんですよね?」
「うん。一応。魔術レベル1だけど」
「それで、闇魔術を目の前で見せていただきたくて」
読めた。この図書館には闇魔術に関する書がなかった。加えて闇魔術が魔族由来の魔法で、人間が習得するのは難しい。つまり、この学院では私以外に闇魔術を唱えられる先生がいない、というわけだ。
「わかった。でも、学院で闇魔術って習得する必要がないように見えるけど」
「実は図書館で、人間には各々適正の属性があるといくつかの本で書いてありまして…。例えば『四大元素魔法指南書』って本にはコラムとして書いてありました」
「あぁ、その本は私も少しだけ見たよ。さっぱりわからなかったけれど」
「…本当に凄いですね。それであんなに魔法を容易く扱ってるなんて。ともかく、その適正属性の話を見て、私の適正ってなんだろうって思って、色々本を読んでみたんですけど」
「どれもしっくりこなかった、って感じなのね」
エリーはこくりと頷く。
「魔法陣を描いて唱えてみたこともあるんですけど、どれも普通な気がしていて…」
「なるほどね。それでその以外の、光とか闇とかの属性が適正なんじゃないかと、思ったわけね」
はい、とエリーは答えた。
闇魔術を観る機会もなければ記述された書物もないわけだから、闇属性が適正かどうか調べる方法がない。そこに私が現れて、願ってもない存在に出会えた、という経緯だそうだ。
外に出ると、剣術科のグランドも魔術科のグランドも一定数の生徒が集まっていた。自主練習というやつだろう。先生はいないが、皆周りを気にしながら剣を揮ったり魔法を唱えたりしている。魔術科の一角には、今日の授業で出された課題を達成しようとしている生徒たちの姿もある。
それで私たちは他の生徒の邪魔にならないように、隅っこで魔法を使うことにした。当然エリーに向けて放つわけにもいかないので、空打ちをすることになる。
「じゃあ、やるよ」
<<ダークネス>>!!
何回か闇魔術を放ってから、エリーの方を見ると、眉間に皺を寄せて難しそうな顔をしている。
「…どう?」
「うーん…」
本人もわからない、と言った感じだ。
「貴重なお時間をつかってすみませんでした。闇魔術を間近で見ることができて、よかったです」
とは言うものの、彼女はまだ煮えきらない表情をしている。
…ところで彼女の適正属性はなんなんだろうか?
【名称】エリー・ガードナー
【種族】人間
【性別】女
【年齢】14
【職業】魔法使い
【体力】280/280
【魔力】90/100
【属性】闇
【弱点】氷
【スキル】火魔術Lv1
【異常】-
エリーを視ると彼女の予想通り、闇属性が彼女の適正だ。
…って、年上だったのか。生徒という立場と同じぐらいの身長だから思いっきり同い年に見えていた。
それはおいといて、こんな真面目な彼女に何もできないのは、講師としても私一個人としても歯痒い思いだ。せめて、入口だけでも開いてあげたい。
「闇魔術、習得したい?」
エリーの目を見て私は聴いた。私の言葉を聞いた彼女は目を見開いている。
「え!?できるんですか!?」
「わからない。でも、まぁ私なりに頑張って教えてみる」
「…!ありがとうございます!よろしくお願いします!」
そう言いながらエリーは赤ベコのように何度も頭を下げた。ここまで感謝されたら、尚更簡単に諦めるわけには行かない。
「と言っても、何を取っ掛かりにするかだけど…。そうだ。イメージで魔法を唱えてみるとかは?」
「イメージ、ですか?」
「そう。例えば、水魔術なら川が流れる様子とか雨が降る様子。風魔術なら空を飛ぶとか竜巻とか。そういう、イメージをして、体現してみるってアプローチは?」
私自身もそこまで具体的にイメージして魔法を使っているわけではない。ただ、初めて風魔術を見たとき、魔力を鋭い空気に換える、ということを無意識に理解していた。
「…やってみます!」
エリーは一度目を瞑りその場に立ち尽くした。周りには生徒の声が聞こえるものの、無我の境地のように身体は微動だにしない。集中しきっている。
闇魔術を放つ時、私はいつも何をイメージしていたか。ふんわりと暗いイメージというか、飲み込まれるイメージと言うか、そんな感じで理解していた気がする。具体的にと言われれば_例えば夜の空とか、底なしの穴、或いは深海も闇と言っても差し支えないかもしれない。
考えているうちにエリーが目を開いた。イメージは固まったようだ。先程とは違いキリッとした勇ましい表情をしている。そして木の杖を構えて魔法を唱えた。
<<ダークネス>>!!
すると暗黒色の玉が現れた。…私の目の前に。
「…っ!!」
目の前の玉はコンマ数秒で爆発し、その衝撃で吹き飛ばされそうになった。地面には押し込まれたかのように抉れた足跡が残った。多少ダメージを負ったものの、咄嗟に身構えることができたので身体が横転することはなかった。
「あああ!すみません!大丈夫ですか!!」
慌ててエリーが私の元へ駆けつける。申し訳無さと心配で涙目になっている。心配させまいと彼女の手を優しく握った。
「平気だよ。それより闇魔術、使えたね」
「…!はい!」
申し訳無さと心配に加え、嬉しさが込み上げてきたのか、エリーの顔はぐちゃぐちゃになった。それが可笑しくって笑うと、彼女も、えへへ、と言って涙を拭った。
「今の感覚、もう一度味わいたいので、もう少し見ていただけませんか?あっ!勿論次はレイン先生に向かって唱えることはしませんから!」
「ははは…そうだね。もう一回やってみよっか」
こういう、直向きな姿勢は研究者よりだなぁ、と思った。そういえば、彼女は卒業後どういった道を想定しているのだろうか。やっぱり、その通り魔法の研究を生業とするのか。闇属性魔法の研究とかなら、かなり注目を集めそうなものだが。
エリーは再び杖を構えて、誰もいない方向に、闇魔術を唱えた。
<<ダークネス>>!!
しかし、何も起こらなかった。相変わらず周りの生徒の声が小さく聞こえる。
「…あれ?」
彼女は何かの間違いかと自分の持っている杖をまじまじと見つめる。
「魔力切れ…ではなさそうだね」
「うーん…偶々だったんでしょうか」
対象物がなかったから…というのは原因にならない。それならば、私が空打ちできるはずがないからだ。
「どうだろう。数日間練習してみてどうなるか次第かな」
「そう、ですね…。そうですね!私、頑張ります!」
エリーは一瞬不安な顔をしていたが、すぐに元気を取り戻して強く杖を握りしめた。
私が負傷したこともあって、今日はこのぐらいにしておこうと学院玄関外まで戻ると、一人の地味な男性が誰かを待っていた。アポロンだ。私かアレスに用事だろうか。
「あっ、お父様!」
しかしエリーはアポロンに向かって駆け出していった。おとう、さま?
「エリーの親って…アポロンだったんだ」
「これでも二児の親なんでな」
相変わらず無愛想な対応である。…って、二児?
「二児ってことはもうひとり?」
「あぁ」
すると学院から一人の生徒が出てきた。先日喧嘩文句を吹っ掛けられた、ピエールという男子生徒だ。
「ちちうぇ…」
ピエールは私の姿を見るや否や驚きが含まれた嫌な顔を向けてきた。相変わらずの態度である。
いやそれより、ピエールは明らかにアポロンに向かって、父上、と言おうとしていた。アポロンと親子?ということはピエールとエリーは兄妹?こんなに似ていない三人が親子だなんて。そういえばピエールの本名はピエール・ガードナーだった…。エリーと姓が同じである。
「父上。改めてお聞きしたいのですが、どうしてFランク冒険者を特別講師に推薦したのですか」
唐突にピエールがアポロンに向かって問い質した。先程、父上、と言おうとしたときとは違い、真剣で、反抗的な目だ。
「能力を認めて、だ。ランクの高さは考慮外だ」
「ならばランクとはなんのためにあるのですか。ギルドではランクによって受諾できる依頼が変わるんじゃないんですか。それともランクとはただの飾りなのですか」
ピエールの言葉を聞き、アポロンは一つため息をついたあとに答えた。
「いいか、ピエール。確かに肩書とはその者の実力を表す要素だ。FランクよりもAランク、兵士よりも将軍、奴隷よりも貴族、独身よりも結婚、どれも後者のほうが信用たり得る」
「なら」
「しかし。だからといって前者の能力を無視するのは愚考だ。真の実力は肩書では計り知れない」
そう言い終えてから、アポロンの目は私に向いた。
「事実、レインはレミ教頭といい勝負をしたらしいな」
「うん、いや、した、のかな?」
正直時間制限と私の戦略幅の狭さを鑑みたら圧倒的な負けだと思う。それに正真正銘の模擬戦なら、勝てる気が全然しない。
私たちのやり取りを聞いていたピエールは、ちらと私に目を向けた。私と目が合うとすぐそっぽを向いて俯いてしまい、そしてアポロンを横切っていき、その際に一言だけ言葉を放った。
「…先に帰らせていただきます」
「兄様!」
ピエールの態度を案じたのか、エリーが走って彼について行った。俯いたまま歩いて帰るピエールに対し、アポロンは追いかけることはしなかった。
「あいつもまだまだ子どもだな」
「子どもにも素っ気ないのね」
「そんなことはない。ただ、成長するとは、受け入れるものを増やす、ということだ」
言わんとしていることは理解できる。大人になるにつれてコミュニティが拡大し、受け入れがたい相手というものも出てくる。苦手な相手、嫌いな相手などと共に行動することも時に必要になる。
だが、理解できても納得できないのが人間という面倒くさい種族なのだ。特に、アポロンが大人ならピエールの言い分を心では理解しているはずだ。
「たまには優しい言葉も掛けてあげないと、嫌われるよ?」
「妻にも似たことを言われたな。…善処しているつもりだ」
そう言ってアポロンも学院を去っていった。子どもを迎えに来たというのに、独りで歩く姿は私には寂しく映っていた。
【名称】エリー・ガードナー
【種族】人間
【性別】女
【年齢】14
【職業】魔法使い
【体力】280/280
【魔力】90/100
【属性】闇
【弱点】氷
【スキル】火魔術Lv1
【異常】-




