夜芭 千という男
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プルルルップルルルッ…。
うるさいな…徹夜明けだった言うのに。
「んん…はい、夜芭。」
『夜芭様…本日の会議は欠席という形でよろしいでしょうか…。』
別に憶えていなかったわけではない。
元々、体質的な問題で一度言われたことは忘れない。
それが、僕だ。
だが、今日の研究は本当に重要な研究だったのだ。
「今日の研究は本当に重要だったんだ。」
『はぁ…。』
小さいころから言われる。
なんでそんなに、本音を言うんだと。
A.嘘をつくほどめんどくさいことなどないから
人の心を読めるからこそ嘘をつくのがどれ程めんどくさいことか…
死にたくなるほど知っている。
だからこそ、僕は絶対に嘘をつかないのだ。
『夜芭様…とにかく直に飛んできてください…はぁぁ…。』
マグカップでまだ湯気を立てている珈琲を一気に飲み干すと白衣を脱ぎ直に、飛んで行った。
比喩では無く本当に。
僕らは、天使なのだから。
別に人間になっている時以外歩く必要性などないのだ。
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