警戒!
外出するぞ!
朝、ちゅんちゅんとなんの鳥かわからない鳴き声で目を覚ます。奴隷商にいた時の影響で起きるのが早くなってる。ご主人様は、すやすや寝てるので起こさないように、ベットから出る。
昨日の夜は大変だった…。ベットに連れていかれた時は嫌だったけど優しいだけかと思ってたのに、最初は頭とかを触ってただけだったけどどんどん際どいところ触ってくるから(助けてくれたから最初の方は許してたのがよくなかった。)めちゃくちゃ貞操の危機を感じた。
相当嫌がってたのが伝わったのか途中からは頭を撫でるくらいに戻してたけど、ぼくはすごい警戒しなくちゃいけなくなった。
そのあとは結構夜遅くだったから、寝ることになったけどご主人様が寝る方になったのを見届けてから寝る羽目になった。なんでぼくがこんなことしなくちゃいかないのかと落ち込むことになった。
しかもそのあと寝てたら寝ぼけてるご主人様に抱き枕みたいにされちゃったし。腕力が違いすぎるから逃げようにも逃げれないしで、諦めて寝ることにしたけど。
起きた時には、一応、立って身体を見たけど寝てる間に貞操を奪われたわけじゃないらしいからひとまず安心した。ご主人様を起こさないように扉を開けて広間?にでる。
昨日座った椅子に座って、ご主人様が起きてくるのを待とうとしていると寝たのが夜遅くだったせいか眠くなってしまう。椅子を引いて、テーブルとの距離を近づけてテーブルに身体を預ける。
「この姿勢、勉強する時にしてたから眠くなっちゃうな…。」
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「んぇ、寝ちゃってたじゃん…。」
パブロフの犬のようにわあの姿勢を取ると眠たくなってしまうのはよくないな。早めに起きたのに、眠気がちょっとあったせいかいつのまにか寝てしまってた。
「起きた?眠かったならベットで寝ればよかったのに。」
「?!?!?!」
寝ぼけたまま身体を起こして、固まった身体を伸ばしていると横から声がする。驚いて身体を伸ばしたままの格好で固まってしまう。
「…寝てる姿とか、見てました?」
「うん、見てた。ほっぺプニプニだったな。」
わ、悪びれもなく?!ほっぺの感触知ってるってことはほっぺ触ったってことですよね?!
「まぁまぁ。そんなに怒らなくてもいいじゃん?同居してるみたいなもんだしそれくらい普通だって。」
数秒程度はご主人様を睨んでおくものの、確かにほっぺ触られるくらいなんてことないことに気づいたので、許すことにした。
「とりあえず、今日は外出しような。昨日適当に買っておいた服があるからそこから取って、着替え終わったら言ってくれ。」
ご主人様が指差した先には確かに服のような布の塊が見えるのでそれを取りに行き、取った後は寝室にこもる。
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「で、ご主人様。なんでメイド服が一番マシな服装なんですか?」
寝室に入って服を広げると確実に外にきていくのはまずい服装ばっかりだった。流石に普段用の服であれらを着ると思ってるのか。
「いや、売ってるのがそれしかなかったからさ。」
「絶対!絶対嘘!趣味でしょあれ!」
バレバレの嘘つくな!
外出まで行かんかったやないかい!