奴隷時代末期2
ようやく話が始まるどー!
びっくりした。お客との関わりがない地下から出て、店先が少しは見える場所に移動してからも黒髪の人は見たことなかったから、黒髪の人はこっちにはいないのかと思ってたけど、いたんだ。
黒髪の人は、店主(だと思う)に対して話しかけているけど、流石に遠いし、小声で話してるから全然聞こえない。
一旦話がひと段落したみたいで、黒髪の人は店主と話すのをやめて、牢の方をチラッと見てぼくとか、他の牢を指差して店主に何か言っている。店主は頭を下げて、黒髪の人を奥の部屋に案内した後、周りにいた男たちに声をかける。
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店主に命令された男たちに牢から出されたぼく(というかぼくたち)は、屈強な男たちに見張られながら黒髪の人が入った部屋の前に並んでる。一人ずつ入っていって、数分したら出てくるの繰り返しで多分、品定めみたいなことをしてるんじゃないかと思い、最後の方にいるぼくはどうしたら黒髪の人が日本人かどうかを見極められるかを考えていた。
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多分最後まで、黒髪の人のお眼鏡にはかなわずに扉を開けて帰ってくる。最後のぼくは、部屋の中に入りながら覚悟を決める。
部屋は豪華で高級そうな赤い絨毯が敷かれていて、裸足のぼくでもすごく歩きやすい。部屋の真ん中から奥にかけて少し低めのテーブルが置かれていて、その向こう側に黒髪の人が座っていて、横に店主が立っている。
「これがうちが売っている奴隷の全てですね。」
「そう…。じゃあとりあえず、家に帰って考えることにするよ。……あ、それと一応その子のことも説明もらえる?」
「……これは、ハーフエルフですね。おそらくライト森林のエルフの子だと思います。」
よくわからない話を二人がしている間に、黒髪の人をじっくりみていると、黒髪に黒い目で、もしも転生者だったら日本人、だと思う、から……。
「________わかった。やっぱり今回は帰って考える。」
「承知いたしました。お帰りの際にはオークション等の資料もお渡しさせていただきますので、是非ご参加いただければと思います。……よし、とりあえず連れて行け。」
店主に命令された男がぼくを掴もうとする瞬間に、ぼくは声を出す。
『あの、ぼく日本人です!日本人だったら助けてください!』
頑張ります。
終わらなかったですすみません。会話書くの難しいですね。書いてく上で上達できればと思います。






