三匹のゴブリン
森に入る前は暗そうだった所も目が慣れてきたのかだいぶ明るく感じられる。元々、上の方から光は断続的に見えてはいるので、草原にいた時が明るすぎただけかもしれない。
リラックスしながら歩いていると、急にご主人様がぼくの口を指で塞いでくる。何事かと思ったら、ご主人様は逆の指で向こう側を指差して見るように促してくる。
ご主人様の指差した方向を見ると森の緑と木の茶色に混ざって動く影が見える。その影がガサガサ音を立てながらこちらに向かってきていて、シルエットが大きくなってくる。
「あれがゴブリンです?」
ちょうど見えるくらいの位置には結構予想通りの見た目のゴブリンっぽいやつがいた。大きさとしては小学生中学年から高学年くらい。緑色の肌に、頭に一本のツノが生えてるのがわかる。体はそこまでではないものの筋肉が見えるくらいにはある。
見た目は予想通りだけど普通に怖いな…。と思ってたら奥の方にゴブリンが歩き始めた。
「奥の方にゴブリン行ってますけど、どうします?」
「ちょっと泳がせてからにしよう。ついて行って、広いところで狩れるならそこで狩りたい。」
「了解です。」
敬礼!
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おそらく、でっかい木が倒れて今までその木に光が独占されていたことでできたであろう広場に出た。ゴブリンは、中央にいたもう二匹のゴブリンと合流した。
ゴブリンは笑いながら手に持ってる棍棒で遊んでる。
「…まず俺が行くから見てなよ。」
ぼくが頷くとご主人様も頷く。
ご主人様が隠れていた草むらから出て、ゴブリンの方に向かうとゴブリンも気付いたのかご主人様に向かってくる。
三匹の真ん中にいた、他のゴブリンよりも体格の良いゴブリンがジャンプしてご主人様に飛び掛かる。他の二匹は横から棍棒を振り回して当てようとした。
当たると思った3本の棍棒はご主人様が少し後ろに引いたことで宙を切る。横の二匹はお互いの棍棒に当たって気絶したのか倒れた状態から動かない。真ん中のゴブリンは振った棍棒の勢いを止めることができずに前に転がる。
真ん中ゴブリンはすぐに立ち上がり周りを見渡すと、横ゴブリン二匹の様子に気付いたのか逃げようとする。ただ、そこはご主人様が許さず、持ってた剣で斬ってしまった。
ご主人様すげー。




