新技
「ずっと、正座だったのでめちゃくちゃ脚痺れてます。もう歩けないです助けてください。」
自業自得だろ、とでも言われるかと思ったけど、何も言われることはなくただおぶってくれた。
背中に乗ってると、結構違う景色が見れる。歩かなくていいから、地面に対して注意力を働かせなくていいことで木の上の方に止まってる鳥とかもみることができた。何の鳥だろ。あと、蜘蛛の巣がたまにあるの嫌すぎる。顔に引っ付いてきて気持ち悪い。
再度、ソロゴブリンを見つけたのでご主人様の背中から降りる。火属性の魔法だともう一回炎上騒ぎを起こすことになりかねないので考える必要がある。
あれ、でもぼくが使える魔法で攻撃できるのって火属性の魔法しかないぞ。水属性は水出すだけだし、風属性は風出すだけ、土属性は土出すだけ。全然ダメじゃん!
どうしようどうしよう。だからって火属性使うのは流石に怖いよね。うーん……。
水……、刃物みたいにするのどうかな?高圧洗浄機みたいに高速で水発射するの結構痛いって聞いたことあるし、その応用でやってみるか。
魔力操作して三日月型の水をイメージする。目を開けると、内部に水流がある刃物の水が出てきてる。
30メートル離れて魔法を出した。でも、さっき15メートルくらい離れると操作できる感覚が切れてしまったことを考えるともうちょっと近づく必要があると思う。
うわぁ。やっぱり近づくと迫力あるなぁ。ゴブリンが逃げないのはなんでなんだろ。相当実力差あるっていうのはわかりそうなのにな。
魔法とのリンクが途切れないように慎重にゆっくり歩いて、ゴブリンとの距離を縮める。こんな風に歩くと20メートルくらいの距離でも大分大変だった。
ご主人様に魔法を当てないように狙いを定めてたら、気づいてくれたのか後ろにひいてくれた。ゴブリンが困惑してる隙に水の刃を撃つ。
水の刃はゴブリンをちょうど真ん中で一刀両断して横にぐしゃっと倒れる。うぇぇ。内臓とか見えてめちゃくちゃぐろいよ。
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ご主人様にナイフを借りたので内蔵が飛び出たゴブリンの死体を出来るだけ見ないようにしながら耳を切り取る。
まだ腐臭っぽいのが臭わないだけマシだと思うしかないな。
でも、これでゴブリン倒すことができることもわかったし新しい魔法も使えるようになった。よーし!練習するぞ!




