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優…しい…?

あの後、ご主人様はため息を軽くついてからぼくを持ち上げてソファーに座らせて階段を下っていった。




数分したら階段を登ってくる足音が聞こえたのでソファーから立って迎えに出る。


「あの。ほんとうにぼくが悪かったです。ごめんなさい。」


流石に頭を下げる。ぼくはまだお金を稼いでないどころか、ご主人様に借金してる状態みたいなものだからそんな状態で弁償なんてできるはずもない。


「そんなに気にするなって。そこまで高いものじゃないらしいから。とりあえず外出するぞ。」


「でもあんなに良さげなやつだったのに……。」


「…気にするなら稼いで返してくれればいいさ。今は俺が払っておくから。」


!!!ご主人様がめちゃんこ優しい。確かに、ここ数日の言動とかで忘れてたけど、元々ぼくを助けてくれたんだった。本性は優しい人だったのかもしれない。





_____________________





んで、着替え用に渡されたのは昨日とはデザインと色がちょっとだけ違うメイド服。


......こういうところでほんとに優しい人なのか怪しくなるんだよね。




服を着てご主人様と外に出る。今日は酒場には誰もいなかった。早朝だったからかもしれない。…よく考えなくても早朝よりも昼に近い方が人がいる方がおかしいよね。


外に出ると人々が活動を始めたばっかでいろんなところから朝の音が聞こえる。鶏?の鳴き声とか朝ご飯の準備とか色々。あっ、朝ご飯食べてない。どうするんだろ?何か案あるのかな?





___________________






「あれ、ところでどこに向かってるんですか?聞いてませんでした。」


「冒険者ギルド。今日は外行って依頼こなす予定。」


「ほんとですか!うおー!盛り上がってきますね!」


ぼくが楽しそうにしてるとこっちをみながら微笑んでくるご主人様。なんか余裕ある感じでうざいですね。ぼくからしたら実質はじめて外に出るわけなのに。




冒険者ギルドに着くと数人が扉の外に並んでて結構話し声でうるさい。


「あの人たちはなんで並んでるんですか?」


「良い依頼を受けるためだろうな。個別依頼が来るようなランクには見えないし。」


へー。屈強な人たちに見えるのにランク高くないんだ。あんまり強くないのかな?


その人たちの列にぼくとご主人様は並ぶ。近づいてわかったけど、これ、中にまで並んでる。朝早いのに勤勉なのすごいな。




ゆっくりと列が進んでいき、掲示板の目の前に来る。掲示板の半分くらいに貼られている紙をご主人様が一瞥をくれて、一枚の紙を手に取る。


「それはどういう依頼なんですか?」


「よくあるゴブリン退治のやつ。初めての依頼としてはおあつらえ向きだろ?」


ほんとだ!

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